莉緒
琴羽
小さい頃から母に縛られてきた
期待が大きかった
父の顔など見たことがない
そんなある日
母がタヒんだ
それから孝さんに出会った
琴羽
ふーん
琴羽
そうなんだ
莉緒
まぁね
琴羽
辛かったの?
莉緒
僕はまだ五歳だったから知らないよ
孝さんがいない間ベランダで琴羽と話す
琴羽
莉緒
莉緒
ん?
琴羽
あのさぁ
莉緒
?
琴羽
俺ね昨日...ポロポロ
琴羽が泣いていた
莉緒
琴羽?
僕は静かに琴羽を抱きしめる
莉緒
ほら
莉緒
ゆっくりでいいから言ってみ?
琴羽
俺....
「人をコロしたんだ」
いきなりのカミングアウトに動揺が隠せない
琴羽
俺なんてことを...グスグス
琴羽が崩れ落ちる
莉緒
ちなみに誰を?
兄だそうだ 川に落とされそうだったときに反抗 して誤ってしまったらしい
僕はまた琴羽を抱きしめる
莉緒
大丈夫、大丈夫だよ
琴羽
莉緒は俺のとこを離れたりしない?
莉緒
するわけないだろ
莉緒
正直に話してくれてありがとう琴羽
琴羽
莉緒...いいの?
莉緒
あのなぁ
莉緒
親友だろ
琴羽
ありが..とう
莉緒
これで共犯者だね
琴羽
共犯者?
莉緒
うん共犯者が一番親密な関係なんだよ
莉緒
だから大丈夫
琴羽
ホントに信じていい?
莉緒
うん!!