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武道

...は?

朝起きて携帯を見たらマイキー君からのメッセージが溜まっていた

武道

どうしてこんな...

マイキー

どうしてだと思う?

武道

うわああああ!!?

慌てて後ろを振り返ると、そこにはマイキー君が立っていた

武道

な、ななな、なんで家に!

マイキー

んーっと、早くタケミっちに会いたくて!

めちゃくちゃだ...

昨日あんなことがあったばかりなのに、マイキー君はいつもと変わらずこうして近づいてくる

武道

(もう少し落ち込むとかないのか)

マイキー

あのさ

マイキー

昨日はごめん

武道

え?

いきなりマイキー君から謝られて、一瞬なんのことか理解できなかった

武道

(あ、そういえば)

マイキー君から送られてきたメッセージの中に同じような内容のものがあったことを思い出す

武道

(マイキー君なりに反省してるのかな)

マイキー君は、少し落ち込んでいるように見えた

武道

...正直、あそこまでやられるのは嫌です

武道

でも、俺も、その...言い過ぎだった部分もあるかもしれないので

マイキー

...うん

マイキー君は優しく笑うと俺に一歩近づいてきた

マイキー

いきなりじゃ怖かったよな

マイキー

だから、ゆっくり、一緒に慣れていこ?

武道

...?

次の瞬間、腹に強い衝撃が走った。 意識を保てないくらいの衝撃

身体から力が抜ける

最後に見えたのはマイキー君の顔

今まで見たこともないほどの笑みを浮かべていて、恐怖を覚えた

武道

(あぁ、そういえば)

今日、マイキー君は合鍵を使って家に入ってきてたんだ。 その時点で気づけば良かった

そこまで考えたところで、俺の意識は途切れた

武道

んん...

なんだか背中が温かい

とても心地が良い。 このまま二度寝をしてしまおうか

武道

(...ん?)

背中だけが温かい?

武道

...あっ!

俺は意識を失う直前のことを思い出し、慌てて起き上がろうとする

武道

あ、れ?

マイキー

んー...タケミっちぃ、どこ行くの?

後ろから締めつけられるように抱きつかれていて身体が動かなかった

最悪なことに、マイキー君も起きてしまったようだ

武道

ここ、どこですか

マイキー

タケミっちはそんなこと気にしなくていーの

武道

いや、その、帰りたい...というか学校があるので

マイキー

えー?タケミっちの家はここだよ?それに学校なんて行かなくてもいいんだよ

武道

え??どういう...?

俺は部屋を見渡してみるが、明かりは窓から差し込む太陽の光のみで、時計すらなかった

少なくとも、俺の部屋ではないことは確かだ

マイキー

タケミっちはこれからずっとここで俺と一緒に暮らすんだよ

武道

はい??

マイキー

タケミっちが俺を拒絶するのはさ、普段俺と離れてるからだよな

マイキー

なら、一緒に住めばいいだろ?

マイキー

今は慣れないかもしれないけど、いつか絶対にこっちの方がいいって思えるから

マイキー君はそう言うと、俺を優しく抱きしめ、頭を撫でた

マイキー

そうだ!タケミっち、俺これから出かけるけど、いい子でお留守番できる?

武道

...

正直今すぐ外に出たい。 でも、逆らってはいけないと直感的にわかる

武道

はい

マイキー

っ!待っててな!

マイキー君は俺から離れるとドアの方へ歩きだした。

マイキー

携帯そこにあるから、寂しかったらいつでも連絡してきてね

武道

...うん

マイキー

じゃあ、行ってくるね

マイキー

タケミっち、愛してる

俺からの返事を待たずドアは音をたてて閉まってしまった

それと同時に鍵が閉まる音がした

ダメ元でドアノブを回してみたが、やはり開けることはできない

武道

そういえば、携帯って...

見れば、普段俺が使っていた携帯だった

そこにはマイキー君の連絡先のみが登録されていた

武道

そういえば、そうだったっけ

生憎俺は誰の電話番号も知らない

武道

俺、これからどうなっちゃうんだろ...

マイキー

ただいまー!遅くなってごめん

武道

...おかえり

あれからどれほど時間が経ったのだろう。 外はもう暗くなっている

マイキー

ほら、タケミっちにプレゼントっ!

そう言ってマイキー君は一つの箱をベッドの上に置いた

武道

これ、なんですか?

マイキー

いいから開けてみて

マイキー君に促されるまま俺は箱を開けた

箱の中には一つの指輪が入っていた

そこに埋め込まれた宝石は控えめながらその存在を誇示するかのようにキラキラと輝いていた

マイキー

その、こういうのがある方がタケミっちもいいかなって...

マイキー

ちゃんと俺のもあるよ

武道

これって、どういう...

マイキー

タケミっちにこんなことしてんだから、責任は取るってこと!

マイキー

てか、最初からそのつもりだし

武道

...

マイキー

さっき言ったじゃん

マイキー

ずっと一緒に暮らすって

もう一生外に出れないかもしれないのに

それでも、昔の優しいマイキー君が、俺の彼氏のマイキー君が帰ってきてくれた気がした

武道

まい、きー君...

マイキー

タケミっち、どうした?

武道

ありがとう

マイキー君はぱあっと顔を明るくする

マイキー

タケミっち!!

武道

な、なんですか?

マイキー

今はこんなものしか渡せないけど、いつか俺たちが本当に結ばれる日をタケミっちと迎えたい

武道

うん

ずっと外に出れないのも、みんなに会えないのも凄く嫌だ

でも、今だけはちょっと幸せだった

束縛度 90→100

俺から離れないで

こんにちは

ここ数日、リアルが忙しく、投稿が遅くなってしまいました。申し訳ありません(_ _)

内容がごちゃごちゃしていまった印象があるので、次からはしっかりと骨組みを立ててから投稿するようにします(・・;)

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!

またどこかでお会いしましょう!

好きだから、君を縛る【完】

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コメント

2

ユーザー

投稿するのが遅くても皆待ってくれてると思います!だから投稿が遅くても大丈夫だと思いますよ。

ユーザー

控えめに言って神ですね

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