雛森〇〇
皆さん!泣
太宰治
もう大丈夫
男
バカな!此の隠れ家を見つけられるはずが───
太宰治
乱歩さんが五秒で割り出したよ
男
か、監視カメラは!
谷崎潤一郎
ザザザ…))
男
武装した見張りは!?
中島敦
ドカッ))
太宰治
君達にはお礼を云わないと
太宰治
おかげで遣る気が出た
黒い笑みを浮かべる探偵社の面々に震え上がる男。
男
まだだ!電話一本でここいらの凶悪犯罪者が何十人と押し寄せ───
ここいらの凶悪犯罪者
莫迦か!?あの探偵社を怒らせたのか!?
ここいらの凶悪犯罪者
命が幾つあっても足りん!俺達は降りる!
プツッと一方的に通話が切られ、 いよいよ為す術がなくなる男。
その隙に〇〇は太宰達の方へ避難する。
太宰治
はあ、心配したのだよ
雛森〇〇
済みません…
そんな男の肩に与謝野がポンッと手を置いた。
与謝野晶子
アンタ指の爪を剥ぐんだって?
与謝野晶子
良い趣味してるじゃないか
与謝野晶子
今日は久しぶりに楽しめそうだ
チェンソーの音が室内に鳴り響く。
男の叫び声と肉を千切る音が聞こえないよう、 太宰は〇〇の耳と目を塞いだ。
男
ぎゃぁぁぁあ!!!
太宰治
はあ〜…落ち着く
その後〇〇は無事救出され、 うずまきには平穏が戻っていた。
谷崎潤一郎
結局組合の遺産ッて何だったンでしょうね?
太宰治
そんなモノは無いよ
太宰治
在ったとしても既に他の奴が回収している
太宰治
今回の奴らは大方其奴からの偽情報に踊らされたのだろう
中島敦
……そう云えば組合の残党って……
カランと鐘の音が鳴り、扉が開く。 其処に立っていたのは赤毛の少女だった。
雛森〇〇
あ、おかえりなさーい!
店長
皆さんにも紹介しておきましょう
店長
ウチの新入り、ルーシーです
中島敦
……なんで此処にいんの?
ルーシー
っ……!何となくよ!!
真っ赤な顔をしたルーシーは、持っていた金属製の箱を、 敦の顔面に投げつけたのであった。







