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俺には
母以外の肉親と親族がいない
母親だけは唯一の家族で
女で一つで俺を育ててくれた
鶴蝶
大学に入学してからは
母に負担を掛けたくなく
学費や生活費でバイトを始めた
そんな俺にも彼女が出来た
同い年の可愛らしい女性だ
○○
○○
鶴蝶
バイトや学業で忙しく
中々遊べなかったが
それでも俺の傍に居てくれた
ところが
○○と付き合って一年半が経った頃
母
鶴蝶
母が病で倒れた
俺は母の看病とバイトに追われた
本当は一杯一杯だったけど
○○の前では強がっていた
○○
鶴蝶
鶴蝶
○○
○○
けど
ピーー
鶴蝶
母
鶴蝶
母は仏になってしまった
唯一
家族や肉親で俺を 深く愛してくれた母
俺は全てを失ったと思った
周りの人
鶴蝶
人前や葬儀では平静を装っていたし
彼女の前でも強がっていたが
俺はとっくに限界を迎えていた
学業にバイト
母の看病などで心身ともに
ボロボロだった
そんな中
少し落ち着いてきた頃に
彼女が心配し
家に訪れに来た
俺は平静を装い
彼女を家に迎えた
○○
鶴蝶
彼女が突然俺を手を握ってきた
手の温もりが暖かく
崩壊寸前の俺の心に入ってきた
俺は初めて泣いた
鶴蝶
鶴蝶
鶴蝶
有り得ないくらいに
痛いくらい悲しかった
筆舌に尽くし
難いくらいに
寂しかった
けど、俺がしっかり しないといけないから
踏ん張った
けど俺は彼女の前で初めて泣いた
子供のように
鶴蝶
鶴蝶
鶴蝶
○○
彼女は俺を抱きしめて
○○
○○
そう言ってくれた
あの言葉と温もりに
どれだけ癒され
救われたかは分からない
本当にありがとう
𝑒𝑛𝑑
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