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#ご本人様には一切関係ございません
らびゅ🫶💕〜!
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第七話
『愛という名の呪い』
START
数日間の入院を経て俺は仕事へと復帰した
「過労と寝不足」という俺の嘘を事務所もメンバーもそのまま信じてくれていた
楽屋の扉を開けた瞬間そんな俺を待っていたのは息が詰まるほどの温かい歓迎だった
ジェシー
真っ先に立ち上がったジェシーが壊れ物を扱うみたいにそっと俺の肩を抱きしめる
樹
樹が俺のバッグを受け取りソファの特等席へと俺を誘導した
その手元には俺がいつも飲んでいるお気に入りの飲み物がすでに何本も用意されている
慎太郎
慎太郎がいつになく真剣な顔で俺の荷物に飴を詰め込み高地は
優吾
と甲斐甲斐しく俺の周りを立ち回っている
そして俺から少し離れた席にいる北斗
普段通りの距離感を保ってはいるけれど俺が少しでも咳払いをしたり身動きをするたびに北斗の視線が鋭く俺の全身を走った
彼の手元を見ると台本を持つ指がぎゅっと強張っている
北斗の「絶対に京本を見失わない」という必死な警戒心が痛いほど楽屋の中に満ちていた
大我
俺はいつものキャラの仮面を張り付け呆れたように笑ってみせた
その完璧な笑顔を見てメンバーたちは一様にホッとしたような顔を見せる
大我
仕事中もメンバーたちの過保護なまでの気配りは続いた
俺が少しでも息を荒くすれば全員の視線が集まり樹や北斗がさりげなくフォローに入る
そんな彼らの魂が乗った優しさに支えられ今日の復帰仕事は大きな問題もなく無事に全てをやり遂げることができた
大我
楽屋を出るときも満面の笑みで手を振った
「ちゃんと飯食えよ!」「夜寂しかったら電話しろよ!」というみんなの声を背中で受け止めながら俺はテレビ局を後にした
完璧にやり切った
みんなを騙し通せた
そのはずだった
――夜24時
ガチャリと鍵を開けて入った自分の部屋は昼間の賑やかな楽屋が幻だったかのように凍りつくほど静まり返っていた
電気もつけず衣装から着替える気力も沸かないまま俺は吸い込まれるようにベッドへと身体を沈めた
静寂が耳の奥でキーンと音を立てる
一人になった瞬間気力だけで張り付けていた『完璧な仮面』が音を立ててボロボロと剥がれ落ちていった
アドレナリンが切れた身体はまるで鉛の塊のように重く胸の奥が再びギリギリと嫌な音を立てて痛み出す
暗闇の中ポケットの中でスマートフォンがブブッと震えた
見るとメンバーのグループチャット
慎太郎
樹
みんなからの温かくて真っ直ぐな言葉
だけど今の俺にはその光があまりにも眩しすぎて直視することができなかった
こんなに最高の5人の中にあのステージで過呼吸になって倒れた醜い自分が混ざっている
その罪悪感と自己嫌悪が頭の裏側で再び黒い渦を巻き始める
大我
見ちゃダメだ
そう分かっているのに震える指先が勝手にブラウザを開いていた
自分を罵倒するあの『見えない悪意の刃』を探して
画面をスクロールするたびに冷たい文字たちが暗闇の中に浮かび上がる
『過呼吸で倒れたってマジ? プロ意識なさすぎでしょ』
『復帰したけど、やっぱりあいつのパートだけ浮いてる』
『メンバーにあそこまで気を遣わせるなら、もう辞めればいいのに』
大我
昼間メンバーたちが必死に俺に注いでくれた過保護なまでの優しさがネットの海では『メンバーに迷惑をかけるお荷物』という最悪の言葉に変換されていた
胸の奥が雑巾を絞られるように激しく痛み出す
呼吸が急激に浅くなり喉の奥がキュッと閉まった
誰もいない暗い部屋
助けてくれる樹の手も陰で必死に見守ってくれる北斗の視線もここには届かない
みんなが優しくしてくれればくれるほど自分がその優しさを汚す異物のように思えていく
画面から漏れる青白い光に照らされながら俺は自分の胸元を強く強くむしるように掴みただ一人底なしの奈落へと深く沈み込んでいった
コメント
3件
私は見る度この作品に沼っていく病にかかってしまったようです
寺島あおいです🤍 第8話、読み終わりました……。メンバーみんなの温かさと、それを「眩しすぎる」と感じてしまう大我さんの心の隙間が、本当に切なかったです。あのグループチャットの優しさすら自分を責める材料にしてしまう描かれ方、すごくリアルで胸が締め付けられました。誰もいない夜の部屋で、一人で悪意の言葉を探してしまう姿に、そっと寄り添ってあげたくなります。復帰できただけじゃ終わらない、そのもがきを丁寧に書いてくれてありがとうございます。次も大事に読ませていただきます🌷