手にしたはずの安定は
いつのまにか崩れてゆく
そういうものだ
そうやって社会は動いている
わかってる
そんなこと、わかりきってる
でも
やっぱり思ってしまう
俺たちだけは
このグループだけは
たとえどんなことがあっても
崩したくない
だって…
ー『その先に、君がいるから。』
スタッフ
じゃあ、明後日の集合は朝6時ということで、よろしくお願いします
赤
はーい
青
やべっ、起きれるかな
黄
…青ちゃん大丈夫?
桃
いやいやお前も同類だって
青
それは桃くんもじゃん!w
部屋全体が笑いに包まれていた
けど
俺は笑えなかった
橙
……。
桃
ん?…橙?
黄
どうしたの?橙くん
橙
ご、ごめんごめん…
橙
ちょっと胃が変で
ホントは今にも吐きそうなんやけどな
俺の胃、トイレに行くまで我慢してくれ…
赤
え、橙くん顔が真っ青だよ⁉︎大丈夫⁉︎吐きそう⁉︎
青
ぅえ⁉︎あっ、ちょっ、袋あるから出すならこれに!
青から袋を貰った瞬間、猛烈な 吐き気が襲ってきて 吐いた
結構な量を吐いたのに、全然すっきりしない
橙
…あの、申し訳ないんやけど帰ってもええかな
橙
まだ気持ち悪い
黄
全然いいよ!けど病院には行った方がいいんじゃ…
桃
だいぶ体調悪そうだしな。病院寄って薬もらってこい
橙
うん
橙
…今日の公式放送もやめとくわ
橙
リスナーさんに言っといて
赤
わかった言っとくね
青
えぇ橙くんさぁ
青
一人で病院まで行けるの?流石にしんどいんじゃない?
スタッフ
あ、じゃあ私が車で送りますよ。近くの○○総合病院でいいですよね
橙
え、あのいやいや…
橙
そんな大きなとこじゃなくていいですよ、どうせ風邪か胃腸炎だろうし
桃
まあ行っとけ損はない
橙
…。
橙
スタッフさん、お願いします
スタッフ
はい
スタッフ
あ、皆さん放送頑張ってくださいね
こうして俺は放送を休んで病院に行くことになった