母
じゃあまたね。元気でね。
うたい
うん。
うたい
元気でいるね。
この会話をしたのは何回目だろう
両手でも数えきれないほどに家から病院への移動を繰り返して
そのたびに元気でねと言われる
うたい
(そういや今日遠足だったけ。)
うたい
(一応ってしおり渡されてるけどいらないって、、、)
看護師が入ってくる
井上
こんにちはうたいくん。調子はどう?
うたい
あ、井上さん。まあまあですね
井上さんは僕に着いてくれてる看護師さん
話す人なんてこの人と親くらいしかいない
井上
あ、そのしおり、、、
うたい
今日遠足だったみたいで、、、生憎いけないんですけど
井上
そっか、、残念ね
うたい
と言うか井上さん、ここにいていいんですか?いっつも慌ただしいのに、、
井上
ああ、いいのいいの
井上
いっつも事務でパソコンカチャカチャしてるだけだから。
うたい
えぇでも今日仕事あるって、、
井上
別にバレないわよ。
うたい
はあ、、
うたい
(いわゆるサボり魔って奴だ)
井上
そうだ、うたいくんに渡すものがあって、、、
井上
これよ。
うたい
これは、、、大手会社のヘッドホン!?
井上
前から欲しいって言ってたでしょ?プレゼントよ。
うたい
そ、その、、高かったんじゃ
井上
実は貰い物でね。二つもらってもう一つは私が使ってるの
うたい
あ、ありがとうございます!
僕は病院ではコンピューターを使ってばっかだ
それくらいしか動かずにある刺激なんてない。
そう、僕は刺激を求めている。 まだ感じたことのない。
誰か
ちょっと井上さん!
誰か
サボらないできてちょうだい!
井上
バレたか〜
井上
じゃあうたいくん、行ってくるね。
うたい
は、はい、ヘッドホン、ありがとうございます
井上
またね〜
うたい
早速使ってみるか、、
そうして毎日のようにネットに溺れるのだった