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私
私が言うと、君は顔を曇らせた
きっと これから私が話すことが分かったのだろう
君
君は私の左側に座る
いつからだろう
右耳が聞こえづらい私を気遣って
君が右側に座ってくれるようになったのは
いつからだろう
それが当たり前になったのは
私
君
君
私も気付いてた
どれだけ外で辛くても
家の中では明るくしてくれたこと、
朝ごはんは私の苦手なものを
細かくしてバレないようにしてくれたこと
私
君
いざ言葉にすると
少し切なくて寂しかった
泣いてはいけない
なるべく優しく
だけど私の想いは全て伝える
君は私をじっと見つめる
あぁ好きだ
大好きだった
人の話を聞く時に、相手の目をじっと見るとこも
「ありがとう」は言わないけど
代わりにハグしてくれるとこも
まだ朝に弱い君を起こしたい
まだ コーヒーが飲めない君に
緑茶を入れてあげたい
でも、逃げを選んだのは私だ
私に泣く権利なんてない
私
意味の無い話で時間を伸ばす
君
出ていこうとする私に向けた一言
ずるいよ、
私
もう、抱きしめてなんて貰えない
泣きそうな顔をした君が頭から離れない
新しい家で飲んだ緑茶は美味しくなかった
きっと 私は緑茶を入れる度に
君を思い出すのだろう