主
主
主
まじだるいよな
こいつの話面白くないんだよ
早くどっか行ってくれないかな
お互い不満を持ってるのに
なのになんでこんなに仲良さそうに 出来るんだろう
皆嘘をついてるのに
なんで普通に『好き』だなんて 言えるんだろう
皆偽りの仮面を被っている
それを俺は知っている
だから俺はもう誰も信じない事にした
親も
友達も
(あーだる。)
(なんで俺がこんな面白くない話聞かなきゃならねーんだよ)
モブ男
そんなこと全く思ってないのに なんて思う
本当は面白くないって 思ってるのにね。
あ、因みに俺には人の心が見える
ある人に話せば羨ましいと言い
ある人に話せば魔法だと言うだろう
でも俺は羨ましいとも 魔法だと思わない
これは呪いだ
見たくもない人の感情を覗き見て
周りに合わせて嫌われないように
心が見える事を人に悟られないように
極力関わらないようにしている
本当に卑怯だなと自分でも つくづく思う
モブ女
りい❤️
モブ女
あぁ、また始まった
聞きたくもない話
モブ女
嘘つき
本当は (まあ、私の方が上だけど) なんて思ってるくせに
そんなこと思いながら 彼女が求めてるであろう言葉を 淡々と告げる
りい❤️
モブ女
りい❤️
なんて笑いかければ嬉しそうに笑う
良かった、嫌われなかった
悟られなかった
と1人で安心する日々
退屈で窮屈で抜け出したい日々
そんな日々はある日突然壊された
さと💗
元気よくみんなに挨拶するのは 転校生の彼
派手なピンク色の髪に整った容姿
おまけに話し上手で聞き上手
皆に好かれるタイプの人だな これが俺から見た彼の第一印象
まあ大体はそんな第一印象も 一瞬で打ち砕かれるんだけどね
なんて思ってたら彼は俺の隣の 空いていた席にカバンを下ろして
さと💗
と屈託のない笑顔で俺に 自己紹介してくる
りい❤️
俺はとりあえずそう応えた
それからよく話しかけてくるように なった彼
まあいつかは俺に 見向きもしなくなるよな
なんて甘い考えを持っていたのは 今から2週間前まで
さと💗
…なんで
適当に相槌うってたら諦めると 思ったのになんでこの人は…
と無駄に考えてしまう
いや、でも心を覗けば本心が…
なんて思って彼の心を覗いた
さと💗
ああ、この人心の声が筒抜けなのかな
何故か悔しい思いをしながら
りい❤️
というと
さと💗
とツッコミが入る
これは流石にキレるだろ
なんて思った俺が馬鹿だった
さと💗
馬鹿だった 俺もだけどこいつもかなり馬鹿だった
りい❤️
呆れ半分諦め半分だった
それからというもの暇があれば 俺のとこに来ては 話をするようになった彼
俺と話をする時も 俺じゃない誰かと話してる時も ずっと素直なままで
りい❤️
りい❤️
りい❤️
なんて俺も思い始めていた
りい❤️
とか思い出したから遂には 俺までおかしく…なんて思ってた
でも違った
俺がおかしいんじゃなくてさと💗が おかしいから
だから友達になりたいとか思うんだ
そう言って自分を納得させていると
さと💗
とさっきまで他の人と 話してたであろう 君は俺の元へ駆け寄ってくる
その時も
(話したい話したい話したい)
と心が筒抜けになってる姿に 思わず笑みをこぼした
主
コメント
2件
あっ、好きです。
前垢から好きで見てました!! フォロー失礼します!