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私たちは勢い良く玄関から飛び出し、青葉城西高校に向かった。
咲籐純白
咲籐空黒
実際引きこもりだしなぁ……
咲籐空黒
不登校に聞くことじゃないだろう。 どう考えても。
咲籐純白
咲籐純白
咲籐空黒
咲籐空黒
咲籐空黒
弟よ……私のために青春をすてなくていいんだよ……。
私はずっと帰宅してゲームをしていたい派だから部活には入らなかった。
何よりも、部活に入ると着替える場面が多くなる。
女装をしてる私にとって、それは致命的なことだ。
咲籐純白
咲籐純白
咲籐空黒
笑顔で黒はそう言った。
それからも黒の高校生活でやりたいこと話を聞いていたら、あっという間に高校についた。
ああ……久しぶりの校舎だ……。
ねえねえ!一緒のクラスだよ!
あ!ほんとだ!やったー!!今年も一緒だね!
うんうん!今年も楽しくなりそうだー!!
そんなことを話している声が聞こえる。
私には別に仲良い人もいないし、 一緒のクラスになりたい人も、担任をして欲しい先生も居ないから。
普通の生徒からしたら重大イベントのクラス替えだが、私は全く楽しみじゃないのだ。
咲籐純白
咲籐空黒
咲籐純白
私が2年前何度も通った場所を指さした。
咲籐空黒
咲籐純白
そう言って黒に背を向けて歩き出そうとした時
咲籐空黒
黒に呼び止められたので反射的に振り返ってしまった。
咲籐空黒
帰る場所は一緒なんだから別に一緒だろう。
咲籐純白
そう言うだけ言ってまた同じ道を歩き出した。
風が強く吹き、桜は風になびいて空へ舞う。
髪が顔の前に来て一瞬視界が塞がる。
邪魔なので耳にかけると視界が広がり満開の桜が目に入る。
……綺麗だ。
ふと前を見るとある生徒と目が合った。
誰だ……?見たことがないから1年生だろうか。
じっと見てくる……少し気まずいな。
私のことを知っているのだろうか。 私は見た事もないし記憶にないが。
よし、話しかけてみよう。
きっと話せば分かる。
そう思い私はその人に歩み寄ると
???
咲籐純白
走り去ってしまった……
なにか悪いことをしただろうか。
まあ気にしてもしょうがない。 どうせあと1年しかいないのだから。
後輩?同級生ではないと思うが誰に何を思われてもどうということは無い。
咲籐純白
そう思い私は昇降口に足を運んだ。
すごく人が多くて10分は並んだだろうか、私は今自分のクラスを確認していた。
私のクラスは……
1組からどんどん目を通していく。
幸いにも咲籐と前の方の出席番号ではあるので、探すのはとても楽だ。
2組、3組とどんどん見ていくと、5組に私の『咲籐純白』という名前が書かれていた。
今年は5組だったか。 まあ何にも関係はないが。
後ろからさっさとどけと言わんばかりの目線が送られてくるので、私は早速クラスに向かうことにした。
スクールバッグを持ち直し、 私は下駄箱に向かった。
下駄箱に靴を入れ、上履きを履こうとした時、急に女子の甲高い悲鳴のような歓声があがった。
咲籐純白
今日もかっこいいわ!
私同じクラスだったんだよー!!
マジ?あたりクラスじゃーん!!
???
???
???
仲がいい故の喧嘩のようなものをした男2人組が下駄箱に向かってきた。
咲籐純白
???
……話しかけられてしまった……。
咲籐純白
咲籐純白
厄介事には巻き込まれたくないので、特に急いでることも無いが早足で退場させていただこう。
私は2人に背を向けて、早足で教室に向かった。
後ろで何かを話していたが、私が気にすることでもないだろう。
階段疲れるなぁ……とかくだらないことを考えているうちに教室についた。
私の席はいわゆるアリーナ席である、教卓の目の前だった。
……最悪だ。
学校ってだけで憂鬱なのに、ここの席と言うことも加わりさらに憂鬱になりそうだ。
まあそんなことを考えていても仕方ない。そう思い私は開き直ってすまほをいじることにした。
SNSアプリを開き、スマホの画面に指を走らせる。
あ、あのゲームあの漫画とコラボするんだ。
始めてみようかな……
そんなことを考えながら指を走らせる時間、これが一番幸せな時間かも知れない。
チャイムがなったのでスマホを鞄に突っ込んで、前を向く。
先生
さっきまで机に集まって話していたクラスメイトたちがぞろぞろと自分の机に戻っていく。
先生
先生
先生
なかなか好印象な担任ではないか。
爽やかだし、本当の女子から人気がありそうだ。
先生
先生
先生
先生がそう言って手を叩いたら、それを合図に人が動き出した。
さて、私も準備をするとしよう。
???
???
???
騒がしい……
まあ、私には関係ないから。
さっさと体育館に向かってしまおう。
黒もきっとそこにいるから。
そう思い、私は早足で体育館に向かった。
れい
れい
れい
れい