悠真
さむ…
悠真
雪降ってるし…
悠真
さっさと帰ろ
そこで走ったのが
間違いだった
悠真
うわっ!
道が凍っていてすべった
前には横断歩道
信号の色は…
赤だった
止まりたくても止まれない
気づけば俺は車の前にいた
悠真
(あぁ…死ぬんだな)
そこで俺は目を閉じた
助かることを諦めた
???
危ないっ!!
悠真
え?
誰かの声が聞こえた
まさか俺を…
悠真
(助けた…?)
その瞬間体に強い衝撃が走る
そこで俺は意識を失った
ただ聞こえたのは騒がしい人の声と サイレンの音だった
次に目が覚めたのは病室だった
話を聞くと丸一日眠っていたらしい
俺を助けてくれた子は…
亡くなったらしい
名前は光明 陽菜 (こうみょう ひな)
悠真
陽菜?
悠真
(まさか?)
陽菜は…
俺の幼なじみだった
陽菜が県外に引っ越してから ずっと会っていなかった
最近地元に帰ってきたらしい
その途端にこれだ…
悠真
陽菜…
悠真
ごめんっ陽菜っ…
俺はその日陽菜のお墓参りに来ていた
悠真
………
悠真
現実…なんだよな
悠真
また会えると思ったのに
悠真
こんな出会い方はしたくなかったよ…
悠真
ごめん…本当に…!
陽菜
いいんだよ
悠真
!?
悠真
陽…菜…?
陽菜
いいの
陽菜
私が助けたかったの
陽菜
だから…
陽菜
怒ってないよ?
悠真
ごめんっ!陽菜っ…
陽菜
泣かないでよ笑
陽菜
ずっと見守ってるから…
陽菜
だから…
またね!