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始まり↓ 知らない場所のはずなのに、どこか懐かしい気がして立ち止まる 終わり↓ 静かで優しい夜だった
知らない場所のはずなのに どこか懐かしい気がして立ち止まる
外は既にオレンジ色になっていて 周りに人は居ない
水色
何かは分からないが 何故か忘れてはならない様な気がする
俺はそこに足を踏み入れた
少し歩くと 夕日に照らされたベンチがあった
ゆっくりとそこへ腰掛ける
水色
未だに"それ"が思い出せない
水色
昔の記憶を辿る
_______早く早く!
ちょっと待ってよ!_______
水色
水色
水色
水色
_____うん分かった!
水色
水色
_____
____む
___かむ
なかむ
水色
青色
青色
なかむは
水色
水色
そうだ
ここは紛れもない
大好きだった
きんときと遊んだ場所だ
きんときと俺は3つ離れていた
きんときは 俺の事を弟のように可愛がってくれた
水色
でも別れは必ず来るもので
青色
水色
青色
水色
青色
水色
何を言っていたんだろう
10年前に 何か約束をしたのは覚えている
暫く悩んでいると
「こつり」
1人の足音が聞こえた
驚いて顔を上げると
水色
青色
目の前に彼が立っていた
水色
青色
青色
なかむ
その温かい声を聞いた瞬間
俺は彼に抱きついていた
水色
水色
青色
水色
青色
青色
水色
そのまま俺は泣きじゃくった
そして今分かった
あの時の言葉が
青色
あの場所で
青色
水色
青色
青色
水色
水色
青色
水色
それから俺らはベンチに座って 今の暮らし等を共有していた
あの時は当たり前だったこの時間は
でも今はかけがえの無い時間に感じて
やっぱり
水色
って思って
青色
水色
青色
青色
水色
青色
いつの間にか空は深縹色になっていた
青色
水色
そう呟いた夜は
静かで優しい夜だった