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歌詞パロ

1 - あの夏が飽和する

♥

61

2023年05月14日

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歌詞パロ

兎赤

あの夏が飽和する

赤葦

どうぞ上がってください

木兎

ん〜

木兎

…雨すごかったな〜

木兎

びしょびしょ…

赤葦

タオル持ってきますね。

木兎

おう!

赤葦

どうぞ。

木兎

で?

木兎

どーしたの?

木兎

赤葦から俺を誘うなんて珍しいじゃん

木兎

大事な話?

赤葦

……昨日

赤葦

人を殺しました。

木兎

……は?

赤葦はそう言っていた

梅雨時ずぶ濡れのまんま

部屋の前で泣いていた

赤葦

ぐずっ…ひっぐひっぐ

木兎

夏が始まったばかりというのに

赤葦はひどく

震えてた。

そんな話で始まる

あの夏の日の記憶だ。

赤葦

殺したのは隣の席の

赤葦

いつも虐めてくるアイツ

木兎

うん、

赤葦

もう嫌になって

赤葦

肩を突き飛ばして

赤葦

打ち所が悪かったんだ

木兎

赤葦

俺はもうここには居られないと思うし

赤葦

どっか遠いとこで

赤葦

死んできます。

木兎

え、

そんな赤葦に俺は言った

木兎

なら、俺も連れてって

赤葦

え?

木兎

財布持った?

赤葦

はい。

ナイフを持って

携帯ゲームもカバンに詰めて、

木兎

いらないものは全部、壊していこ!

赤葦

…はい!

木兎

あの写真も

赤葦

この日記も

今となっちゃもう

いらないさ。

人殺しと

ダメ人間の

赤葦と俺の旅だ!

木兎

ほんとにいいんだな?

赤葦

はい!

そして俺らは逃げ出した。

この狭い狭い

この世界から

木兎

家族もクラスの奴らも何もかも、

赤葦

全部捨てて!

赤葦

木兎さんと2人で、

木兎

遠い遠い誰もいない場所で

2人で死のうよ。

赤葦

もう、この世界に

木兎

価値はないよ。

木兎

人殺しなんてそこら中に湧いてるじゃん

木兎

赤葦は何も悪くないよ

木兎

赤葦は…何も悪くない

赤葦

……ごめんなさい

赤葦

結局俺は

赤葦

誰にも愛されたことなど

赤葦

なかったんだ

木兎

俺ら、だろ?(*´罒`*)

赤葦

( *´艸`)

そんな嫌な共通点で

木兎

俺らは簡単に信じあってきた

赤葦

木兎さん、手繋いで

木兎

ん?いいよ…、

赤葦の手を握った時、

微かな震えも

既に無くなっていて━━━

誰にも縛られないで2人

道を歩いた。

木兎

赤葦、ほんとにお金盗むの?

赤葦

だって、もう食べ物を買うお金が、、

金を盗んで、

赤葦

、で、出来ましたね、

木兎

だ、だな

2人で逃げて

どこにも行ける気がしたんだ。

赤葦

今更、怖いものは

赤葦

俺たちにはないですね。

額の汗を

赤葦

あれ?木兎さん、カバンについてたキーホルダーは?

木兎

あれ?あ、どっかで落としちゃったかも…

赤葦

え、はぁもう、まったく…

木兎

まぁいいや!

赤葦

え?

木兎

今となっちゃどうでもいいや!

赤葦

そうですか(*´艸`)

あぶれ者の小さい

逃避行の旅だ。

木兎

赤葦、

赤葦

はい?

木兎

いつか夢見た

木兎

強くて優しいヒーローなら、

木兎

汚くなった俺らも、見捨てず

木兎

ちゃんと救ってくれるのかな?

赤葦

そんな夢なら捨てましたよ。

赤葦

だって現実を見てください。

赤葦

シアワセの4文字なんてなかったじゃないですか。

赤葦

今までの人生で

赤葦

思い知ったでしょ?

木兎

…だな!

赤葦

自分は何も悪くないと、

赤葦

誰もがきっと思ってる

警察

居たぞ!

あてもなく彷徨う

蝉の群れに、

水もなくなり

揺れ出す視界に

警察

捕まえろ!

赤葦

っ!来るな!

木兎

赤葦…

赤葦

近寄るな!

警察

大人しくしなさい!

追い狂う

鬼たちの怒号に

赤葦

木兎さん、逃げましょ

木兎

…おう!

バカみたいにはしゃぎ合い

赤葦

あ、

木兎

赤葦、囲まれちゃった…(இдஇ`。)

赤葦

…スッ

ふと赤葦はナイフをとった

赤葦

木兎さん今までそばに居てくれたから

赤葦

ここまでこれたんだ、

赤葦

だからもういいよ。

もういいよ

赤葦

死ぬのは俺1人でいいよ

そう言って赤葦はナイフを首にあて

首を切った

まるで何かのワンシーンだ。

木兎

(白昼夢を見ている気がした)

気づけば俺は警察に捕まって

赤葦がどこにも見つからなくって

赤葦だけが

どこにもいなくって

そして時は過ぎていった。

ただ暑い暑い日が過ぎてった

家族もクラスの奴もいるのに

なぜか赤葦だけは

どこにもいない

あの夏の日を思いだす。

俺は今も

木兎

今でも生きてるよ、

木兎

赤葦の分も…

木兎

ずっと生きるよ

木兎

ねぇ赤葦

木兎

赤葦に言いたい事があるんだ。

九月の終わりにくしゃみをして、

六月の匂いを繰り返す。

木兎

赤葦の笑顔は

木兎

赤葦の無邪気さは、

木兎

頭を中を

木兎

飽和している

木兎

誰も何も悪くないよ。

木兎

赤葦は何も悪くないから、

木兎

もういいよ。

木兎

投げ出してしまおう。

木兎

そう言って欲しかったんだろ?

木兎

なぁ?

赤葦

木兎さん。

木兎

っ!赤葦?

木兎

気のせいか…

赤葦

ありがとうございます…( *´꒳`*)

木兎

…はは笑

木兎

…大好きだよ、赤葦

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61

コメント

8

ユーザー

これすごい好きだな

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