流羽斗と湖論を思い出して、またモヤモヤする。
2人は、楽しみも、喜びも、悲しみも、悩みだって分かち合っている。
そんな関係に、少し憧れる。
もし俺が里犬と兄弟だったら、
悩みを相談してくれたり、助けてあげられたりしたのかな。
そんな事を考える。
でも、何かが違う気がする。
兄弟よりも上の存在になりたい。
でも、どう言う事なんだろう。
“それ以上の存在”と言うのは、
なにを表すのだろうか。
友達…?
親友…?
………。
一年生の頃、とある女の子に相談されたのを思い出す。
『私、好きな人がいてさ。』
『その人を見ると、緊張して胸がドキドキして、』
『他の人と話してるを見ると、胸がズキズキするの。』
『いつも思っちゃうんだよね。』
『“キミのいちばん”になりたいって。』
“キミのいちばん”になりたい。
里犬のいちばんになりたい。
こう思うのは、
俺が、
里犬に、
恋をしてるから
って事…?
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