蒼
桃
本編スタート!
公園に移動すると桃先輩と子供達は サッカーを始めた
桃
っおら!
少年A
お兄ちゃんすげぇ!!!
少年B
負けないぞ〜!!
楽しそうにボールを蹴るその光景は まるで親子のようだった
蒼
(仕事ほったらかしてるし…)
蒼
(パトロールする気あるのか?)
そんなことを考えていると、
桃
おーい!蒼ー!!
桃
お前も一緒にやろうぜ!!
遠くから桃先輩に誘われた
蒼
はぁ!?
少年A
そうだよ!青髪のお兄ちゃんも一緒にサッカーやろう!!
少年B
人数多い方が楽しいもんね!
蒼
いやいやいや
蒼
僕は…
桃
いいから!やろうぜ!!
蒼
っちょ!
そう言うと桃先輩は強引に 僕の腕を引っ張った
それから僕らは何十分も サッカーを楽しんだ
蒼
っえい!
少年A
お兄ちゃん上手〜!!
少年B
僕にもパスして〜!
蒼
(やばい、子供の体力半端ない…)
蒼
はぁ…ちょっと休憩させて〜
僕はそう言うと近くの ベンチに腰掛けた
桃
おらよっ
ピタッ
蒼
っうわ!//
頬に冷たい感触を感じる
桃
疲れてんだろ?飲めよ
振り返ると桃先輩が缶ジュースを僕に差し出してきた
蒼
あ、ありがとうございます
桃
よいしょ…っと
僕の隣に桃先輩が座る
桃
どう?案外楽しいっしょ?
僕に渡したジュースと同じものを 飲みながら桃先輩は僕に問いかける
蒼
まぁ…はい
プシュッ
僕は乾ききった喉にジュースを 流し込む
桃
なんかさ…こうやって子供達が元気でいる姿を見ると、警察官やってて良かったなって思うんだよな…
桃先輩は子供達がボールを追いかける姿を見つめながら言う
桃
そりゃ〜この街は事件も少なくて暇だけどさ、この暇がいつまでも続けばいいのにって思ってる…
桃
俺らが暇ってことはさ?超平和ってことじゃん?それ以上に嬉しいことは無いよね!
そう言うと桃先輩はニカッと笑った
蒼
それもそうですね…
僕は子供達へと視線を向けた
少年A
おーい!こっちこっち〜!!
楽しそうにボールを追いかける 子供達の姿に思わず頬が緩む
少年B
えーいっ!
少年A
わぁ!取れなかった〜ごめん!
ボールが道路へと転がる
少年A
まてまて〜!!
蒼
(あれ…)
車の信号は青く光っている
そしてその先に見えたのは1台の 大きなトラック
蒼
(子供に気づいてない!?)
トラックはスピードを落とさずに 直進する
少年A
ボール!まって〜!!
少年に向かって突き進むトラック
蒼
あ!!!危ない!!!!!
鳴り響くクラクション
辺りから聞こえる悲鳴
キキーーーッ!!!!
ドン!!!!!!
ブレーキ音と鈍い音が 僕の耳に確かに届いた