桃赤

お久しぶりの桃赤

叶わない恋だってわかってた

でも近くにいたくて

触れたくて

どうしようもなかった

元気よくしっぽを降って挨拶してきたのは

幼なじみで、俺の初恋相手の莉犬

その容姿は男女関係なくモテるもので

お人形みたいな大きな目 サラサラの髪の毛 少し大きすぎるリアクションなど

誰もが納得のいくモテ男だ

クシャっと頭を撫でれば太陽より眩しい笑顔をする

そんな君が愛おしくてたまらない

わかってる 莉犬の1番になんてなれないって

先輩が来たとき雰囲気が変わった

恋してる

顔を赤くしてちょっとステップを入れながら先輩の元へ行った

嬉しさがにじみでてる

親友にはお見通しって訳かよ

「幸せならいい」なんてかっこつけたセリフはこいつにしか言えない

本当はそんなことない

俺じゃあんな顔はさせられない

結局、なにもできない

それなら応援して他の誰かと幸せになってほしい

それでいい

手を振って俺の前から消えた

眩しすぎる笑顔に目がやられる

どこまでお人好しなのだろうか その優しさに胸が痛む

お人好しなところも 変なところで気使うのも 全部

もう何回目かわからない

重い腰を上げなんとか学校に向かっている

莉犬はどうなったのだろうか

付き合った？

なにもなかった？

それしか頭になくて寝不足だ 足元がフラフラする

そんな俺とは真反対に莉犬は元気だった

唐突だった

極端にいえば君との別れ

もう隣は俺ではない

自分から突き放した

幸せになってほしい、それだけが願いだから

莉犬が変に誤解されないように

俺が無意識のうちに莉犬を傷つかせないように

全部、だいすきな莉犬のため

好きだった先輩と付き合って嬉しいんでしょ？

なのに、

なんでそんな悲しそうな顔してるの？

それからずっと莉犬とは話してない

クラスが同じでも最低限の話だけ

そろそろ辛かった

日に日に莉犬は顔が曇っていった

なにかあったのだろうか？

いや、俺には関係ない

慰めるのはもう俺じゃなくて彼氏だ

そう思った矢先

目にたくさんの涙を溜めた君が

嫌なことがあったときの合図を送ってきた

俺の服をぎゅっと握る合図を

優しく声をかけると安心したのか泣いてしまった

俺の腕の中でポロポロと泣いている姿ですらかわいいと思った俺は

重症だろう

人には言いたくないこともある

無理には聞かない

少しだけでも前向きになるようなサポートをするだけ

少し冷たい風が頬を伝う

しばらくの間、沈黙が続いた

切なそうな顔 また声が震え始め

先程よりも多くの涙を溜めている

莉犬の話によれば

先輩は罰ゲームの嘘コクだったらしい

莉犬が好意を寄せてたのをわかってた上でそれを利用した

昨日、校門で待ちわせてたところ先輩の同級生と会い

事実を言われ、先輩にも別れを告げられたそう

ふにゃっと笑う君は今にも泣きそうで

胸が苦しかった

莉犬の胸の苦しさはこれより何倍もあるだろう

まだ無理して笑う君をそっと撫でた

えへへ、と笑う君は世界一かわいい

先輩との件は莉犬にとって残念だけど俺にとっては自分を見直す時間だった

気付かないふりしてた

叶わないからって最初から決めつけてた

だけど

好きなんだ

君のことが

隠さず伝えるよ

君が振り向いてくれるまで

𝑒𝑛𝑑

桃赤あぁぁ！！

最近、青黄も桃赤も足りて無さすぎる😫

なので自分で補ってます😌💭

これから受験生になります

は、受験なんて知らねえよ

もう無理だわ⬅️情緒不安定

ljc楽しみます🥹

投稿頻度さらに下がるけど忘れないでね🫵🏻🫵🏻🫵🏻