呪いの王の変わらぬ寵愛【1】

*神楽坂は英集少年院に着き 伊地知と合流した。*

*神楽坂はそう言い残し、 少年院の中に入っていった。*

*神楽坂は背中の痛みに耐えながらも、生得領域を走り続け、3人を探した。*

*神楽坂は自身の心臓から朱雀を 召喚した。*

*神楽坂は朱雀に指示し二手に 分かれて3人を探し始めた。*

*遡ること数日前…。*

((ｺﾝｯ,ｺﾝｯ…

*五条は神楽坂の頬に付いた マカロンの欠片を取る。*

*五条は神楽坂の言葉を 塞ぐように抱きついた。*

*一方、伏黒と釘崎は…。*

*2人は生得領域内の大量の呪霊に 囲まれていた。*

*すると、神楽坂の霊獣の朱雀が2人を見つけ襲われそうになったところを、素早く熱い炎を放ち、呪霊達を焼き祓った。*

*朱雀は2人に近付きしゃがむ。*

*伏黒は釘崎を抱えながら朱雀の背中 に乗り、生得領域から脱出した。*

伏黒、釘崎 神楽坂の霊獣により脱出成功

*一方、神楽坂は…。*

*すると、生得領域の主の特級呪霊と 見覚えのある後ろ姿が見えた。*

*そこには特級呪霊の目の前に立って いる虎杖の後ろ姿があった。*

*それは虎杖ではなく、虎杖と 入れ変わっていた宿儺だった。*

*宿儺は嬉しそうに素早く神楽坂の存在に気付き、近付いて神楽坂の腰に自身の腕を回す。*

*隙を狙ったのか、特級呪霊が 攻撃を仕掛けたが…。*

*宿儺が片手で呪霊の攻撃を軽々と払い、さらには左手を反転術式で治してしまった。 *

*神楽坂は宿儺から離れようと、霊獣を召喚し彼女の肺のから尻尾が2本生えた白色の大型の虎「白虎」が召喚された。*

*宿儺は白虎と神楽坂から 距離を取った。 *

「自分の命を簡単に捨てようとしないで…。」