君にあいたい

馬鹿っ

今は出てろと言われたから出ろ！

こんなことっ…

こんなことしてる場合じゃないだろ！

死んじゃうかもしれないのにっ…

ガラララ

多分

さっき笑ってくれたのは

俺が

頑張れ

と言ったからだろう

もしあれが最後の笑顔だったら？

最後の力振り絞ってたら？

…もしそうだったら

絶対に俺のせいだ

ごめんっ…

ごめんっ…

君は笑って許してくれるかな

謝らないで

仲良くしてくれて

友達になってくれたから！

ありがとね！

私の友達！

あぁ…

もう…

涙がとまんない…

もっと早く気づいていればこんなことにならなかったんじゃない？

もっと何かできることあったんじゃない？

時間が過ぎてくなか

俺のことを攻める言葉だけが

増えていく

あ…

ごめんって言ったら

君が悲しむかな

ガラララ

医者ならさ…

最後まで頑張るんだろっ！？

ガラララ

ピッ

ピッ

ピッ

なんでそんなこと言うの

無理じゃないよ

ねぇ…

いつもの元気なえとさんを見せてよ…

馬鹿だ…

俺…

ほんとは喋ってほしいくせに

もう俺も

無理だと思ってしまっているのだろうか

やっと通じた思い

でもすぐお別れだ

…信じたくないよ…

そっちだって

ゆあんくんって久しぶりじゃないか…

ピーーーーー

彼女は

深い眠りにおちてしまった

俺は今

結婚式をしている

でも

小さな小さな

結婚式だ

君の写真を持って

えとちゃん…

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生涯彼女を愛し続けると

誓いますか

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生涯彼を愛し続けると

…誓いますか

えとちゃん…？

気のせいか…

…でも

来てくれたんだ…

…そっか

好きって言ってくれたもんね

…きっと 誓ってますよ

今は、墓参りだ

そう言って

俺は

白いツツジを添えた

君にあいたい

ー完ー