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本田菊
本田菊
本田菊
桜吹雪の中、菊が綺麗な笑顔で俺に笑いかける。
菊の頬が、心做しかほんのり薄紅色に染まっているように見える。
やっと…やっと想いが伝わったのか…!
アーサー・カークランド
アーサー・カークランド
菊に手を伸ばし、 離れないように抱き締めた。
本田菊
菊も、俺の背中に手を回し、 抱き締め返してくれた。
あぁ…なんて幸せなんだろう…!
アーサー・カークランド
アーサー・カークランド
先程、桜吹雪の中で菊を抱き締めながら、ようやく愛が伝わった幸せを噛み締めていたはずが、
今目の前にあるのは、 無機質な天井のみ。
アーサー・カークランド
自分で自分に呆れ、 はは、と口から乾いた笑いがこぼれる。
アーサー・カークランド
幸せな夢は、夢から覚めたとき、 どうしようもない程 苦しく、虚しくなる。
まだ菊との夢の続きを見ていたかったが、そんな訳にもいかず。
アーサー・カークランド
重い体を起こして、支度を始めた。