気づいたらここにいた
狭くて何もない。1つだけガラス窓になっていて
まるで
ペットショップ
外にいるのは私みたいな「人」じゃなくて
「獣人」が外にいる
どうやら私は「商品」のようだ。
カザサ
…!人間じゃん!!
リュン
…ん
リュン
?!
リュン
(は?ここどこ?!)
リュン
(いつ、このでっかい家に来たのよ!!)
リュン
(…ほんとに大きい…)
リュン
(…これソファだよね?)
リュン
(人が座るのには高すぎない?)
ガチャ
カザサ
おっ!
カザサ
起きたか!!
カザサ
ほら、腹減ってんだろ飯でも食え
リュン
ヒッ!!
リュン
(…やばい)
リュン
(デカい…)
リュン
(…何喋ってんの?)
リュン
(…殺されるんだ…!)
ダッ
カザサ
あ、おい!
カザサ
どこいくんだ
カザサ
よっ!
グンッッ
リュン
ングッ
カザサ
ダメだろー?逃げちゃー
カザサ
飯が食えないだろー?
リュン
ガッ ングゥッ
リュン
(苦しいっ!)
リュン
(首掴んだまま持ち上げないでっ…!)
カザサ
おいぃ、だから暴れんなって
リュン
ヒュー ヒュー…
リュン
(…息が…できない…)







