れる
その瞬間、背筋が凍った。
思わず聞き返すほどの衝撃
れるちはずっと下を見つめてる
僕の方を見る事も無く、ただ一心に
これで、全てを悟った気がしたのは何故だろう
言葉が喉に詰まるような感覚。沢山言いたい事があるのに言えない
こえ
僕は黙り込んだ
もう分かんなくなっちゃった。
だって、次々と大切な人が居なくなっちゃうから
これは、僕が4歳の時の話
僕は母子家庭で、お母さんが女手一つで育ててくれた
それなりに愛情は注がれて育ったと思う
ある日、大人の人にこう伝えられたんだ
こえ君のお母さん、お空にいっちゃったんだ。
当時の僕は、意味が理解出来ずにいた
"ままはお空に遊びに行ってる"
そんな、軽い考えでいた
まだ、"死"という概念を知らなかった
実際、母親の死因は"自殺"。
当時の生活は、とても充実したものだと思っていた
だけど、自分が得する代償に誰かが不幸に陥る。
そんな事に気づき始める自分も居た。
その後、僕は養子縁組に引き取られた
多分、誰一人と僕を必要としなかったのだろう
気づいたら僕は、内気で暗い子になっていた
まるで人が変わったように。
それからずっと、孤独な日々を過ごしてきた
こえ
突然、はっとしたように目の前の事に気がついた
れる
れる
こえ
完全に気遣ってくれてるよね…
れる
一番辛いのは…れるちだよね…、ッ
なのに何でこんな元気で居られるんだろ…
でも、そんなれるちに少しだけ心が軽くなった気がしたのは気のせいだろうか
僕は、そのままれるちと談笑を続けた。






