惚れさせゲーム 。

見慣れない光景。

高そうなお酒に置物

目がチカチカする

本当かな ... 。

彼は灰谷蘭 。

有名な組織の幹部だ

私はそこの下っ端 。

何故 こんなに良くしてもらってるのかは分からない

「惚れさせゲーム」 とかなんとか

私が好きになれるのは女の子だけ

男の子をそういう目で見れない

見れなくなった 。

唐突な告白に驚いた 失礼かもだけど遊びでやってるのかと思ってた

夜の空気が背中を通る

なんだかレアな彼を見れた気がする

彼が照れるなんて滅多にないのに

でも

彼がこのゲームを終わらせるとは思えない 。

彼に好意など湧かない 。

好きになろうとしても駄目

彼が私に好意があったとしても 私に彼への好意などない

彼が男の子だから ─────