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続編 : 『君だけは、離さない』
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深夜0時を少し回った頃、りうらはないこの家にいた
今日もまた、唐突な招待だった
それでも、前回の別れ際に自分から口にした言葉が、律儀に果たされる日がくるとは思っていなかった
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りうらは思わず、ないこの方を見た
けれど、その瞳は真っ直ぐで、何の揺らぎもない
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そう言って、ないこはりうらの頭を優しく撫でた
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りうらが小さく呟いたその声を遮るように、ないこはそっと手を重ねたきた
指先が触れるだけで、心臓が飛び跳ねるのが分かる
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ないこの腕が、りうらの肩を優しく包む
その温もりに、りうらは身を委ねてしまった
ほんの少しの拒否感も、もう何処にもなかった
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ぽつりと呟くりうらの声に、ないこはそっと微笑んだ
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そして、2人はソファの上でそっと抱き合いながら、そのまま静かな夜に溶けていった
ないこの胸に抱かれて、りうらは今までにないほど深く眠った
もう、拒まなくていい もう、迷わなくていい
この胸の中が、確かに「居場所」だど知ってしまったから─。
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