ニガオモスギテ

現在、らっだぁの家。

らっだぁから、「みどりを見つけた」という連絡が入った。

家に居る、俺を含めた3人はとてもそわそわしていた。

その理由は他でもない。みどりが無事なのか。

ただそれだけが不安で…っ、不安でしょうがなかった。

俺は2人の名前を呼んだ。余計不安になってしまうのに。

余計恋しくなってしまうのに。

そんな時。

ガチャッ…

静かで無機質な音が、玄関の方から聞こえてきた。

俺ら3人は慌てて玄関へと向かった。

ガチャッ…

俺は実況者。普段運動なんかしない。

だから、成人男性1人を抱えるだけで疲れてしまう。

ダッダッダッダッダ…

俺は普段の疲労と、みどりを抱えて何分も歩き続けた疲れがどっと来てしまったからか、

バタッ…

倒れてしまった。

目を開けると見慣れた天井。

ここは俺の部屋だろう。

体を起こそうと動かすと、何かに当たった。

みどりを見ると、いつか消えてしまいそうな声が脳内再生される。

それに、みどりがいつ消えるか分からず、とても不安な自分が居る。

いつの間にか涙が零れてしまっていたようで。

それは、みどりの頬に落ちて、みどりの顔を伝っていた。

寝起きで言動がふわふわしてるみどり。

子供を目の前にしてるよう。

情けないのは…俺だよ…っ、

涙を無理やり止めようと目を擦っていた。

そして、俺を安心させようとしたのか笑っていた。無理やり…。

だから今度は…俺が…

ギュッ…

おまけ…