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これは、ある男の子と女の子のお話。
2人は、恋人同士であった。
だいき
りか！りか！
だいき
お願いだから、目を覚ましてくれ…！
だいき
頼む！
だいき
神さま……！
りか
ん……？
だいき
りか！よかった、もしこのまま目が覚めなかったら…って思ってたよ！
りか
？
だいき
りか？
りか
あなた…誰？
だいき
え…何言ってんの！俺だよ！だいきだよ！
りか
？ 私、あなたのこと知らない…
だいき
まさか、記憶を…
だいき
失ってる……？
幸い、りかは意識を取り戻したが、記憶喪失だそうだ。
それでも、だいきは、諦めなかった。
だいき
なあ、りか。
だいき
俺たち付き合ってたんだよ。
りか
そうなの…？
りか
でも、ごめんなさい。今の私は、前の私じゃない…
だいき
ゆっくりでいいから、俺のこと思い出して。
りか
え…うん…
だいきは、毎日毎日りかのところに来た。
それでもりかは、まだ記憶が戻らなかった…
りか
(今日は、だいきさん、こないのかな…)
りか
(いつもはこの時間に来てくれるのに、今日はどうしたんだろ…)
りか
誰だろう…？
りか
なんか胸騒ぎがする…
やはり、川に転落したのはだいきだった。
だいきは、りかと同じ病室に運ばれた…
りか
だいきさん！
りか
どうして…！
りかは、だいきの顔を覗き込んだ。その瞬間、
パァァァァァァァッッッッッッ！となにかが溢れて来た。
りか
だ…いき……？
りか
記憶が戻った…！どうして、こんな時に…！
りか
だいき！だいき！目を覚まして！
だいき
ん……
だいき
………？
りか
だいき！あのね、私ね、記憶が戻ったの…！
だいき
誰…？
りか
だいき？
だいき
ごめんなさい、誰ですか？
りか
嘘……
りか
記憶が…
りか
大丈夫だよ。今度は私が必ず、
りか
必ずだいきの記憶を取り戻して見せる…！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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