テラーノベル
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雨は止んでいた。 夜明け前の東京。 濡れた道路に、 ネオンの残骸だけが滲んでいる。 病院の屋上。 レイは一人で煙草を咥えていた。 火はついてない。 ただ、 口に挟んでるだけ。 風が黒髪を揺らす。 遠くで救急車の音。 静かな朝だった。 背後で、 扉が開く。
ノア
ノアの声 レイは振り返らない
ノア
レイ
ノアが隣へ来る。 肩には包帯。 爆発の傷は、 まだ治っていない。 でも、 相変わらず綺麗だった。 濡れた金髪。 青い目。 首筋のタトゥー。 煙草の匂い。 レイは少し目を伏せる。
レイ
ノアが眉を寄せる
ノア
レイ
その瞬間。 ノアは少し黙った。 朝の光が、 二人を薄く照らす。 そして。
ノア
笑いながら、 そう言った。 レイが少しだけ目を細める。 ノアはフェンスへ寄りかかる。
ノア
ノア
ノア
静かな声
ノア
レイは答えない。 でも、 その横顔は少しだけ柔らかかった。 その時。 ——ガチャ。 また屋上の扉が開く。
ミナト
ミナト
軽い声。 ミナトだった。 包帯だらけ。 サングラス無し。 かなりボロボロ。 なのに笑ってる。 ノアが呆れた顔をする。
ノア
ミナト
ノア
ミナトは二人の隣へ来る。 そして。 少しだけ真面目な顔になった。
ミナト
ミナト
空気が止まる。 レイの目が、 静かに揺れた。 ミナトは続ける。
ミナト
ミナト
" レイ....どこ...."
ノアが盛大に舌打ちをした
夜に溺れるⅱ が始まりました 前回の作品 夜に溺れるⅰの方から読んでいただければ 物語が繋がっていくと思います
ノア
病院の屋上に、 その声が響く。 ミナトが苦笑する。
ミナト
ノア
ミナト
でも、 ノアの顔は少し本気で嫌そうだった。 レイだけが、 静かに黙っている。 朝の風。 遠くのビル群。 世界は普通に朝を迎えてるのに、 こっちは全然落ち着かない。 ミナトがレイを見る。
ミナト
数秒。 レイは答えなかった。 正直、 分からない。 会いたいのか。 会いたくないのか。 カラスは、 三年前を壊した側だ。 でも同時に、 最後にレイを庇った男でもある。 ノアが横で低く言う。
ノア
レイが少し目を向ける。 ノアは眉を寄せたまま、 煙草を咥える。
ノア
ノア
静かな声
ノア
レイの目が少し揺れる。 ミナトはそんな二人を見て、 小さく笑った。
ミナト
ノア
ミナト
ミナトもフェンスへ寄りかかる。 その時。 ——ガチャ。 また屋上の扉が開く。
クロエ
クロエだった。 白衣。 黒手袋。 相変わらず気怠そうな顔。 でも、 少し眠そうだった。 ノアが笑う。
ノア
クロエ
クロエは視線をレイに向ける
クロエ
ミナトが頷く。 クロエは少し黙ったあと、 小さくため息を吐いた。
クロエ
クロエ
ノアがまた嫌そうな顔をする
ノア
クロエは少し笑った
クロエ
ノア
でも、 否定がちょっと早い。 その時。 屋上の扉から、 ひょこっと白髪が見えた。
ユキ
ユキだった。 病院着。 包帯。 眠そうな顔。 クロエが即座に眉を寄せる。
クロエ
ユキ
ミナト
ノアが吹き出す。 ユキはレイを見ると、 少し安心したみたいに笑った。 その笑顔に、 レイの肩の力が少し抜ける。 でも次の瞬間。 ミナトのスマホが震えた。 全員の空気が変わる。 ミナトは画面を見る。 数秒。 そして、 めちゃくちゃ嫌そうな顔をした。
ミナト
ノア
ミナトは静かにスマホを見せた。 そこには、 短いメッセージ。 ⸻ 『逃げるなよ』 送信者:カラス ⸻ ノアが、 真顔で煙草折った。
コメント
1件
うわ、めちゃくちゃ空気感のある再会話だった……。雨上がりの朝の屋上、煙草、包帯、そして緩いようで張りつめた会話の応酬が全部好き。ノアが「今更?」って笑うところで一気にこのチームの関係性が見えたし、最後の「逃げるなよ」で空気ぶち壊しに来たカラス、存在感だけで厄介すぎるだろ。続きが気になりすぎて仕事どころじゃなくなるわ🔥 LEUさんのキャラ同士の間合いの取り方、めっちゃ刺さる。