食堂にて…
それぞれの用事から帰ってきた皆さんに何があったか話すことになった
ヴィクトル
それで、一体何があったんだい?
リアム
えっと…
リアム
皆で出掛けようってなって、扉を開けようとしたんだ
ロジャー
そしたらコイツらが、
入ってきたって感じだな
入ってきたって感じだな
ウィリアム
なるほどな
エリス
この人たちは何でケイトさんを狙ってたの?
ウィリアム
ケイト
ウィリアム
この男達と面識は?
ケイト
な、ないです
ハリソン
面識が無いのにコイツらはあんたのこと知ってたってことかよ?
エルバート
面識がないならますます分からないね
エルバート
どうしてこの男達はケイトを狙ったんだ…?
ヴィクトル
ケイト
ヴィクトル
些細なことでもいい
ヴィクトル
この男達について、知ってることはないかい?
ケイト
知ってること…
ケイト
…
ケイト
…く
ヴィクトル
え?
ケイト
こ、このマーク…
私、知ってます…
私、知ってます…
ケイトが男達の袖の刺繍を示す
エルバート
なんのマークなの?
ケイト
えっと、それは…
言おうとした時…
ケイト
(あれ…目眩が…
エルバート
ケイト?
フラッ
ロジャー
ケイトっ
ロジャーが咄嗟にケイトを支える
ケイト
…
ロジャー
眠ってるのか…?
ウィリアム
とりあえずロジャーはケイトをベットに運んでやってくれ
ロジャー
あぁ
返事をするとロジャーは ケイトを抱き抱え、
食堂を出ていった
ヴィクトル
ロジャーが戻るまで少し待とうか
ウィリアム
そうだな
数分後
リアム
っ…ロジャー
リアム
ケイトちゃんは?
ロジャー
あぁ
ロジャー
軽く診たが、異常は見つからなかった
ロジャー
しばらく経てば、目覚めるだろ
リアム
よかったぁ…
ヴィクトル
それじゃあ話の続きをしようか
ヴィクトル
まず、ジュード、エリス
ヴィクトル
何か分かったかい
エリス
うん
エリス
ケイトさんはこの市場と関係してた
全員
っ!
ヴィクトル
具体的には?
ジュード
こいつに聞いたらええんちゃう?
ヴィクトル
え?
するとエリスが一人の男を連れてきた
エリス
はい、ヴィクトル
ヴィクトル
彼は?
ジュード
市場に居た奴や
ジュード
少しは情報もっとるで
護衛の男A
な、何なんだよっ!
護衛の男A
お前ら!
護衛の男A
俺の仲間はどうしたっ!!
リアム
え…仲間って
ロジャー
もしかしてケイトを狙ってた奴らか?
ヴィクトル
なるほど…
ヴィクトル
君はケイトについて知っているのかい?
護衛の男A
あぁ知ってるさ!
護衛の男A
話すつもりはないがな!
ヴィクトル
話すつもりが無いなら
仕方ないな
仕方ないな
ヴィクトル
ウィリアム
ウィリアム
あぁ
するとウィリアムが男に命令する
ウィリアム
『ケイトについて知っていることを全て話せ』
護衛の男A
は?言うわけ…
護衛の男A
っ?!
護衛の男A
あ、あの女は脱走した実験体なんだ
エルバート
実験体…っ?
リアム
それって…
護衛の男A
あの女は成功した実験体の内の一人で
護衛の男A
貴重な実験体とされていたとしか、俺は知らない!!
ウィリアム
そうか
そういうとウィリアムは男にナイフを 渡し、命令した
ウィリアム
『このナイフで喉を掻き切れ』
護衛の男A
なんだこれっ!!体が
勝手に…っ!!
勝手に…っ!!
護衛の男A
う、うわぁぁぁぁぁ
ドサッ
ヴィクトル
随分と派手にやったね
ヴィクトル
ウィリアム
ウィリアム
すまないな
ウィリアム
血で汚れてしまった
ヴィクトル
後で処理するとして…
ヴィクトル
他にわかったことはあるかい?
エリス
後は人間兵器を作る実験をしてるとしか
ハリソン
こないだ話してた奴だな
ヴィクトル
そうか
ヴィクトル
僕とウィリアムでケイトの過去について調べたが…
ヴィクトル
何一つ情報は得られなかった
エルバート
一つも…?
アルフォンス
何か一つくらい出てくるものでは?
ウィリアム
それが、おかしいと感じる程情報が出てこなかった
ロジャー
マジかよ…
リアム
ウィルとヴィクトルが分からないんじゃ…
ハリソン
どうしようもないな
ヴィクトル
とにかく明日の任務はケイトはここに残した方がいいと思うんだ
ロジャー
確かにそうだが
ロジャー
嬢ちゃんの意思も聞くべきだろ
ウィリアム
それもそうだな
ヴィクトル
明日のケイトの様子を見て決めるとしようか
ヴィクトル
とにかく、明日は早く城を出る
ヴィクトル
皆遅れないように
全員
あぁ/うん/えぇ