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変化する心3

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変化する心3

1 - 変化する心3

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2019年02月28日

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[第三話 ルームシェア]

大荷物を持って、銀八がルームシェアしている家へ着く。結構大きい一軒家で。二階建てだ。

銀八に通されて家の中に入ると、一階にリビングやキッチンなどがあって、二階には銀八達のそれぞれの部屋があるらしい。銀八に案内されて、二階の一番端っこの部屋へ通された。ここが神楽の新しい部屋になるらしい。荷物を床に置いて部屋を見渡す。結構綺麗で広い部屋だ。ベットや棚や机などの家具はちゃんと揃っていた。どうやら神威が早急に手配させたらしい。早過ぎじゃないか?と思ったが、神威にかかれば造作も無いことなのだろう。

銀八

神楽、ルームシェアのメンバー紹介するから来いよ

銀八に手招きされて、少し緊張しながら銀八の後を追う。スカートの下に履いていた赤ジャージはさすがに脱いだけど、瓶底眼鏡はきっちり掛ける。

リビングに行くとそこには、ゴリラみたいな人と瞳孔が開き気味な男がいた。瞳孔が開き気味な男は手にマヨネーズを持っている。

神楽

初めまして神楽アル。今日からお世話になるネ。お前らが銀ちゃんのペットのゴリとマヨアルか?

土方

誰がペットだァァァ!

近藤

誰がペットだァァァ!

銀八

んだよ、ペットみてぇなもんだろ?

土方

違うわァァァ!ったく、俺はマヨじゃなくて土方十四郎。まぁよろしくな

神楽

トッシーって呼んでもいいアルか?

名前が長過ぎるのであだ名を付けたら、照れ臭そうに「いいけどよ」と土方が呟いた。

近藤

俺は近藤勲だ!よろしくな神楽ちゃん

神楽

分かったネゴリ

近藤

あれ?今ゴリって、あれ?

涙目になってる近藤を無視して、神楽はふと気がつく。

神楽

サドとかいうペットは?

土方

だからペットじゃねェェェ!

銀八

あぁ総一郎くんなら部屋だろ

ーーーほぅほぅ。サドとやらは総一郎くんっていうアルな

そう考えていると、二階へ続く階段から足音がした。どうやら降りてきているらしい。少し緊張しながら、身だしなみを整える。瓶底眼鏡がズレてたのでクイッと押し上げる。

沖田

うるせェな。なんの騒ぎでィ

銀八

さっき言っただろ。今日からここで世話になる神楽ちゃん

神楽は降りて来た人物を見て固まる。降りて来た奴も神楽のことを見て顔を歪ませた。

銀八

神楽、知ってると思うけどこれが銀魂高校で一番の成績を持つ沖田くん

まぁ同級生どうしだから、いろいろとあると思うけど上手くやれよ と言い残して銀八は自分の部屋へ行った。近藤と土方も夕飯の買い出し行くか、と言って家を出た。

(銀ちゃぁぁぁぁん!?どこが総一郎くんんんんん!?私の記憶では総悟なんですけどォォォ!)

沖田

おい、てめェストーカーかよ。どうやって俺と銀八が一緒に住んでるって情報掴んだのか知らねェが、今すぐ出て行け。家にまで住み着くなんざまじで気持ちわりィ

散々な言われように、神楽の目に涙が浮かぶ。人生で初めて告白して振られて、家に帰ったら家が全焼してて、ルームシェアのとこには自分のことを振った相手がいるし、ストーカーと勘違いされるし。 そんな考えがグルグルと頭の中を巡り、一筋だけ神楽の頬を涙がつたった。

沖田

泣いたら優しくされるとでも思ったのか。まじで勘弁してくだせェ。お前みたいな女大嫌いなんでィ

神楽

わ、私だってお前のこと好きじゃねぇアル

沖田

今日、告白てきたくせに何言ってやがんだ

神楽

振られたからっ嫌いになったのヨ!お前なんか、大嫌いアルっ!

沖田

ハッきめェ女。さっさとこの家から出て行くことをお勧めするぜェ。言っとくけど俺ァあんたのこと好きになったりしねェから

そう言って沖田は神楽に背を向けて自分の部屋へと戻って行った。 その瞬間、神楽の目から大量の涙が零れ落ちた。

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