TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

さと

お 前 が …、そ ん な ひ ど い 奴 だ っ た と は 思 わ な か っ た よ …、!

るぅ

さ と く ん の 言 う 通 り で す …、

こうなったのは、ほんの少し前。

僕は"すとふり"という、

有名なグループの

一員だ。

4年前に結成されて、

今も最高な仲間たちと

活動している。

皆でシェアハウスをして、

どんな環境でもバツグンで。

ある日を境に僕は、

さとくんに恋を抱くようになった。

ころ

好 き で す …、!

ころ

付 き 会 っ て く だ さ い …、!

さと

お …、お う …、///

僕の告白は成功した。

勇気を出したかいがあった。

数日後、僕は

すとふりの皆にさとくんと付き合っていることを

報告した。

皆が喜んでくれた。

息が止まるほどの緊張が

すっ、とほぐれた。

安心した。

皆が喜んでいる先に目をやると、

あまり浮かない表情をしている

あの娘がいた。

数日後

僕は家の用事で、

実家で1泊した。

次の日、家に帰ると、

皆がりびんぐに座っていた。

ころ

た …、だ い ま ぁ …、?

顔を埋めて泣いてるりいくん。

その背中をさすってあげる、

さとくんとるぅくん。

あきらかに怒っている、

じぇえくんとななくん。

完全に空気がよどんでいる。

しばらく沈黙が続いたあと、

ななくんが口を開いた。

なな

こ れ …、

なな

ど う 言 う こ と …、?

すまほを僕に渡した。

そこにはTwitte○のアプリが

開かれていて、

僕のアカウントには、

"りいくんの住所"

と、書かれたものがついーとされていた。

ころ

え ……、?

なな

こ れ …、こ ろ ち ゃ ん の あ か う ん と だ よ ね …、

確かに僕のあかうんとだった。

偽物ではなかった。

でも、

絶対に僕はこんなことをしていない。

そして、今に至る。

さと

お 前 が …、そ ん な ひ ど い 奴 だ っ た と は 思 わ な か っ た …、! も う "き ら い" だ …、!

るぅ

さ と く ん の 言 う 通 り で す …、

ころ

え …、僕 や っ て な …、

じぇえ

言 い 訳 は…、え ぇ ね ん …、

るぅ

り い が 泣 い て い ま す よ …、

なな

自 分 が や っ た こ と 分 か っ て る …、?

ころ

ゃ …、え …、

りい

ヒック ヒック ポロポロ

なな

仲 間 を 傷 つ け た ん だ し …、

なな

も ち ろ ん …、グ ル ー プ か ら 脱 退 し て も ら う …、

りい

ヒック ヒック ニヤ

ころ

! ? ッ …、

じぇえ

1 週 間 以 内 に 出 て っ て や…、

ころ

は …、は い …、

僕ははっきりと見た。

ななくんが"脱退"と言った後に、

りいくんがひっそり笑っていたことを。

俺は見たんだ。

皆が真剣に話し合ってるなか、

りいがひそっと笑ったこと。

正直ころがあんなこと

するばすないと思っていた。

それに1番悲しいはずのりいが、

笑っているのはおかしいと思う。

もしかしたら、りいが…、?

でも、そんなことする理由がない。

少しころのことを信じたかった。

反論しようと思った。

でも、やっぱり、皆に流された。

ほんとにころがやったのか…、?

あれから数日たった。

僕は部屋から1歩も出ることなく、

過ごしていた。

"白が綺麗"って買った、

この家も、部屋も、

気付いたら真っ赤に染まっていた。

随分食事してないから、

立ち上がることもできず、

毎日同じ天井を見つめている。

いっその事旅立とうなんて考えてたら、

部屋のドアの音がなった。

さと

え …、!?

最近君に会ってない。

それどころか部屋から出てこない。

あぁ、言った俺も悪いけど…、。

ご飯も食べていないじゃないか。?

俺は心配過ぎて気づいたら、

君の部屋の前に立っていた。

少し躊躇ったが、

思い切ってあけた。

そこには、

綺麗に染まった赤色の壁と

変わり果てた君の姿があった。

食事をしてない分の細い身体。

辛くてやったであろう

腕の何十数個もの傷の跡。

胸に刺したカッターナイフ。

俺は驚いて固まった。

さと

こ …、ろ …、?

ころ

……………、。

動かない君に何度話しかけても

返事は無かった。

俺は急いで救急車をよんだ。

救急車は早くついた。

何度も無事を祈りながら、

握ってた手を離して、

最後まで見送った。

俺はすぐにみんなを集めた。

今あったこと、全部話した。

あんなに攻めたこと。

追い詰めたこと。

しっかりと反省した。

でもやっぱり、

りいだけがおかしく見えた。

目が笑っていた。

嫌な笑い方のように。

気まずい空気の沈黙で、

1本の電話が鳴り響いた。

急いででると、

君が運ばれた、病院からだった。

勇気を振り絞りこえをだした。

さと

も し も し …、

医者

こ ち ら ○ ✕ △ 病 院 で す …、

医者

今 す ぐ き て も ら え ま せ ん か …、

さと

あ …、は い …、。

医者

通話終了

通話
00:56

さと

み ん な 今 す ぐ ○ ✕ △ 病 院 に 行 く ぞ …、

なな

う ん …、

じぇえ

お …、ぅ …、

るぅ

分 か り ま し た …、

りい

は ぁ い …、ニヤ

医者が言うように、

みんなを集めてすぐに出た。

この時俺は凄く嫌な予感がしたんだ。

俺は人生の中で、1番と言えるほど、

全力ではしった。

君のことで頭がいっぱいで、

気付いたら病院の受付だった。

他のめんばーは俺の後に続いて、

どんどん病院についた。

俺が息切れしてると、

1人の医者が話しかけて来た。

どうやら、さっきの電話相手だ。

さと

は ぁ …、は ぁ …、

医者

君 が さ と く ん か い …、?

さと

あ …、は い …、

医者

こ っ ち の 部 屋 は い っ て く れ る か ね …、。

部屋の中にあるベッドにいる

君のすがたは、

目を閉じたまま、

ずっと止まっていた。

心臓の音は

なっていなかった。

さと

え …、

医者

残 念 で す が 此 処 に つ い た 時 に は …、

君が死んだ…、?

俺のせい…、?

ありえない…、。

俺が唖然としていると、

医者が手のひらに何かをのせた。

医者

は い …、こ れ 渡 し と く ね …。

さと

え …、こ れ っ て …、

医者

此 処 に 来 る 時 ず っ と に ぎ っ て な ん だ よ …、。

これは、君との初デートで買った

お揃いの青とピンクのキーホルダーだった。

それを見た瞬間俺の目から、

涙が溢れおちてきた。

あの時嫌いなんて言わなければ…、

ずっと君といられたのかな…、

医者

も う こ の 子 は こ の 世 に い な い …、

医者

最 後 に 別 れ の 挨 拶 し て あ げ て …、?

さと

は …、い …、

俺は君がいなくなってから、

君と同じような生活を送っていた。

君が居なくなったショックと

君が味わった辛さを俺も感じるように、と

二つの意味で。

毎日同じ天井を見るように

空の奥に話し掛ける。

"会いたい"

"ごめんね"

って。

他のめんばーなんか無視して。

でもね、今日は違うんだよ。

君のもとへ愛に行くから

もう、嫌いなんて言わないよ。

さと

待 っ て て …、こ ろ …、

さと

す ぐ に 行 く か ら …、ニコ

俺は自分の胸にカッターを刺した。

ころ

"愛してるよ"

この作品はいかがでしたか?

1,560

コメント

45

ユーザー

ブクマ失礼します!

ユーザー

( ・ ・̥ )

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚