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[第三話 ルームシェア]
大荷物を持って、銀八がルームシェアしている家へ着く。結構大きい一軒家で。二階建てだ。
銀八に通されて家の中に入ると、一階にリビングやキッチンなどがあって、二階には銀八達のそれぞれの部屋があるらしい。銀八に案内されて、二階の一番端っこの部屋へ通された。ここが神楽の新しい部屋になるらしい。荷物を床に置いて部屋を見渡す。結構綺麗で広い部屋だ。ベットや棚や机などの家具はちゃんと揃っていた。どうやら神威が早急に手配させたらしい。早過ぎじゃないか?と思ったが、神威にかかれば造作も無いことなのだろう。
銀八
銀八に手招きされて、少し緊張しながら銀八の後を追う。スカートの下に履いていた赤ジャージはさすがに脱いだけど、瓶底眼鏡はきっちり掛ける。
リビングに行くとそこには、ゴリラみたいな人と瞳孔が開き気味な男がいた。瞳孔が開き気味な男は手にマヨネーズを持っている。
神楽
土方
近藤
銀八
土方
神楽
名前が長過ぎるのであだ名を付けたら、照れ臭そうに「いいけどよ」と土方が呟いた。
近藤
神楽
近藤
涙目になってる近藤を無視して、神楽はふと気がつく。
神楽
土方
銀八
ーーーほぅほぅ。サドとやらは総一郎くんっていうアルな
そう考えていると、二階へ続く階段から足音がした。どうやら降りてきているらしい。少し緊張しながら、身だしなみを整える。瓶底眼鏡がズレてたのでクイッと押し上げる。
沖田
銀八
神楽は降りて来た人物を見て固まる。降りて来た奴も神楽のことを見て顔を歪ませた。
銀八
まぁ同級生どうしだから、いろいろとあると思うけど上手くやれよ と言い残して銀八は自分の部屋へ行った。近藤と土方も夕飯の買い出し行くか、と言って家を出た。
(銀ちゃぁぁぁぁん!?どこが総一郎くんんんんん!?私の記憶では総悟なんですけどォォォ!)
沖田
散々な言われように、神楽の目に涙が浮かぶ。人生で初めて告白して振られて、家に帰ったら家が全焼してて、ルームシェアのとこには自分のことを振った相手がいるし、ストーカーと勘違いされるし。 そんな考えがグルグルと頭の中を巡り、一筋だけ神楽の頬を涙がつたった。
沖田
神楽
沖田
神楽
沖田
そう言って沖田は神楽に背を向けて自分の部屋へと戻って行った。 その瞬間、神楽の目から大量の涙が零れ落ちた。