作者
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小説形式、ゼル目線です。 名前・団地等、その他もろもろ全て現実とは異なります。 舞台は幻想郷の深夜の廃墟です。
…風が、冷たかった。 夏なのに生暖かいんじゃなく、冷たくて背筋を通って俺は体を震わせた。 その時、俺は廃墟に向かっていた。 理由なんて、一つくらいだ。 堕天使と喧嘩した。 ただ、それだけ。 アイツは滅多に怒らないし、優しいけれど、俺が傷をつけて帰ってきたりなんてしたらかなり動揺して、俺に傷つけたソイツはもう、冥界にいるから堕天使が冥界に言って討論を起こす。
…迷惑、だった。 けれど、どことなく、嬉しかった。 誰も俺が怪我したって、気にかけなんてしなかったから。
ただ、この喧嘩は、 俺が自分でやったのに堕天使が反論してきたから、つい、俺は、
んな事言うなら、出てって二度と帰らねぇよ、こんなとこ!
そう言って、持ち物全部アイテムボックス(持ち運び魔法)に詰めて家出した。 今になって、後悔してる。 あの時、冷静になって事情をもっと詳しく言えば良かったって。
今帰って行ったって、
ゼル
俺は廃墟の扉を開けて、ゴミが散乱しているが、少なからず綺麗な所に腰掛けた。
堕天使は嫌いかって聞かれたら、 大好きだってそう必ず答える。 嫌いになんて、なった事ない。 アイツが俺に全て与えてくれたから。
なのに、
少女
ゼル
一人の少女が俺に話し掛けてきた。 少女は服がボロボロで髪はボサボサの上に靴も履いてなかった。 少女と分かるのは胸の膨らみだけだった。
少女
ゼル
少女
そう言うと、少女は丈夫そうなロープを俺に見せた。 …こんな奴が、たまにいる。 疲れたやらなんやらで自殺する奴がいる。そう珍しくはないが、一目が着かないこんなところで死ぬ奴は初めてみた。
ゼル
少女
ゼル
少女
ゼル
少女
ゼル
少女
ゼル
少女
ゼル
少女
ゼル
少女
ゼル
少女
ゼル
少女
ゼル
少女
ゼル
少女
ゼル
ゼル
息が荒くなった。 説得の為にやっているが、少女はどうも変わらなさそうだ。 かなりの暴言を吐いて心が少し痛いが、仕方がない。
ゼル
ゼル
少女
ゼル
少女
ゼル
少女
ゼル
少女
ゼル
少女
ゼル
少女
ゼル
目の前の少女はロープを吊り下げ、腰かけていた所に立ち、首を吊った。 しばらくもがいていたが、ダラリと垂れると心臓に青白い光が移った。 俺はそれを掴むとそのまま、堕天使の元へと帰った。
その後、堕天使に全て話すと堕天使は許してくれた。 その代わり、俺は西行寺幽々子と妖夢に事情を話して判決が出るまで少女を留まらせる事の許しを乞うはめになったが、それは仕方ないとしよう…。
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コメント
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作者「凄いよ、ゼル!♥️が100いってる!」 ゼル「あぁ?そうだな」 作者「これは確定だね!」 ゼル「まぁ、頑張れや…。」 作者「有り難うございます、皆様!」 ゼル「…有り難う…。」