この作品はいかがでしたか?
500
この作品はいかがでしたか?
500
風雅
不在着信
風雅
♡
♡
風雅
風雅
♡
風雅
♡
風雅
♡
風雅
♡
♡
風雅
風雅
♡
♡
♡
風雅
♡
高校に上がって
会う回数もめっきり減った
でも
こうして今も通学はしていて
最近反抗期なのか
本当に冷たくなった気がする
男になってく
♡
はい
安定の無言の滑り出し
♡
♡
風雅
風雅
♡
♡
最近会う度に
喋らなくなってる気がしてる
私が鈍臭くて
ノロノロしてるとため息ついて
別れ際も
じゃあな
その一言だけ
一体全体
幼馴染だからといって
ずっと一緒にいる必要あるの?
♡
♡
♡
走ろうとすると
バッと左腕をぐっと掴まれた
男みたいな手
♡
風雅
風雅
風雅
ほら
男になっていく
可愛らしかった風雅じゃなくて
男っぽい風雅になれない私がいた
♡
その場で急いで結ぶ
相変わらず下手くそなリボン
右の輪っかが少し大きくて
♡
♡
私はとにかく電車へと急ぐ
人をかき分けて
スッと乗り込んで
私は落ち着いた
♡
♡
風雅
風雅
♡
♡
♡
風雅
風雅
♡
風雅
♡
風雅
♡
♡
♡
♡
風雅
♡
風雅
風雅
♡
♡
昔は
風雅
♡
風雅
♡
風雅
風雅
♡
♡
風雅
風雅
♡
♡
風雅
風雅
♡
♡
あの時は
弟のような風雅が
初めて男の子に見えた瞬間で
頬にキスして
今でも覚えてる
風雅
♡
風雅
風雅
♡
あの時から
何故だろう__
風雅の前で
泣かなくなった
♡
風雅
あんな風に
優しい風雅はもういないけど、
どこか懐かしく思える
あの面影は若干だが
残っている
☆
♡
♡
4時間目は既に終わっていた
爆睡していたらしい
☆
♡
♡
☆
♡
♡
そこには
あのサッカー部の
キャプテンで
エース
嶋崎斗亜くんが
立っている
斗亜
斗亜
♡
♡
♡
斗亜
斗亜
私はインキャでおとなしいし
帰宅部で
関わったこともない
だから
何かしでかしたしか考えられない
斗亜
斗亜
♡
斗亜
斗亜
斗亜
斗亜
♡
斗亜
聞き間違い?
私と?
え?
♡
♡
こくりとうなづいて
ニコッと笑う
斗亜
斗亜
斗亜
斗亜
斗亜
ほんのちょっと
頬があかーく染まっていく所
可愛らしさを感じた
♡
斗亜
斗亜
また表情が変わって
満面の笑みになる斗亜くん
その帰り道は
笑って
お互いを深く知る事が
できた気がした
斗亜
斗亜
♡
♡
斗亜
斗亜
♡
斗亜
斗亜
♡
♡
それから頻繁に連絡をとり
たまに一緒に帰るようになった
優しくて
笑顔が可愛い斗亜くん
毎日少しずつ
楽しみになってく気がして
風雅
風雅
♡
♡
相変わらず
一応行きの通学は続く
私の中はどんどん
風雅が薄れていく
風雅
ふと掴まれた肩
ぐっと
風雅の香りが近くなる
♡
風雅
♡
♡
風雅
♡
♡
♡
風雅
♡
なんか
風雅と斗亜くんを
比べている私がいた
斗亜くんならもっと優しく
斗亜くんならこうする
ふいに
また掴まれる腕
今日は、やけに
力が強くて
♡
♡
風雅
風雅
♡
♡
風雅
風雅
風雅
♡
♡
♡
♡
どきっとした
間違いなく
いつもと違う
冷たいだけじゃない風雅の表情
怒らせたのかと
胸がちくりとする
風雅
♡
風雅
♡
♡
風雅
さっきから
目も合わせてくれやしない
どうしても
私の性格上
このままじゃ納得できなかった
斗亜
斗亜
♡
斗亜
♡
斗亜
♡
♡
斗亜
斗亜
斗亜
斗亜
♡
♡
斗亜
今日も
斗亜くんは
いつもの笑顔で笑ってくれる
心があったかくなる
自然と笑えた
こうして私は
急いで帰り
アイツの家へ向かった
♡
風雅
風雅
♡
風雅
♡
♡
風雅
♡
♡
風雅の横にちょこっと座って
風雅の目をじっと見つめた
♡
♡
♡
♡
♡
♡
♡
風雅
風雅
♡
♡
♡
風雅
♡
風雅
♡
♡
♡
私の上に
覆いかぶさる風雅
見下ろす風雅がそこにはいた
風雅
風雅
♡
風雅
風雅
風雅
風雅
風雅
♡
風雅
風雅
そういうと
風雅が近くなる
風雅が顔を寄せた
ピンで留めて出したおでこに
唇が当たった
ジョーダンなのか
とっさに私は風雅を突き飛ばす
♡
♡
風雅
風雅
風雅
そのあと
どうしたかよく覚えてない
風雅のお母さんに挨拶も忘れて
短い距離を走ったことだけ
次の日の朝
重くのしかかる何か
ぐっと体が重たい
斗亜
ちょうどラインを開いたら
斗亜くんからのラインが来た
♡
斗亜
斗亜
♡
斗亜
♡
ふと
脳裏をよぎる風雅の顔
風雅の言葉
今朝から風雅のことが
気になって仕方なかった
斗亜
♡
斗亜
♡
斗亜
♡
♡
斗亜
斗亜
♡
♡
斗亜
♡
斗亜
斗亜
斗亜
♡
♡
斗亜
斗亜
♡
私の中に「?」が生まれた時
そっと
握られた左手
確かに
斗亜くんの右手が
触れてた
♡
斗亜
斗亜
♡
斗亜
斗亜
斗亜
斗亜
♡
斗亜
♡
♡
♡
斗亜
斗亜
斗亜
♡
俺じゃ満足しねーの?___
胸が重たい
こんな時も
あの言葉が一番私とって重たい
♡
♡
繋がれたままの左手
優しい温もり
次第に確かに
斗亜くんの手の体温が上がって
しっかり伝わる
♡
♡
斗亜
斗亜
斗亜
♡
♡
風雅の感触を
おでこに感じて
ふいにおでこを抑えてしまう
斗亜
♡
♡
♡
♡
♡
♡
え
何してんだ私
突然走り出すとか
怖
どうしたの私
♡
♡
♡
♡
ふーーーーーっと
深呼吸した
ちょっと上を向きつつ
落ち着いて歩き出す
♡
♡
♡
私がよくやるやつ
靴紐が解けたままで
それを踏んでこける
なんでこうなんだ
また転ぶ
よく転ぶ
斗亜
バッと掴まれたのは
私の左腕
なんとかそのおかげで
コケなくて済んだ
♡
風雅
♡
♡
♡
♡
風雅
風雅
風雅
♡
♡
うっ
胸に重く重くのしかかる
体の体温が自然と上がる感覚
あの時
斗亜くんに手を握られた時とは
別の感覚を感じていた
普段見慣れているはずの
風雅の横顔も
男に見えて
風雅が掴んでくれた右手も
男に見えたり
風雅
♡
風雅
♡
♡
♡
風雅
風雅
あと少しで家なのに
あと少しでいつも通り
またなってなる場所なのに
なんでこんな中途半端なとこで
走り出したんだろ
風雅
♡
風雅
ちょっと微笑む
風雅
胸が苦しい
確かにそう感じた
♡
♡
斗亜くんの屈託のない笑顔と
さりげなく微笑む風雅の笑顔
一晩考えた
自分なりの
正しい答え
もう少しかかると思ったけど
時間は然程必要なかった
斗亜
♡
♡
斗亜
斗亜
♡
言葉にしなきゃって思うのに
言葉が出てこない
、、、
斗亜くんを直視できない
斗亜
♡
♡
♡
♡
♡
♡
斗亜
♡
♡
♡
斗亜
斗亜
♡
♡
♡
斗亜
♡
♡
♡
♡
風雅
風雅
私は
同じように
風雅の手を握った
風雅
♡
♡
♡
♡
風雅
♡
♡
♡
風雅
♡
風雅
風雅
♡
♡
♡
夕日に照らされる帰り道で
風雅の身体が眼前にある
体全体を風雅の匂いと温もりが包む
♡
風雅
風雅
♡
風雅
風雅
風雅
風雅
風雅
風雅
風雅
♡
♡
風雅
♡
風雅
♡
風雅
♡
♡
風雅
風雅
風雅
♡
♡
風雅
♡
♡
♡
よくしてたあの赤ら顔
風雅の赤ら顔をみて
自分まで体温が上がる
風雅
♡
♡
風雅
風雅
風雅
風雅
風雅
♡
♡
風雅の顔が私に近づいて
そっと
頬に唇の感触
風雅
♡
2人の歩く歩幅もスピードも
変わらないけど
風雅
風雅
♡
風雅
♡
♡
解ける右の靴紐
風雅
♡
変わったのは
朝と帰り道に
繋いでくれる手
コメント
2件
めちゃくちゃ良かったです💓どーしたらこんなに良いストーリーが作れるんですか!!!
めっちゃ良かったです! めっちゃドキドキでした!