卒業

あてんしょん 学パロまろにき(💙中心) n回目のしねた 駄文 人物の行動、場面、全てがジェットコースター

今日は卒業式

俺たち5人、否、6人は色々な意味で記憶に残る校舎に別れを告げた

堅苦しい式の後、俺たちは"彼"の元へと向かっていた

そこにはいち早く彼の元へと向かっていた青、いふまろの姿があった

まろは目の前の石、所謂墓石に手紙と彼が好きだったプロテインバーを供え、じっと一点を見つめていた

その目は彼が生きていた時のように煌めいていた

そのせいか目の前に彼がいるような錯覚に陥る

名前を呼ぶとようやく気づいたのかこちらを向くまろ

また瞳に濁りが戻った

彼がいなくなってからはずっとこんなだ

少し前までまろがしていたように俺も彼、あにきに想いを寄せる

隣を見るといつの間にかまろはいなくなっていた

少しだけ、ほんの少しだけまろがあにきに書いた手紙に興味がわいた

一度起こった好奇心を止めることが出来ず俺は手紙を手に取った

拝啓

穏やかな日差しに春を感じる今日この頃、お健やかにお過ごしでしょうか。

なんて、らしくないかw 今日はねあにきが居なくなって2年だよ 俺たち卒業したんだ

こっちはみんな仲良く元気にしてるよ あ、あいつは鬱陶しいけど

俺はあにきがいないからもぬけの殻になってるよ

そっちはどんな感じかな あにきからは俺たちのこと見えるのかな

あ、そうだ 最近ね、周りがなんでそんなに肩入れするんだって言うんだよ

そんなん決まってるじゃんね

好きだったから、いや、好きだから

本当はさあにきもこの綺麗な桜の下にいるはずだったのにね

ほんとは今すぐにでもそっちに行きたいんだけどな あにきは怒るでしょ 優しすぎるから

でもね、これだけは言わせて欲しい 絶対会いに行く

何年かかるかわかんないけど会いに行くよ、大好きだからね！

俺はあにきしか見てないからあにきも浮気しちゃダメだよ！

本当はもっと書きたいんだけど俺の文章力じゃ何も伝わらないと思うからここら辺で終わるね

隣にいた時もいなくなってからもずーっと君のことを想ってる

愛してるよ

悠佑