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冷凍
冷凍
冷凍
冷凍
冷凍
ある日、乱歩は深い想いに耽っていた。
それ故、自分が逆上せていることに気付いていなかった。
福沢
乱歩
福沢
福沢
乱歩
福沢の怒りは頂点にまで上がろうとしていた。
云うことを聞かぬこの幼子をさっさと上がらせるには風呂場に入り、無理矢理連れ出すしかない、
そう踏んだ福沢は乱歩が居る風呂場にズカズカと入った
福沢
福沢
福沢
そこには顔を真っ赤に染め、湯船の中で伸び切っている乱歩が居た
乱歩
乱歩
福沢
福沢
乱歩
乱歩
福沢
福沢
乱歩
乱歩
乱歩は笑顔でそう云った。
だが福沢の目にはその笑顔が偽りの笑顔の様に見えた。
無理をしているかのように
福沢
福沢
福沢
福沢はそう自分に云い聞かせ、想いを絶ち切ろうとしていた
この幼子に抱いている気持ちは醜く、歪んだ愛なのだと
結局は赤の他人だ。
深く関わる理由がないのだ。と。
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乱歩は深い想いに耽っていた
それは福沢との今後の関わり方
そして、この醜い感情をどう消すのか
そんなことばかり考えていた乱歩は自分が逆上せる寸前あることに気づいていなかった
乱歩
乱歩
福沢
乱歩
乱歩
乱歩
福沢
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
福沢
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩は言い訳したとて福沢からの説教は免れることは出来ないと悟っていた為、諦めて説教される体制を構えていた
だが、予想外の事が起こった
福沢
福沢
その時の福沢の顔は
怒りとも、悲しみとも云えない、何とも複雑な顔をしていた
説教ではなく、云い聞かせるように
…否、まるで懇願するようであった
乱歩
乱歩
乱歩は平気である事を装う為笑顔で云った。
そして、乱歩は福沢にこんな顔をさせてしまったことを頗る後悔していた
乱歩
乱歩
乱歩は既に寝間着を着て布団に潜り込んでいた
乱歩は福沢と話さぬよう、距離をとっていた
これ以上、福沢に迷惑を掛けたくないが故に
福沢はこの距離感が何なのか知りたくて、布団に潜り込んでいる乱歩に話し掛けた
福沢
乱歩
福沢
福沢
乱歩
乱歩
乱歩
福沢
福沢
2人の間に長い沈黙が流れた
その時間はまるで永遠かのように福沢は感じた
その沈黙を破ったのは、真逆の乱歩であった
乱歩
福沢
乱歩
福沢
乱歩
福沢
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
そこで乱歩の言葉は止まった
布団からは少しの啜り声が聞こえた
福沢は布団に包まったままの乱歩を引き剥がした
引き剥がした乱歩の顔を見た福沢は、驚いた
…乱歩は泣いていたのだった
福沢
乱歩
乱歩
福沢
乱歩
乱歩は身体を起こしながら驚き呆れたように福沢に向かって言葉を発した
筈だった
乱歩の目の前は既に黒くなっていた
乱歩
乱歩は理解が追いつかず、暫く硬直していた
福沢
乱歩
福沢
乱歩はようやく今の状況を理解した
眼の前に居る、一回り大きい身体を乱歩は抱き返した
乱歩
福沢
乱歩
福沢
福沢
福沢
乱歩
乱歩
乱歩
福沢
福沢
乱歩
そうして二人は其の儘倒れるように睡眠に導入した
まるでお互いに安心したかのように
安らかな顔で眠りに落ちていた
冷凍
冷凍
冷凍
冷凍
追記 このシリーズを完結させたらノベルにまとめようと考えています
冷凍