テラーノベル
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第1話
閉ざされた扉の奥で
雪翔
何気ない事を考えている雪翔。
でも雪翔は気づいてない。
後ろから、誘拐犯に狙われているなんて。
雪翔
後ろから、薬を含ませた布を口に当てられ 雪翔は気絶してしまった。
龍樹
気がつけば僕は暗い部屋に居た。 窓もない、小さな照明の明かりだけが頼りの空間。
雪翔
縄で縛られた手首が痛む。僕、雪翔は、どうしてこんなことになってしまったのか、未だに理解できなかった。
龍樹
低く、落ち着いた声が耳に届く。 声の主は龍樹。突然現れて僕を誘拐し、 ここに閉じ込めた男。
龍樹
雪翔
睨みつけると、龍樹はクスッと笑った。 その目には、まるで獲物をじっくり飼い慣らすような、 妙な温度があった。
龍樹
雪翔
そう言ったはずだった。 だけど。
数日が経ち、僕の中の何かが少しずつ変わっていく。
龍樹
龍樹
龍樹
彼は、やさしい。 まるで僕の弱さや傷をすべて知ってるみたいに、 過剰なほど甘くて、過保護で
気づけば、龍樹の声を待つ自分がいる。
雪翔
小さく呟いた問いに、龍樹は黙って僕の髪を撫でた。 大きな手が、優しく頭を包む。
龍樹
雪翔
龍樹
不思議だった。怖いはずなのに、嫌いなはずなのに。 どうしてこんなにも、あたたかくて、心地いい。
逃げるべき場所だったこの部屋が、 少しずつ、「帰りたい場所」に変わっていく。
どうだったでしょうか?
男性×男性は初めて書くので微妙かもです(>_<)
次回:火照る頬、焦る手
お楽しみに
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