姫花
爽くん…?
爽
ん?どおした?
姫花
少し…昔の話をするね
姫花
昔昔あるところに…
爽
なんだよ笑
爽
昔話か?
姫花
うん笑
姫花
昔話は昔話でも
姫花
私たちに、とっても関係がある昔話
爽
昔話がおれたちに関係あるのか?
姫花
そう。
姫花
今排気ガスで空が見えないでしょ?
爽
そりゃ、当たり前だよ。
爽
2025年の中国の連続工場爆発事故から空が顔をのぞかせたことは無い。
爽
小学校で、習うことさ。
姫花
そう。でも、私には空が見えないといけない理由があるの
爽
理由ってなんだよ?
姫花
それは…ごめん。話せない
爽
いや、話せないならいいんだけど……
姫花
うん。この町はね
爽
?
姫花
排気ガスが薄いだけじゃない。
爽
ん?
姫花
月が見えるんだよ!
父
爽には酷だが、引っ越すことになった。
父
このままではお前が死んじまう…
爽
やだよ!ふざけんな!
父
いくら名門校に入ったとはいえ今のこの日本の状況を見ろ!
父
喘息もちのお前には耐えられないだろう…?
爽
排気ガスがなんだ!
もう20年も前のことだろう!?
もう20年も前のことだろう!?
父
頼む……
父
俺もガスの影響で長くない。お母さんだって40で死んだ…
爽
……
父
いいか?最初は歩くことさえ難しかった…
爽
知ってるよ…
父
今でさえだいぶ上空に衰退したが少なからず体に影響はある!
爽
あぁ!だからなんだ!?
父
つい最近産まれたばかりのいとこも死んだだろう?
爽
く……
父
少しずつ少しずつ蓄積されていくんだ。
父
霧が晴れる前に俺は死ぬ。
確実にだ。
確実にだ。
爽
……
父
どうか…俺が死ぬ前にできるだけ、影響が少ない場所へ…行ってくれ…
爽
どこへ…?
父
月見町へ…!
爽
はぁ!?
父
縁もゆかりも無いが行ってくれ…
父
あそこが一番安全だ…
爽
分かった…
爽
父さんは?
父
俺は残る。生活費を送るから。
爽
分かった。
死ぬなよ!
死ぬなよ!
父
バカにすんな!笑笑
爽
(さぁて、今日からクソ田舎馬鹿生活だ)
爽
(でも、少し息がしやすいな…)
??
ねぇ何してんの?
to be continued






