テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
白黒の恐竜のような怪物。
相対するのは、 黒い稲光を灯す刀を握る少年。
バチバチバチ…ッ!!!!!
/ ガアアアアアア……!!!!!!
ジユ
雷鳴と咆哮がぶつかる。
バチッ…!!!
しかし、黒の閃光は一切構わず その一直線上を焼き尽くした。
ギィイ……ッ!!!
ジユ
ズドッ!!!
地を踏みしめ、 一気に伸ばす。
視界が一点に向かって歪み、 風が激しく叫ぶ。
バコ_ッ!!!
ジユ
斬る、というより、 殴るように。
骨殻は粉々に砕け散り、 黒い刃が肉を削ぐ。
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙__
たった一太刀でそれは風化し、 目の前の巨躯を吹き飛ばした。
ジユ
サァ……
ジユ
ジユ
ジユ
どさ……
ジユ
呼吸が辛い。
吸っても吸っても 詰まりが取れない。
ジユ
…ポタ
ジユ
ジユ
白い砂の上に、 深紅の血が滴る。 2滴、3滴と続いて 地にて開花する。
そういえば、 今日はまだ休んでない。
疲れでも溜まっているのだろうか。
ジユ
これからどうなるだろう。
どうなってもいい。
どうでも、いい。
グルルル……
ジユ
ジユ
気づけば、周りは怪物だらけ。
既に状況は四面楚歌。
終わりだ。
ジユ
ジユ
ザシュ_!!
ッガアアアアアア!!!!!!!!
突如、怪物の悲鳴が轟く。
眼前にあったはずの怪物の歯が、 目の前から逃げていった。
「中々やるな。坊主。」
ジユ
ベクト
ベクト
ベクト
ボリボリ…
ベクト
ベクト
ズバッ_!!!
ア゙ギャウ……ッ゙!!!!
ベクト
ザン_!!
ズドッ!!!
ザク!!!!
ジユ
ジユ
目の前の怪物を次々に斬り伏せ、 刀を納める。
圧倒。まさにそれだ。
ズン…ズン…!
しかし、最後の1体は規模が違う。 もはや家だ。
圧倒的質量の巨躯が目を ギロギロさせてベクトを追う。
しかしベクトは動きを止め、 その場に立ち尽くしていた。
ベクト
ブゥン…!
ジユ
突如、その姿が数を増やす。
光が色を操り、瞬く間に 10体近くの"黒い影"を映し出した。
ダダダダ_ダダダ…ダダダ…!
全員が巨大な怪物の周りを 縦横無尽に駆け回り、翻弄する。
怪物は鋭い爪や尾や脚で数体 潰すが、ハズレだ。
ちょうど怪物の頭のてっぺんの 景色にノイズが走る。
そのノイズは、 おそらく本物であろう男の 姿を投射した。
ベクト
スチャ
ベクト
ズバッ…!!!
木の幹のように太い首さえも、 美しい太刀で両断する。
途端、 その巨躯は動くのをやめた。
_スタッ
ベクト
ジユ
ベクト
ジユ
ドドドドドドッ…
ベクト
男がそう呟く。
その先を見やると、 さらに数体の怪物がこちら目掛けて 走ってきている。
ベクト
ジユ
ガシッ
ジユ
ベクト
ダッ!!
そして走り出す。 勝手に。
ジユ
ベクト
ジユ
ジユ
後ろから狼のような見かけの 怪物が2体迫ってくる。
小さい代わりに、 明らか速度が速い。
ジユ
ベクト
ジユ
ベクト
ドッ!!
周りの景色がどんどん流れていく。 加速しているのだ。
しかし、一向に白い荒野以外の 風景が見えない。
ジユ
ジユ
ヴァルルルルル!!!!
ジユ
ベクト
ジユ
ベクト
ジユ
ヴァアアア゙ア゙!!!!!
バッ…
ジユ
ジユを抱えたまま、 崖に向かって飛び込む。
一瞬ひやりと焦りがよぎったが、 案外高さは無い。
それより、真下に何かある。
大きな箱、だろうか。 側面に丸い円盤が付いている。
そして透明な壁が一周回って、 反対にはたくさんの筒が段々に 伸びている。
何より、誰か乗っている。
_ド カッ!!
レラ
フィム
ベクト
ベクト
フィム
ガチャ_ ブゥン!!!!
四駆が唸りだし、 後部の筒が激しく上下運動を 繰り出す。
ジユ
レラ
ジユ
レラ
ジユ
フィム
……ダムッ!!!!
ヴヴヴヴゥン!!!!!!
レラ
ジユ
車体が低く唸りを上げて 猛進する。
頬を撫でる風。 耳元を通り過ぎる 風切り音。
全て未知なのに、 自然と恐怖はなかった。
グルルラァアヴ!!!!
ベクト
フィム
ベクト
レラ
助手席に居た赤髪の少女が 立ち上がり、座席を跨ぐ。
_のしっ
ジユ
レラ
レラ
かぱっ 彼女が口を大きく開く。
ジユ
レラ
キィィン………
途端、口元に赤い印が走り、 獣の牙のような紋を描く。
そして、顕現する。
ボウッ
ジユ
レラ
張り裂けんばかりに 頬が膨らむ。
レラ
そして、 大声と共に放たれる。 まさに竜の咆哮とも言える、 火の波が。
レラ
ブアア゙ッッ゙!!!!!
ギャアアアアアアア_!!!!!
車体の真後ろへ、 大量の焔が流れていく。
今までに感じたことのない 熱気と光が視界を埋め尽くした。
レラ
レラ
ベクト
フィム
レラ
ジユ
ジユ
ジユ
全部見たことも、 聞いたこともない。
なのに不思議と、 楽しかった。
ブヴヴヴヴ……
ベクト
ベクト
フィム
ジユ
ジユ
ベクト
レラ
フィム
フィム
ベクト
ベクト
ジユ
ベクト
ジユ
ジユ
ベクト
ベクト
ジユ
レラ
ジユ
ベクト
レラ
ベクト
ジユ
ジユ
自分の手のひらを開き、 見つめる。
ジユ
ジユ
フィム
ベクト
ベクト
ベクト
ジユ
ベクト
ベクト
ベクト
ベクト
ベクト
ベクト
ベクト
ジユ
ベクト
ベクト
ベクト
ベクト
ジユ
ジユ
ジユ
ジユ
ジユ
ベクト
ベクト
ジユ
「復讐だ。」
フィム
レラ
ベクト
ジユ
ジユ
ジユ
ジユ
ベクト
ジユ
ジユ
ベクト
少しの間、 車内に静寂が走る。
いや、勿論 風の音や他の環境音は 相変わらず鳴っているのだが。
その場の空気が、 少し重くなったような気がした。
ベクト
ベクト
ジユ
ジユ
ジユ
ジユ
ベクト
ベクト
ベクト
ベクト
ジユ
ジユ
ジユ
ジユ
くしゃ_
ジユ
やっぱりだ。
生きたところで、 俺には何もなかった。