るこ
るこ
るこ
るこ
るこ
るこ
るぅ
さよなら。
付き合った頃の僕たちは きっとこんなこと、考えていなかっただろう…
おはようのキス
行ってきますのキス
るぅ
君が帰ってきたら…
一緒にご飯を食べて
一緒にゲームをして
映画なんかも見て
一緒にお風呂に入って
肌を重ねて眠りにつく。
些細なことでも記念日を作って…
そんな毎日が当たり前だと思っていた…
今日は付き合って4年の記念日。
僕は少しだけオシャレをして 少しだけ豪華な料理を並べて君を待つ。
でも君は記念日なんて覚えていないだろう…
ころ
玄関から君の声がする
るぅ
るぅ
だから僕は「いつも通り」を装う。
ころ
ころ
るぅ
るぅ
ころ
バタン…
るぅ
僕は準備していたご飯を1人で食べる。
るぅ
るぅ
せっかくの大好きなハンバーグなのにおいしく感じない…
トントントントン…
階段を上る音が聞こえた。
君がお風呂から出たのだろう。
おはようとおやすみはいつから言わなくなったのかわからない…
僕は冷める前にお風呂に向かった。
※脱衣所です
2年ぐらい前からずっとこの調子だ。
分かっているのに期待してしまう自分がいる。 本当に馬鹿馬鹿しい。
鏡の前に立つ
るぅ
るぅ
もう、こんな僕に魅力なんてないのかな…
お風呂から上がり、部屋に戻る。
することもなくてなんとなくあたりを見回す。
僕は1つのものを見つけた。 ゲーム機だ。
それは薄くホコリがかかっていて電源も入るかわからない。
これを2人でやったのなんて何年前だろ…。
横には君が「一緒にやろうね」そう言って発売日に買ってきたカセットもある。でも、封は開いていない。
___まだ君と遊んでいないから。
ボスッ
僕はベットにダイブする
枕元にあった写真たてを取って見る。
飾ってあるのは付き合った日のの写真だ。
帰りに寄り道をして海辺で遊んだ。 君に「好きだ。」と言われたとき、僕はうれしくて泣いてしまったんだ。 ___君と付き合えるなんて思ってもいなかったから。
そんなことを思い出してたら1つの事が頭に浮かんだ
別れる
今の君に、僕はいらない。
僕はころちゃんが好きだ。 世界で一番好きで、どうしようもないくらい愛している。
でも、君のためなら___
~ころside~
朝、目が覚める。 __僕は違和感を覚えた。
いつもなら朝食を作っている音が聞こえるはずなのに今日はやけに静かだ。
ガチャ
リビングのドアを開けると、そこには誰もいなかった。
辺りを見回す__ テーブルの上に手紙と朝食、そして「ある物」が置いてあった。
僕は手紙を読む。
ーころちゃんへー おはようございます。 この手紙を見てるってことは僕はもうころちゃんと一緒にいないんですね。 これから先、僕の存在はきっところちゃんを苦しめちゃう。 だから、サヨナラしましょう? ころちゃんとの思い出は全部おいていきます。 だから、僕のことは忘れて生きてください。 僕はころちゃんを忘れませんよ。 あ、朝ごはんちゃんと食べてくださいね! 最後ですから__ 今でも僕はころちゃんがどうしようもないくらい大好きです。 こんな僕と出会ってくれてありがとう。 __さようなら。 ーるぅー
ころ
お皿に置いてあったのはオムライスだった。
__これは君と初めて一緒に作った料理。
寂しくなって涙が出る…
料理はまだあったかい。 追いかけたら間に合うかもしれない。
僕はテーブルの上のものを手に握りしめ、走り出した。
るぅ
そう、僕たちが付き合った海辺だ ここを最後の場所に選んだ。 もしかしたら君が来てくれるかもしれない…と思った。
るぅ
るぅ
ザブザブ…
るぅ
ころ
コポコポ…意識が薄くなってく… その中で君の声が聞こえた気がした__
「君」は絶対にここにいる。 喧嘩をしたり、いやなことがあったとき、君がここに来ることを僕は知っている。 この___付き合った場所に。
ころ
君の姿が見えた。
ころ
僕は思いっきり声を張り上げる。 …けれども彼には届かない。
君はズンズンと進んでいく。
「絶対に死なせない」
その一心で僕は走った。
るぅ
僕の目の前には大好きな君の顔がある。
口は君の口に塞がれていて話せない。 彼は僕が気が付いたことに気づいていない。
唇が離れ、君が目を開く。
るぅ
ころ
君が目を見開く。 君の眼からは大粒の涙が零れた。
グイッ…僕は大好きな君の手に抱き寄せられる。
ころ
ころ
ころ
ころ
ころ
るぅ
るぅ
ころ
るくんを抱き上げてぐるぐるする
るぅ
チュッ
ころ
ころ
るぅ
僕らは確かめ合うようにもう一度深い深いキスをした
コメント
1件
感動してしまう…ポロポロ後フォローしつれいしやす!