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こんにちは

花垣武道です

最近ちょっと悩んでいる...というか、困っていることがあります

マイキー君が一日中俺から離れなくなったことです

前の遊園地デートの後から、いつも以上にマイキー君は俺から離れなくなった

もう一日のことを報告しなくても全部知ってるよね。ってくらい...

そんなことを考えているうちに、学校に行かないといけない時間になった

今日ものんびりしちゃったから朝食はなし

靴を履き、玄関のドアを開ける

マイキー

お、タケミっちおはよ〜

武道

おはようございます

いつものように彼が立っている

マイキー

なぁ、ちゃんとご飯食べないとデカくなれねぇよ?

武道

...マイキーくん

マイキー

そうだタケミっち!今度連れて行きたいとこがあるんだ!

マイキー

死ぬまでに食べといた方がいいたい焼き!

武道

マイキーくんがそこまで言うってことは凄く美味しいんっすかね?

マイキー

知らね!ケンチンがそう言ってた

武道

えぇ...

行ったことのない店を勧めてくるなんて。 ...もしかしたら初めては俺と一緒がいいとか?

武道

(いやいや!だから俺は彼女かって!)

自分の女々しさには嫌気がさす。 俺は男なんだぞ?

なんとなくこの話題から逃げたくて、少し話を変える

武道

あのー、そういえばドラケン君は...

マイキー

あーケンチン?俺がタケミっちの付き添いに行くっつったら、嬉しそうにしてたぜ?開放されるとかなんとか

武道

あー...

ドラケン君の気持ちがなんとなく分かった

マイキー

それよりさっさと行かないとやばくね?

武道

うわっ!時間ギリギリ!

俺は急ぎ足で学校へ向かった

マイキー君は外で待っているという。 学校とか色々大丈夫なのだろうか...

アツシ

タケミチ、おはよー

武道

うおっ!アッくん...おはよ

アツシ

今日は間に合ったじゃん

武道

ま、まぁ

ちらっと窓の外を見ると校門の前に立っているマイキーくんと目があった

遠いからよく見えないけど、手を振ってくれているようだ

アツシ

おーいタケミチ?どうしたんだ?

武道

いや、なんでもない!

それから学校が終わるまで、マイキーくんは一切動かなかった

キーンコーンカーンコーン

武道

んんっようやく終わったぁ

アツシ

タケミチー早く帰ろうぜ

武道

あ、うn...

うなずきかけたところで、俺は外で待っているマイキーを思い出し、急いで首を振る

武道

ごめんっ今日ちょっとマイキーくんと待ち合わせしてて...

アツシ

分かった

アツシ

...なあ

アツシ

タケミチって最近ずっとマイキーくんと一緒にいるよな

武道

ま、まぁ

武道

(アッくんからもそう見えてるんだな...)

アツシ

ま、困ったことがあればいつでも言えよ

武道

うん...

どうしよう。 最近ずっとマイキーくんが付いてきちゃうことには正直困ってる

武道

(一度話してみようかな)

武道

あ、あのさ、相談があるんだけど

アツシ

おう!なんでも聞くぜ

武道

マイキーくんのことなんだけど...

そう話そうとしたその時、ドアの方から何かがぶつかったような音が聞こえた

武道

え!?

ドアの方をを見てみると、そこにあったはずのドアは倒れていて、枠組みだけが残されていた

そして、その奥には両手をポケットに入れて、立っているマイキーくんがいた

マイキー

タケミっち、迎えにきたよ!

武道

ま、マイキーくん...?

マイキー

ほら、早く帰ろ

マイキーくんは俺の腕を掴むと、ものすごい力で引っ張り歩き出す

武道

ちょっ、マイキーくん!

そう声をかけてもマイキーくんは足を止めようとしない

武道

(力が強すぎて振りほどけない...)

俺はマイキーくんに引っ張られるまま校門をくぐり、そのまま俺の家の前まで連れて行かれた

マイキーくんはドアの前で行くと一度止まり、自分のポケットからなにかの鍵を取り出した

武道

あの、マイキーくん...?

マイキーくんはその鍵をドアの鍵穴に差し込み、そのまま鍵を回した

ガチャリ

乾いた音を鳴らし、ドアは俺たちを迎え入れる

絶対に聞こえないはずの音だった。

マイキーくんに開けることができるはずがないのに。

ありえない光景に思考が停止した。

それでもマイキーくんは何事もなかったかのように俺を引っ張り、家の中へ入っていく

気づけば自室のベッドに座っていた。 周りを見渡してもマイキーくんは見当たらない

武道

なんで...?

今ここにいること自体おかしい。 だって、俺しか鍵を持ってないんだから、俺にしか開けられないはずなのに。

マイキー

あ、ごめんなタケミっち

マイキー

腕、痛かったよね

顔を上げるとマイキーくんが立っていた

どうやって声を出して話していたのかを一瞬忘れた。 なんて話せばいいのかがわからない

恐怖とは違う、また別の感情に支配されている気がする。

マイキーくんは自然に俺の隣に腰掛けると、俺の腕を優しくさする

武道

あ、の

マイキー

んー?タケミっち、どうしたの?

俺は言葉を選びながら、刺激しないようにマイキーくんに尋ねる

武道

どうして、家に

そこまで言ったところで、マイキーくんは被せるようにして声を出した

マイキー

あー!そっか、タケミっちは知らなかったんだ?

マイキー

俺、タケミっちの家の合鍵作ったんだよね

武道

...は。え?

マイキー

前さ、タケミっちが誘拐された時あったじゃん?その時、ケンチンと一緒にタケミっちを家まで運んだよな

マイキー

その時、思ったんだよ

マイキー

またタケミっちに何かあった時、どうしようって

マイキー

それで、念の為に作っておいた

武道

そんなの、俺知らない...

マイキー

だって言ってねぇし

知らない間に合鍵を作られてるなんて...気味が悪い

最近、どんどんマイキーくんがおかしくなっているような気がする

マイキー

あ、それで、タケミっちさ

武道

...なんですか

もうあまり話したくない

このままじゃいつか殺されるのではないかとまで思う

マイキー

さっきあいつになんて言おうとしたの?

武道

あいつ?

マイキー

千堂敦。あいつになんか話そうとしてなかった?

武道

な、なんでマイキーくんがそれを知っているんですか

目の前の人が分からなくなってきた。 マイキーくんはどこに行ってしまったんだろう。

マイキー

え?だってずっと聞いてるから

武道

聞いてる...?

マイキー

ポケット

といい、マイキーくんは俺の制服のポケットを指さした

恐る恐るポケットに手を入れる

何かが手に当たった

慎重に取り出して見ると、指の第一関節ほどの大きさの物体が出てきた

武道

なに、これ

マイキー

マイクだよ

マイキー

俺の携帯と繋がってんの

武道

...え

盗聴...?

なんで、そこまでするのか?

怖くなった。 怖くて、怖くて、早く離れたい。

マイキー

だから、タケミっちのことはなんでも分かるよ

彼の笑顔が怖い。 俺の彼氏の、マイキーくんはどこへ行ってしまったのだろう。

武道

...帰って

マイキー

え、タケミっち...?

武道

もう帰って

この人と一緒にいてはいけない。 一緒にいては、ダメになってしまう。

マイキー

...わかった

マイキー

タケミっちが言うならそうするよ

素直に応じると、彼は俺に背を向けると家から出ていった

武道

...ねぇ。マイキーくんを、返してよ

マイキーくんのことは好きだ

でも、今の彼はどうも別人に見える

俺は横になり、現実から少しでも目を逸らすために目を閉じる

その日はそのままマイキーくんに言われていた報告もしないまま眠りについた

マイキー

おはよう

マイキー

目覚まし時計、鳴ってるよ

マイキー

ようやく起きた

マイキー

タケミっち、おはよう

マイキー

昨日は色々ごめん

マイキー

今日からはちゃんとタケミっちが俺のことを受け入れられるようにするから

マイキー

外で待ってる

マイキー

マイキー

ずっとタケミっちのこと見てるから

束縛度 70→90

ずっと見てるよ

こんにちは

もうすぐこのシリーズの終わりも見えてきましたね

最後まで楽しみにしていてください☺

ここまで読んでくださりありがとうございました

またお会いしましょう!

好きだから、君を縛る【完】

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250

コメント

2

ユーザー

フォロー失礼します。最高_:( _ ́ཫ`):_やっぱりマイ武はたまらん♡

ユーザー

ングゥめちゃくちゃ好きです/////今までこっそり見ていたのですが、我慢できなくなりコメントしてしまいました/////

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