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注意書き用
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重い瞼を持ち上げると目の前に奏斗がいた。倒れたときで時間が止まっているアキラは驚き、体を硬くした。
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3人掛けソファへ横になっていたアキラの上に、乱雑にクッションを投げつける奏斗。 いつも通りの口調、態度だがその目を見れば本当に心配していたことが伺える。
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片眉をひそめ、曖昧に笑う奏斗に、アキラは受け取ったクッションで顔を覆う。
少し沈黙が流れたと思えば、事務所の扉が遠慮がちに開く。するとセラフと雲雀が足音もなく慎重に入室してきた。
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手に持った土鍋と食器、そして小脇に抱えられたミミズクさんとヒバリさん。それらを全く音を立てずに進む2人、能力の無駄遣いもいいところだ。
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静かに、と言っていたはずがだんだんと大きくなる声量。誰も注意するわけでもなく雲雀と奏斗はわいわいと話を続けている。 ふと、アキラの前に人影が落ちた。おそらくセラフが目の前に来たのだろう。
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ソファの前にしゃがみ込み、アキラへ額を寄せ、消え入りそうな声で呟くセラフ。 奏斗は立ち上がりセラフの隣へと立つ。
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ソファへ顔をうずめ、そこへ向って叫ぶセラフの背中をバシバシと叩く奏斗。見守り、一緒になって笑っている雲雀。
寒い季節などものともしない、その暖かな光景にアキラも思わず笑った。