Episode One.
桜吹雪が吹く。
そんな中、僕は言った。
ヒロ
ヒロ
うり
うり
うり
うり
ヒロ
二歳年上の男の子。
その子とはお隣さんだった。
ヒロ
うり
ヒロ
大好きだった。
大切な友達。
うり
うり
ヒロ
ヒロ
うり
この会話をしたのは 俺が小学一年生の頃。
それから、
約九年後。
中学三年生。
やっと気づいた。
中学校で出来た 友達に 聞かれた。
なおきり
ヒロ
なおきり
ヒロ
なおきり
なおきり
ヒロ
ヒロ
なおきり
ヒロ
好きな人は居る?という質問。
居ないと答えた。
居ないと思っていたのは 事実だったから。
でも……
その質問を受けた時に気づいた。
そんな思い込み、
ウソだった。
なおきり
ヒロ
なおきり
ヒロ
だって頭に浮かんだのは
あの顔だった。
笑顔で小指を差し出してくる 優しい顔。
俺はうりさんが好きだった。
『 ずっと友達』 この約束は守れなかった。
次、会ったら言おう。
『好きだ』って。
『約束は守れない』って。
ヒロ
なおきり
なおきり
ヒロ
楽しかった。
中学生活。
現在、高校三年生。
俺は街を歩いていた。
大雨警報をお知らせします。
○○県○○市で 大雨、雷雨が____
ザーザーと雨の音が鳴り止まない。
ヒロ
○○市で屋外にいる人は 早めに屋内へ____。
ピカッ____
ヒロ
ゴロゴロゴロ
目の前で 雷が鳴った、光った。
ヒロ
傘をさしていても、 風で雨が入ってくる。
ヒロ
ヒロ
ヒロ
ヒロ
思わず傘を落とす。
勿論俺は濡れる。
けど…………
けど、もう そんな事
どうでもよかった____、
ヒロ
思わず傘を持たずに走り出す。
さっきよりも速く___
ヒロ
奇跡だと思った____
運命だと思った____
名前は……少し気まずいから
さん付けにしてしまったけれど……
うり
彼は俺の声を聞いて振り返る。
ヒロ
ヒロ
彼は泣いていた。
うり
ヒロ
ヒロ
心配する俺に___、 追い打ちをかけるように彼は、
あることを言い放つ____、
うり
ヒロ
ヒロ
掠れた声で彼は言った____、
ポツポツ____
ザ─────____、
雨が強くなる。
うり?
うり?
ヒロ
ヒロ
♡1,000⇒Episode two.決定。
コメント
14件
初コメ失礼!! いや、物語書くの上手すぎ!!悲しい感じがめっちゃ繊細に表現されてる…!!
うりりんの名前に?があったけどまあいいや<( ̄︶ ̄)↗