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コメント
1件
みぅです🤍🥀 第5話、読み終わりました…。 最初の情報収集パート、静岡や群馬の話が出てきて「愛知の背景」にじわじわ迫る感じがじれったくて好き。でも後半の喫茶店で一気に空気が変わったのが印象的だった。プリンを一口食べた愛知の「美味しい…」の一言、すごく心にきた。あんなに頑なだった人が、甘いものに表情緩める瞬間…。 そして福岡の「ああ…そうか」の自覚。好きになってはいけない相手に恋を自覚する苦しさ、すごく伝わってきた。 「恋なんて必要ないって思ってたのにな」って台詞が重くて美しかった。 続きが気になる…!
はにほへ
3,176
孤依葉🍀
6,639
赤紅葉🍁⛩️@復活じゃぁー!
60
紙を捲る音
本を閉じる音
本を置く音
福岡
溜息
煙草の先端からチラチラと灯る温かな暖色系と、灰色の副流煙、口から吐き出す煙草の煙。
福岡
それを何度も繰り返し聞いている。
福岡
何度も中部について、俺が過去から現在まで調べた情報を書いてある本や、 暗い澱の中で眠っていて埃を被っている資料も全て漁っているが、
今の所愛知について書かれている事が名前と身長くらいしかない。
彼奴影薄過ぎだろ。
福岡
福岡
福岡
其奴が死んだ具体的な理由は何だ?
福岡
福岡
福岡
福岡
福岡
福岡
福岡
殺されたから、
復讐した?
敵を取った?
その後、静岡は死を望んだ?
誰が、誰がそこに埋まってる。
富山か?
それか石川…
……
山梨?
静岡と仲が良かった人、
愛知
静岡のバディだった人、
福岡
愛知
静岡の大切だった人、
福岡
静岡よりも…先に死んだ人。
福岡
福岡
福岡
福岡
福岡
福岡
愛知
愛知は、太陽を睨むと、直接太陽光を見てしまったので、しんどくなったのか瞼を閉じ、歩き出した。
黒いブーツがコツコツと同じ音色の旋律を奏でる。
愛知
それが妙に心地良くて、
愛知はワルツを踊るかの様に、
少し飛び跳ねたり、アスファルトに血が取れなくなった靴底を擦ったりする。
少し足を速く動かしたり、三拍子のテンポを足で取ったりする。
不格好な踊りだが…
愛知は表情が少しずつ柔らかくなりかけるが、
福岡
福岡
邪魔が入った。
愛知
愛知
見られていた。
見られてしまった。
愛知
愛知は目を見開き、頰が一気に林檎飴の様に真っ赤になると、福岡はくすくすと笑った。
福岡
福岡
と、福岡は盆踊りのような仕草を見せる。
俺の事甜めてんのか此奴。
愛知
愛知は、イヤリングに手をかける。
福岡
愛知
福岡
愛知
福岡
福岡
福岡
愛知
愛知
愛知
と、愛知が振り返ろうとすると、
福岡
福岡が銃口を愛知の目の前に突きつけた。
動いてはいけない。
心の中で、自分が警告する。
愛知
愛知
愛知は銃口に目線だけ動かすと、
それは、愛知の顔から完全に逸れていた。
愛知
愛知の頰よりも更に右側の、 何も無い空間に向けていたのだ。
愛知
愛知
福岡
と思ったが、福岡の手首は微動だにしていなかった。
愛知
愛知
福岡
愛知
福岡
愛知
福岡
愛知
福岡
愛知
福岡
福岡
愛知
福岡
福岡
福岡
愛知
愛知
福岡
愛知はぽかんと口を開けている中、 福岡はドヤる。
愛知
福岡
福岡
愛知
愛知
福岡
愛知
福岡
愛知
福岡
愛知
福岡
愛知
愛知
愛知
福岡
福岡
と、福岡は、優しく愛知の手を握った。
愛知
福岡
愛知
福岡
愛知
福岡は、プリンと珈琲を受け取ると、俺の席に置いた後自分の席にも置く。
福岡
愛知
福岡は愛おしそうにちょくちょく俺のプリンを見つめてくる。
…何で自分のプリンを見ないんだろ。
福岡
愛知
福岡
赤いさくらんぼ、濃い茶色のカラメルと、黄色の光沢がある生地。 可愛い、とても可愛い。
…俺はまだこんな情が湧くのか。
愛知
俺は銀色のスプーンで、プリンを試しに一口サイズに掬い、口に運んだ。
福岡
愛知
喉の奥から体の中にプリンの甘さが、ストンと落ちた。
…この世には…こんなに美味いものがもう一つ存在していたんだな。
福岡
福岡は安堵した後、珈琲を啜った。
鼻腔に広がる珈琲の煙草の煙の様な少し苦い匂い。
愛知
愛知は表情が緩み、嬉しそうに微笑んだ。
福岡
その微笑みはとても可愛らしくて、 苦しくなった。
本当に幸せそうで、
見ているだけで、此方も幸せな気持ちになる。
福岡
福岡
福岡
福岡
愛知
福岡
愛知
愛知
愛知は、また嬉しそうに、少し照れながらも柔らかく微笑んでくれた。
俺の名前を呼び、真っ直ぐに感謝を伝えてくれた。
その瞬間、色を失っていたはずの俺の世界は、
鮮やかな花々が咲き誇るかのように、 ふわっと色づいた。
福岡
俺は、愛知の事が好きになってしまったのか。
ずっと抱いていた謎の執着や、疑問は、この感情が原因だったんだな。
恋をした奴らや愛し合っていた奴らは、ろくな死に方をしていない。
福岡
見せしめの為に燃やされ、
洗脳され、大切な人に殺され、
毒で自殺し、
海で溺れ、
そんな奴らを嫌と言うほど見送ってきた。
福岡
愛知
恋なんて、愛なんて、必要無いって…
思ってたのになぁ。
福岡
ましてや愛知は本来であれば殺し合う『敵』の立場のはずなのに。
愛知
福岡
愛知
この気持ちに深入りをしたら、いずれ俺も死ぬ。
分かってる。
そんなの、俺が一番よく分かってる。
でも、嬉しいんだ。
福岡
胸の奥で灯る小さくてあたたかい熱。
これを…俺は手放したくなかった。
福岡
愛知
To be continued.