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秘密 ◀︎ 憂愁 ◁ 月下 ◁

… とりあえず 、 秘密の部屋に行こう

… あれ 、 俺の部屋来たんだ

なんとなく あの ~ … 後輩クン とこ行くと思ってたから

秘密が 良かった ◁ 消去法で … ◀︎

なんだよ それ

まぁいいや … んで 何話すの ?

好きなもの何 ? 好きな人いる ? なんでそんな名前なの? 身長いくつ? 犬派?猫派? 血液型は? 苦手な事は? 抱きついていい? 得意な事は? 幸せ? 趣味は? 子供っぽいね 大人っぽいね 学校好き?

好きなものは何 ?

好きなもの … ?

星とか好きだよ 、 あとは … … 無いかな

なんでそんな名前なの?

… ?

なんでって言われても…

抱きついていい ?

… 駄目

暫く話さないうちに キャラ変わった ?

学校好き ?

… 嫌いでは無いと思う

… そろそろ ?

ん、またね

少しだけ 親密度が上がったのかもしれない 。

6 / 2 ( 火 )

自由にしていいとは言われたものの 、 やることがないので 学校に来た 。

何気なく授業を受けて 、 こんな生活が一ヶ月後には 変わってるのかな 、 なんて想像しながら

三校時終わりの昼休憩の チャイムが鳴ったところで 、 誰かがドアの向こうから私を呼んだ

██せんぱい 〜 !! お昼一緒に食べよ〜 !

ぶんぶんと 手を振って オレンジに近い黒の瞳を細める 。

もうすでに 彼が 番だという 噂は広まっているのか 、 彼を嫌悪の目で見る者

一緒に行動しなければいけない 私に 哀れみの目を向ける者なので 多種多様である 。

交流をしなければいけないという意味で 、 彼と一緒にお昼を食べることにした

彼とお昼を食べるために 、 どこかいい場所はないかと 少し廊下に出て探してみる 。

パッと目に入ったものが 、 適した場所であれば良かったのだけれど 、

そんな事はなく 、 ただ昨日の夜会話を交わした 幼馴染の姿が目に入った 。

… あ

きっちり 上まで留められた学ランのボタンに血が垂れている 、

左頬には 殴られたような 青く赤い痕が残っていた 。

少しこちらに目線を送ったかと思うと 、 目を合わせぬまま どこかへいってしまった 。

… あぁ 、 秘密先輩のこと見てたんだ

少し不機嫌そうな顔をしながら 、 何か知ってるの ? なんて聞いてみる

知ってるっていうか … 周知の事実みたいなものだよ

いわゆる 社会的弱者 ってヤツ 、

まぁ 俺ももうその立場なんだけどね 、 なんて笑う 。

まぁいいじゃん 、 お昼食べに行こ 、 といって 私の腕を半ば強引に掴む 。

中庭のようなところで 、 購買で買ったパンを頬張る 。

彼の話は 、 家で飼っている猫がどうだとか 、 あたり棒が2本連続で当たったとか

一ヶ月後には 死ぬ人間の言動とは思えなかった 。

もうすぐ死ぬのに 元気だね ◀︎ 面白い話だね ◁

… もうすぐ死ぬのに ?

… はは、

… 君が殺してくれるんでしょ ?

彼が乾いた笑いを見せた後 、 自分と手の上に 冷たい 一回りほど大きな手が被さる 。

いわゆる 「 僕を選んでくれるよね 」 なのだけど 、 殺すという単語がなければ 。

俺は嫌だよ 、 どうせ死ぬなら せんぱいに 殺されたい

そう言って 、 また 目を細めて笑う

… ちゃんと 俺のこと殺してね 、 せんぱい

そういった声は 「 俺たち 」 では なく 彼1人の選択肢 。

そんなに 死にたいの ? ◁ 悪いけど私別の子にするから ◀︎

… ふーん 、

やっぱ秘密先輩 ?

それか 月下先輩 ?

… まぁ 、 どっちでもいいんだけどさ

そう言うと 彼は手を退けて 、 少し俯いて笑って

そのうち 、 俺のこと殺したくなるよ

なんて 。

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