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最近、pipiさんの作品をたくさん読めて本当に幸せです。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします…✨️ (追伸)わたしはいつでも心の中でlrkzをリクエストし続けております…!
このシリーズ大好きです もう5回も見てしまいました! お互いもう独占欲半端なくて好きですし、葛葉の無自覚の可愛さ自分で自分の穴を開く瞬間もう大好きです! よすぎました!ありがとうございます🙇♀️ よかったら今度葛葉さん玩具使ったプレイしてみて欲しいです! いつもありがとうございます😊
糖度が高いお仕置が本当に😭😭うぁああああああ😇ちよっとこれは呼んでもいいものなのか疑いました… 禁断のページをめくってしまったようなので一旦精神を安定させてきますね…‼️ 受けが攻めのモノになるっていうのがまず好きすぎて本当に良かったです…本当は閉じ込めたい気持ちもありつつ受けを考えて一人で難問を解いてるlrさん良すぎましたね😭今回もありがとうございました🫠💕
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
『 殺し屋狼を飼い殺すまで 2 』 攻:lr / 受:kz パロ / マフィア×殺し屋 / 獣人(狼)受け / 流血表現 / お仕置き / 微拘束 / 目隠し / 寸止め / 連続射精 🔞 『 殺し屋狼を飼い殺すまで 』の続編です。 地雷の方はここでお引き取りください。 ※実在の人物・団体とは一切無関係です。
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
pipi (作者)
深夜。
ずちゅ ッ.. ずちゅ ッ..
葛葉
葛葉
葛葉
ローレン
ばちゅ ッ ばちゅ ッ
葛葉
葛葉
ローレン
葛葉
葛葉
ローレン
ローレン
ガシッ
葛葉
ローレン
ドチュ ッ ! ドチュ ッ !
葛葉
ローレンは浴室で葛葉の身体を 洗ってやりながら、
不満げな顔で口を開く。
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉は心底不思議そうに眉を寄せた。
ローレン
ローレン
ローレン
ローレンは呆れた顔で溜め息を吐く。
マフィアのボスであるローレンは、 獣人であり殺し屋である葛葉の雇い主だ。
しかし、前回の暗殺任務での一件以来、 葛葉には任務を与えていない。
ローレン自身、それが "葛葉を危険な目に遭わせたくない" という、 自分のエゴによるものだとは認めていた。
殺し屋を続けたいという 葛葉の意思も理解している。
だからこそ、そろそろ仕事を 与えるつもりではいたのだが...。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
本当に分からないらしい。
葛葉は上目遣いにローレンを見つめ、 そのまま小さく首を傾げた。
ローレン
ローレンは黙った。
あまりにも無自覚なその仕草に、 思わず目を奪われる。
数秒の沈黙の後、ローレンは目を閉じ、 短く息を吐いた。
ローレン
ローレン
葛葉
何が "今ので" なのか。
葛葉は分からないまま、 もう一度首を傾げた。
風呂から上がり、ローレンはいつものように ソファへ腰を下ろす。
少し間を置いてから、向かいのソファで 寝そべる葛葉へ尋ねた。
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉
葛葉は寝そべったまま頷く。
葛葉
その返答に、 ローレンは口端をわずかに上げた。
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉が上体を起こす。
葛葉
ローレン
葛葉
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉
ローレン
葛葉
ローレン
葛葉
葛葉
ローレン
葛葉
葛葉
ローレンの眉が、ぴくりと動いた。
ローレン
葛葉
ローレン
葛葉
葛葉は、どう言葉にすべきか考える。
葛葉
葛葉
葛葉
ローレン
ローレンは満足そうに笑った。
そして煙草を咥え、火をつける。
ゆっくりと煙を吐き出してから、続けた。
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉はさほど興味がなさそうに返す。
そして少し考えてから、
葛葉
葛葉
と付け加えた。
その反応も予想通りだったのか、 ローレンは小さく笑った。
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
ローレン
ローレンは煙草を灰皿に押しつけると、 葛葉へ向き直った。
そして、一本ずつ指を立てながら告げる。
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉
ローレン
葛葉
ローレン
ローレン
葛葉
あからさまに不満そうな顔になる。
その反応を無視して、 ローレンは最後の一本を立てた。
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉の眉間に皺が寄る。
葛葉
ローレン
葛葉
まるで他人事のような反応だった。
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
わざと挑発するような声音だった。
葛葉は目を細め、ふっと息を漏らして言う。
葛葉
その反応に、ローレンは口端を上げた。
ローレン
葛葉
ローレン
葛葉
まだ、この仕事そのものに 大した魅力を感じているわけではない。
ただ、"枷" は多い方が燃えるのは確かだ。
誰も殺せない。
自分も死ねない。
その上で、 ローレンを守らなければならない。
いつもの殺しとは随分勝手が違うが、
場合によっては楽しめるかもしれない。
それに、雇い主の目の前で 実力を見せつけられるというのも、 なかなか悪くない。
葛葉は、小さく尻尾を揺らした。
数日後。
葛葉はローレンの少し後ろを歩いていた。
場所は、街の外れにある古びた倉庫。
表向きには使われていない倉庫だが、 今日はここで武器の取引が行われる。
歩きながら、葛葉は周囲を見回した。
見張りが数人。倉庫の入口にも二人。 中にも何人かいる。
敵意はない。 少なくとも、今のところは。
葛葉は欠伸を噛み殺した。
ローレン
葛葉
ローレン
葛葉
そんなやり取りをしながら、 二人は倉庫の奥へ進んでいく。
今回の相手は、ローレンの組織と 長く取引のある協力組織だ。
中央に置かれたテーブルの向こうには、 協力組織のボスが座っていた。
相手はローレンの姿を見て立ち上がる。
協力組織のボス
協力組織のボス
ローレン
ローレン
ローレンはそう言って向かいに腰を下ろした。
葛葉はその少し後ろに立つ。
相手側の構成員が立っている辺りには、 いくつもの木箱が並べられている。
中身は、銃器と弾薬。
葛葉
そんなことを考えながら、会話を見守った。
取引そのものは順調だった。
数量の確認。
金額の確認。
受け渡しの手順。
どれも問題ない。
葛葉
葛葉
あまりにも退屈な時間に、
葛葉が欠伸をしかけた、その時。
── カチャ...
微かに音がした。
葛葉の耳が、ぴくりと動く。
葛葉
音のした方向を見る。
協力組織の構成員
相手組織の構成員の一人。 男は壁際に立っている。
別段、おかしなところはない。
だが。
葛葉は、男を見て目を細めた。
汗の匂い。
強張った呼吸。
そして、腰元から漂う銃の油の匂い。
男は、やけにローレンを注視している。
葛葉
汗の匂いが、濃くなった。
男の手が、ゆっくりと腰へ伸びる。
次の瞬間 ──
協力組織の構成員
男が呻き声を上げた。
会話は中断され、視線が男に集中する。
ローレン
協力組織のボス
男の背後には、葛葉が居た。
葛葉
協力組織の構成員
協力組織の構成員
葛葉
葛葉
葛葉は男の手首を掴んでいた。
捻り上げるように力を籠めると、 男が手に持っていた物を離す。
ガシャンッ
鈍い音を立てて床に落ちたのは、 "拳銃" だった。
協力組織の構成員
男が空いている方の手を振り上げる。
葛葉
葛葉はそれを避け、 そのまま男の腕を背中側へ回した。
協力組織の構成員
協力組織の構成員
男が足を振り上げる。
葛葉はそれを避けると、男の足を払った。
男の身体が床に倒れる。
そのまま背中に膝を乗せ、腕を押さえ込んだ。
協力組織の構成員
葛葉
葛葉
一瞬だった。
協力組織のボス
相手のボスが叫んだ。
葛葉ではなく、男に向かって。
どうやら、相手組織の裏切り などではないらしい。
ハッとした周囲の構成員たちが 一斉に銃へ手を伸ばす。
ローレン
重く低い声が響いた。
それだけで、場が静止する。
相手の構成員たちも、唖然としている。
ローレンは立ち上がり、 床に落ちた銃へ視線を向けた。
そして、押さえ込まれている男を見る。
ローレン
協力組織の構成員
男は答えない。
ローレン
短く指示し、部下に男の懐を探らせる。
すると、持ち物からは 銃と弾丸のほかに、古びた紙片が出てきた。
そこには、ローレンの先代の組織にいた 幹部の名前がいくつも書かれている。
ローレン
ローレンは目を細めた。
ローレン
協力組織の構成員
男はローレンを睨み上げる。
協力組織の構成員
ローレン
ローレンは淡々と答えた。
そして葛葉を見る。
ローレン
葛葉
ローレン
ローレン
葛葉
あっさりと手を放す。
男はすぐに複数の構成員に取り押さえられた。
ローレンはそれを確認してから、 葛葉へ近づく。
ローレン
葛葉
葛葉
ローレン
ローレン
葛葉
ローレンの掌が、葛葉の頭を軽く撫でた。
ローレン
葛葉
葛葉が瞬きをする。
そして、少し照れ臭そうに視線を逸らす。
葛葉
ローレン
ローレンは小さく笑った。
今回の件は、構成員の個人的な恨みが 引き起こした些細なトラブルとして、 事は穏便に済んだ。
それどころか、
こちらに迷惑をかけた詫びとして、 相手側からいくつか条件を 譲歩する申し出があり、
取引はローレン側に有利な形で まとまった。
倉庫を出るや否や、 葛葉は大きく欠伸をした。
葛葉
ローレン
呆れた声でそう言いながら、 ローレンは煙草に火をつける。
葛葉
葛葉
葛葉
ローレン
ローレン
隣を歩く葛葉を横目に見ながら笑う。
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉の耳がぴくりと動いた。
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
ローレンは満足そうに笑いながら 葛葉の頭を撫でる。
ローレン
葛葉
葛葉
葛葉の尻尾が、大きく左右に揺れた。
葛葉
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉
ローレン
葛葉
護衛任務も、悪くはないかもしれない。
そう、葛葉は思った。
アジトに到着すると、 ローレンは武器保管庫へ向かった。
先ほど購入した武器の搬入が始まっており、 構成員たちが木箱を運び込んでいる。
ローレンはその様子を確認しながら、 部下たちへ指示を出した。
葛葉は少し離れた壁に背を預け、 その様子を眺める。
運び込まれていく木箱。
その中に詰められた銃器。
葛葉は、ふと呟く。
葛葉
葛葉
そんな独り言に、
構成員A
横から声が掛かった。
葛葉
振り返る。
そこには、先ほどの護衛任務に参加していた 構成員の一人が立っていた。
構成員A
構成員A
構成員A
人懐っこそうな笑みを浮かべている。
葛葉
何故急に声を掛けられたのか分からず、 葛葉は黙ったまま相手を見返した。
構成員A
構成員A
構成員A
構成員A
葛葉
葛葉
構成員A
構成員A
構成員A
葛葉
構成員A
構成員A
葛葉
葛葉
構成員A
構成員A
構成員A
葛葉
構成員と直接会話することは、ほとんどない。
葛葉はローレンに雇われている身であり、 厳密には組織の一員というわけでもない。
ましてや、獣人である葛葉に 気軽に話しかけようとする者は少なかった。
ローレン以外から こうして雑談を持ち掛けられたのは、 今回が初めてだ。
目の前の男は、 相変わらず人懐っこく笑っている。
敵意は感じない。
少し馴れ馴れしい気もするが、 悪い奴ではなさそうだった。
葛葉は少しだけ警戒を解く。
構成員A
構成員A
構成員A
構成員A
葛葉
葛葉
構成員A
葛葉
構成員A
構成員A
構成員A
葛葉
構成員A
構成員A
葛葉
葛葉
葛葉
構成員A
構成員A
葛葉
構成員Aは感心したように葛葉を見る。
構成員A
構成員A
葛葉
葛葉
葛葉
構成員A
構成員A
葛葉
葛葉の尻尾が少しだけ揺れた。
そこへ、
ローレン
低い声が落とされた。
葛葉
ローレンの足音と匂いが 近づいて来ていたのには気付いており、
葛葉は特に驚いた様子もなく振り返る。
葛葉
ローレン
ローレンは葛葉を見た後、 その隣に立つ構成員へ視線を移す。
構成員A
構成員A
構成員A
構成員A
ローレン
構成員A
構成員A
構成員A
悪びれた様子もなく、男は笑う。
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉は、ローレンの顔を不思議そうに見る。
声色と表情が、 なんとなく冷たく感じた。
ローレンは葛葉へ視線を戻す。
ローレン
葛葉
ローレン
葛葉
ローレンが踵を返す。
葛葉もその後を追った。
構成員A
構成員A
葛葉
戸惑いながらも、葛葉は振り返って答えた。
男は最後まで、屈託のない笑顔を浮かべている。
その姿を横目に見ながら、 葛葉はローレンの隣を歩いた。
葛葉
ローレン
葛葉
葛葉
ローレン
葛葉
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
ローレンは、 やはり少し不機嫌そうだった。
数日後。
ローレンの元へ、街の協力者から一報が入った。
『最近、この辺りで妙な男たちを見かける』
これだけなら、特に珍しい内容ではない。
しかしローレンには、心当たりがあった。
ここ最近、街の一部で妙な噂が流れていた。
ローレンの組織の名を騙った 麻薬取引の詐欺が横行しているらしい。
金だけを受け取り、偽物の麻薬を渡して逃げる。
被害を受けた者の中には、 ローレンの組織と直接関係のない者も多い。
だが、問題はそこではなかった。
勝手に組織の名を使われている。
放っておけば、街の人間から見れば 本当にローレンの組織が詐欺を働いているように 思われかねない。
だからこそ、少し前から 街の協力者たちには話を通してあった。
怪しい人物を見かけたら、すぐに知らせろ。
特に、組織の名を出して麻薬取引を 持ち掛けている人間がいれば見逃すな、と。
そして今日。
ようやく、その網に引っかかった 獲物の情報が入った。
ローレンは葛葉と数名の部下を連れて、 現場へ向かった。
昼下がり。
二人は、街中の大通りに面したカフェの テラス席に座った。
周囲には、数人の構成員が通行人に紛れて 配置されている。
一見すれば、ただの客と通行人。
だが、何かあればすぐに動ける位置取りだ。
ローレン
葛葉
二人の前には、 それぞれ飲み物が置かれている。
葛葉は目の前のグラスをじっと見つめていた。
淡い桃色の液体に所々赤が混ざり、 上にはホイップクリームが乗っている。
ローレン
葛葉
ローレン
葛葉
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉はしばらくグラスを眺めていた。
どうやら、こういうものを飲むのは 初めてらしい。
葛葉
ローレン
葛葉
葛葉は恐る恐るストローを咥えた。
一口。
葛葉
目が見開かれる。
もう一口。
葛葉
ローレン
葛葉は今度は少し勢いよく飲んだ。
葛葉
ローレン
葛葉
葛葉
ローレン
葛葉
即答だった。
葛葉は再びストローに口をつける。
任務中だということなど、 すっかり忘れているらしい。
ローレンはそんな葛葉の様子を眺めながら、 口元を緩めた。
ローレン
葛葉
葛葉
葛葉は嬉しそうに、もう一口飲んだ。
しかし、しばらくすると。
葛葉
葛葉の耳が、ぴくりと動いた。
表情が変わる。
葛葉
ローレン
葛葉
葛葉が視線だけで通りの向こうを示す。
二人の男が歩いていた。
周囲を気にするように、 何度も辺りを見回している。
やがて男たちは、大通りから外れた 細い路地へ入っていった。
葛葉
ローレン
ローレンは立ち上がる。
葛葉も続いた。
テーブルの上には、 まだ半分ほど残った苺ミルク。
葛葉は一瞬だけ、 それを名残惜しそうに見た。
葛葉
ローレン
葛葉
二人は男たちの後を追った。
路地の奥。
人通りのない場所で、男たちが立ち止まった。
向かいには、別の男が一人。
怪しい男A
男がそう言うと、 向かいの男が持っていた紙袋を開いて見せる。
中身は、大量の現金だ。
怪しい男A
男が差し出された紙袋を受け取った。
その間に、隣の男が鞄を開く。
怪しい男B
鞄の中には、 白い粉末の入った小袋がいくつも並んでいた。
葛葉の鼻が微かに動く。
葛葉
葛葉
ローレン
ローレンも視線を細めた。
これまでに掴んでいた情報と一致する。
間違いない。
こいつらが、ローレンの組織の名を騙って 詐欺を働いている連中だ。
ローレン
葛葉
ローレンが一歩、路地へ踏み込む。
ローレン
怪しい男A
男たちが振り返った。
ローレン
ローレン
怪しい男A
男たちの顔が強張る。
ローレン
怪しい男A
一瞬の沈黙。
しかし ──
怪しい男A
二人の男が同時に駆け出した。
ローレン
ローレンは腰の銃を抜く。
パァン ッ !
一発。
乾いた銃声が響いた。
怪しい男A
脚を撃ち抜かれた男が、その場に倒れ込んだ。
怪しい男B
もう一人は、その横をすり抜けて走っていく。
ローレン
葛葉
葛葉が地面を蹴った。
一瞬で距離が縮まる。
逃げる男が振り返る。
怪しい男B
懐へ手を入れる。
葛葉
葛葉は男の後ろ首を掴むと、 そのまま勢いを乗せて地面へ叩き付けた。
怪しい男B
男は、動かなくなった。
葛葉
葛葉
葛葉
男の胸が上下している。
どうやら気を失っただけらしい。
葛葉
葛葉
葛葉は男の首根っこを掴んで立ち上がった。
そしてローレンの元へ戻ろうとした、 そのとき。
── ぴくっ。
葛葉の耳が動いた。
葛葉
不自然な足音。
遠い。
だが、確かに聞こえる。
葛葉
振り返る。
路地の奥。
赤く塗られた古い壁。
その裏。
── 金属音。
銃だ。
葛葉
ローレン
ローレンが振り向く。
葛葉
葛葉
ローレン
ローレンは何の確認も挟まなかった。
身体を反転させ、銃を構える。
パン ッ ! パァン ッ !
二発。
乾いた銃声が路地裏に響いた。
壁の裏から、微かに呻き声が上がる。
ローレン
ローレンは一瞬だけ周囲を確認し、 それから葛葉を見る。
ローレン
葛葉
葛葉はすぐに走り出した。
壁の裏へ回り込む。
そこには、 肩と脚を撃たれた男が倒れていた。
葛葉
男を見下ろして、葛葉は微かに目を見開いた。
ローレンはあの一瞬で、 相当距離の離れた敵を正確に撃ち抜いた。
しかも、急所をわざと外して。
葛葉
葛葉
葛葉は楽しそうに笑う。
そして男の服を掴み、 そのまま引きずってローレンの元へ戻った。
数分後。
三人の男は、ローレンの部下たちに 拘束されていた。
ローレンは部下に、男達を連行し 尋問にかけるよう指示を出す。
その様子を眺めていた葛葉のところへ、 聞き覚えのある声が飛んできた。
構成員A
葛葉
振り返る。
そこには、先日の構成員が立っていた。
構成員A
構成員A
葛葉
構成員A
男は興奮した様子で続ける。
構成員A
構成員A
構成員A
構成員A
葛葉
葛葉
葛葉の口元が緩む。
構成員A
構成員A
葛葉
構成員A
構成員A
葛葉
葛葉は誤魔化すように顔を逸らした。
しかし、尻尾は正直だった。
ゆらゆらと揺れている。
構成員A
葛葉
構成員A
構成員A
葛葉
葛葉
構成員A
構成員A
構成員A
葛葉
葛葉
葛葉は首を傾げた。
他人と共闘するのは 葛葉にとって初めてのことだったが、
確かに、何の違和感も感じなかった。
今までは、人間と共闘だなんて 足手纏いにしかならないと思っていたが、
ローレンとなら、悪くないかもしれない。
そう思った。
構成員A
構成員A
構成員A
構成員A
構成員A
構成員A
葛葉
構成員A
葛葉
葛葉
何でもないことのように答える。
構成員A
構成員A
葛葉
構成員A
構成員A
構成員A
葛葉
少し考える。
葛葉
葛葉
葛葉
構成員A
葛葉
葛葉
葛葉
構成員A
構成員A
構成員A
葛葉
葛葉は少し、照れ臭そうに笑った。
その時 ──
ローレン
聞こえた声と共に、 後ろから回された手に、抱き寄せられる。
葛葉
葛葉
ローレンは葛葉の耳元へ口を寄せ、 低い声を落とした。
ローレン
葛葉
葛葉の身体がびくりと跳ねる。
構成員A
一瞬、男の目が見開かれた。
ローレンはそんな男を見て、目を細める。
ローレン
ローレン
構成員A
構成員A
ローレン
ローレンは葛葉の腕を引き、その場を後にした。
男は、二人の背中をしばらく見送り、
構成員A
小さく呟いた。
その後、 後処理を終えた二人はアジトに戻り、
ローレンは自室に入るや否や、 葛葉をソファへ押し倒した。
服を脱がせながら、耳を何度も甘噛みする。
ローレン
葛葉
ローレン
葛葉
葛葉
ローレン
ローレンは何も言わない。
いつもより荒い手つきで、 乱れた服の中に手を差し込む。
葛葉
熱い掌に撫でまわされ、肌が粟立つ。
ローレン
葛葉
強めに耳を噛まれ、体が跳ねた。
ローレンは顔を上げ、葛葉を見下ろす。
ローレン
葛葉
葛葉
葛葉は恐る恐る問いかけた。
ローレンは黙ったまま、 しばらく葛葉の目を見つめた。
やがて、ようやく口を開く。
ローレン
それだけ言って、葛葉の顎に指を掛けた。
葛葉
理由を尋ねようとした声は、 ローレンに飲み込まれた。
ローレン
葛葉
ローレン
葛葉
舌が絡め取られ、擦られる。
葛葉は、ギュッと目を瞑った。
キスの時は目を閉じろと、 ローレンに教わったから。
ローレン
その様子を見たローレンは、 ふっと小さく息を吐き、目を細めた。
そして、葛葉のうなじに手を回し、 引き寄せる。
ぐいっ
ローレン
葛葉
貪るように、深く口づける。
ローレン
葛葉
息苦しさと快感で、 葛葉の目にジワリと涙が滲んだ。
その時。
コンコンコン
扉を叩く音が鳴った。
続けて、外から声が届く。
構成員A
ローレン
ローレンは一瞬、ぴくりと眉を寄せた。
その後、ゆっくりと葛葉の唇を解放する。
葛葉
葛葉
葛葉は肩で息をしながら、瞼を持ち上げた。
ローレンは葛葉を見つめたまま口を開く。
ローレン
すると、扉の向こうから再び声が聞こえた。
構成員A
構成員A
ローレン
ローレン
構成員A
構成員A
構成員A
ローレン
まだ捉えてから半日と経っていない。
あまりにも早すぎる。
ローレン
ローレン
ローレン
扉の向こうに居る部下にそう伝えると、
ローレンは葛葉の口端を ペロリと舐めてから立ち上がった。
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉は短く返しながら体を起こす。
それから、耳を下げながらローレンを見た。
葛葉
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
ローレン
ローレン
ローレン
ローレンは、 安心させるように葛葉の頭を撫でる。
葛葉
葛葉
葛葉は目を逸らしながら言う。
尻尾はゆらゆらと左右に揺れていた。
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉
ローレン
葛葉
ローレンは葛葉の額にキスを落とし、 扉へ向かった。
ガチャ...
構成員A
ローレン
開けた扉の向こうに、 思ったより近い位置で男が立っていた。
最近よく葛葉と話すようになった構成員だ。
構成員A
葛葉
男がローレンの肩の向こうに葛葉の姿を見た。
構成員A
乱れた服、紅潮した肌、潤んだ目元。
そんな葛葉の様子を目にした男が、 頬を赤く染めた。
バタンッ!
葛葉
乱暴に扉が閉められる。
続けてガチャリと鍵の締まる音が聞こえた。
葛葉
葛葉は耳を澄ませる。
ローレン
構成員A
構成員A
葛葉
二人の会話の声は遠ざかって行った。
葛葉は一呼吸置いた後、 身体の熱を冷ますため、浴室へ向かった。
先日捕らえた三人の男たちは、 ローレン達と以前から敵対している組織の 構成員だと判明した。
その組織が、ローレンのシマで 勝手に商売をしていた。
しかも、ローレンの組織の名を騙り、 麻薬取引を装った詐欺まで働いている。
ローレンは、すぐに報復へ出ることはせず、 まずは話をつけることにした。
捕らえた三人を引き渡す代わりに、 今回の件について相応のケジメをつけさせる。
そして、今後二度とシマで 勝手な取引をしないことを約束させる。
ローレンは葛葉と数名の部下を連れ、 会合場所へ向かった。
会合場所は、街外れにある古びた洋館だった。
扉を抜けると、広い応接間に 長いテーブルが置かれている。
その奥には、相手のボスが座っていた。
男はローレンの姿を認めると、 ゆっくり立ち上がる。
敵組織のボス
ローレン
敵組織のボス
敵組織のボス
ローレン
ローレン
ローレンはそう言って、 向かいの椅子へ腰を下ろした。
葛葉はその少し後ろに立つ。
男は一瞬だけ葛葉へ視線を向け、 目を細めた。
葛葉
しかし、すぐにローレンへ視線を戻す。
敵組織のボス
男は椅子に座り直し、微笑んだ。
ローレン
ローレン
敵組織のボス
敵組織のボス
ローレン
ローレンは煙草を咥える。
ローレン
敵組織のボス
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
敵組織のボス
敵組織のボス
敵組織のボス
男は笑顔を崩さないまま続けた。
敵組織のボス
敵組織のボス
ローレン
敵組織のボス
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
敵組織のボス
敵組織のボス
敵組織のボス
ローレン
敵組織のボス
ローレン
相手は、終始穏やかな表情を崩さない。
しかし。
声。
目線。
言葉の選び方。
どれもが妙に整いすぎている。
長年、こういう連中を見てきた。
── こいつは、嘘を吐いている。
しかし、今のローレンには、 それを証明できるだけの材料がない。
両者の探り合いが続く中、 葛葉の耳が、ぴくりと動いた。
葛葉
小さな音。
建物の外。
一つではない。
葛葉は意識を集中する。
靴音。
複数。
一定の間隔で、 こちらを囲むように動いている。
さらに ──
カチャ...
金属音。
銃。
葛葉の眉が寄る。
葛葉
ローレンたちは、まだ話を続けている。
葛葉は室内を見回した。
誰も気づいていない。
当然だ。
人間なら、この距離では聞き取れない。
葛葉は少し考えた。
外にいる人数が多い。
何をしているのか、 直接見なければ分からない。
放っておくわけにもいかなかった。
葛葉はローレンの耳元へ口を近づける。
葛葉
ローレン
葛葉
ローレン
葛葉
葛葉
葛葉
ローレン
ローレンは葛葉の目を見る。
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉は部屋の出口に向かう。
途中、あの構成員に声を掛けた。
葛葉
構成員A
一瞬だけ、男の目が揺れる。
だが、すぐに笑顔を作った。
構成員A
葛葉は、静かに部屋を出た。
洋館の外。
扉を開けた瞬間、葛葉は周囲を見回した。
......姿は見えない。
だが、確かに聞こえる。
建物の陰。
路地。
向かいの建物。
人の気配が重なっている。
葛葉
一歩、外へ出る。
その瞬間だった。
葛葉
ぞろぞろと、人影が現れた。
十人。
十五人。
......二十人近くはいる。
銃を持った男たちが、葛葉を取り囲んだ。
敵組織の構成員
葛葉
敵組織の構成員
葛葉
敵組織の構成員
葛葉
敵組織の構成員
葛葉
葛葉は周囲を見回した。
人数が多い。
この人数を、 誰も殺さずに全員無力化できるか。
応援を呼ぶべきか。
その前に、ここから一人で離脱するべきか。
葛葉が思考している間に、一人の男が口を開いた。
敵組織の構成員
敵組織の構成員
男は洋館の方へ視線を向けた。
敵組織の構成員
敵組織の構成員
葛葉
葛葉
その言葉を聞いた瞬間。
葛葉の頭に、ある人物の顔が浮かんだ。
『さっきの男が銃を抜こうとしたのも、 匂いで分かったんですか?』
『ボスの部屋で一緒に暮らしてるっていうのも、 本当なんですか?』
『あんなに離れてたのに、葛葉さんはよく 正確に場所を当てられましたね?』
葛葉
小さく呟く。
葛葉
葛葉は、ようやく理解した。
やたらと自分に話しかけてきた構成員。
今までの質問は、全てこのためだったのか。
葛葉
葛葉
敵組織の構成員
敵組織の構成員
葛葉は静かに息を吐く。
今ここで暴れれば、全員殺すことはできる。
だが、それはローレンとの約束を破る。
殺さない。
自分も死なない。
そして何より、ローレンを危険に晒さない。
葛葉は少しだけ目を伏せた。
そして ──
両手を上げた。
敵組織の構成員
敵組織の構成員
葛葉
葛葉
敵組織の構成員
男が近づき、葛葉の腕を掴む。
葛葉は抵抗しない。
連れていかれる直前。
葛葉は一度だけ、洋館を振り返った。
ここから、ローレンの姿は見えない。
だが、先ほどまで自分がいた部屋の窓を、 数秒だけ見つめた。
葛葉
それからは、もう振り返らなかった。
一方、室内。
ボス同士の会話は、まだ続いていた。
ローレンは時折、入口の方へ視線を向ける。
ローレン
葛葉が戻ってこない。
まだ数分だ。
だが、妙な胸騒ぎがした。
念のため、様子を見に行くよう部下に命じる。
そして、会話を続けた。
今回は、捕らえている三人は引き渡す。
敵組織は三人に相応の処分を下す。
そして今後、ローレンの名を騙った 麻薬取引を一切行わない。
表向きには、それで話がまとまった。
敵組織のボスが席を立ち、 ローレンも立ち上がる。
その時、先ほど外へ様子を見に行かせた 部下が戻ってきた。
しかし、そこに葛葉の姿は無い。
ローレン
構成員A
構成員A
構成員A
ローレン
ローレンの眉が寄る。
構成員A
構成員A
構成員A
ローレン
葛葉が負傷した。
それなのに、自分へ何も報告せずに帰る?
ありえない。
ローレンは敵組織のボスへ視線を向ける。
男は何食わぬ顔で立っている。
敵組織のボス
ローレン
ローレン
敵組織のボス
ローレンはそれ以上何も言わず、 会合場所を後にした。
── しかし。
アジト内を隈なく探しても、 葛葉の姿はなかった。
ローレン
ローレンはゆっくりと振り返る。
ローレン
目線の先は、あの構成員だった。
構成員A
ローレン
ローレン
構成員A
構成員A
構成員A
ローレン
構成員A
地を這うような声だった。
男の表情が、一瞬固まる。
ローレン
ローレンは静かに煙草へ火をつけた。
その目から、温度が消える。
ローレン
ローレン
構成員A
ローレン
ローレン
構成員A
男の顔がみるみる青ざめる。
ローレンは男を拷問部屋へ 連れて行くよう指示を出した。
それから、先程の会合場所を含め 街を捜索するよう構成員達に命じる。
ローレン
葛葉はあの時、 外に複数人の気配を感じていた。
しかし、戦闘が起きたような 音も痕跡も無かった。
だとすると、抵抗する間も無く 敵に捕まった...?
いや、違う。
葛葉に限って、それはない。
恐らく、葛葉はわざと抵抗しなかった。
きっと、あの制約を守ろうとしたのだろう。
ローレン
ローレンは、煙を大きく吸い込むと、 拷問部屋へ向かって歩き出した。
葛葉
目覚めると、そこは薄暗い部屋だった。
石壁。
冷たい床。
窓には鉄格子が嵌められている。
身体は、椅子に括り付けられていた。
葛葉
部屋の外には見張りが二人。
足音。
話し声。
遠くから聞こえる、扉の開閉音。
ここが敵組織のアジトだということは、 すぐに分かった。
やがて、扉が開く。
敵組織のボス
葛葉は顔を上げる。
入ってきた男は、会合の場にいた 敵組織のボスだった。
男は葛葉を上から見下ろし、 口角を吊り上げる。
敵組織のボス
葛葉
敵組織のボス
葛葉
敵組織のボス
男は笑いながら近付いて来る。
そして、葛葉の顎を掴み、 無理やり顔を上げさせた。
敵組織のボス
敵組織のボス
葛葉
男が舌なめずりをする。
敵組織のボス
敵組織のボス
葛葉
敵組織のボス
敵組織のボス
敵組織のボス
敵組織のボス
葛葉
男は苛立ったように吐き捨てる。
どうやら、当時のことを今でも 根に持っているらしい。
男は一度息を吐くと、 今度は葛葉の耳へ手を伸ばした。
敵組織のボス
敵組織のボス
毛並みを確かめるように、 耳や尻尾へ指を這わせる。
葛葉
葛葉
敵組織のボス
敵組織のボス
敵組織のボス
敵組織のボス
葛葉
葛葉
敵組織のボス
敵組織のボス
敵組織のボス
葛葉
敵組織のボス
敵組織のボス
敵組織のボス
敵組織のボス
葛葉
葛葉は視線を落とした。
頭の中で、状況を整理する。
最初は、ローレンをおびき出すための 餌として連れて来られたのかと思った。
だが、どうやら違うらしい。
こいつは、"希少な狼型の獣人"である 自分そのものを欲しがっている。
だとすれば、話は早い。
相手の言うことを聞けば、生かされる。
それに、自分がここに留まれば、 敵組織の内部を知る機会が増える。
あの詐欺の証拠だって、 どこかにあるかもしれない。
なら。
逃げる必要はない。
ここにいるほうが、任務を進めやすい。
葛葉は顔を上げ、相手を見据えた。
葛葉
葛葉
敵組織のボス
葛葉
葛葉
敵組織のボス
男の目が細くなる。
敵組織のボス
敵組織のボス
葛葉
葛葉
葛葉
敵組織のボス
葛葉
葛葉
敵組織のボス
敵組織のボス
男は楽しそうに笑う。
敵組織のボス
葛葉
葛葉
敵組織のボス
敵組織のボス
敵組織のボス
男は葛葉を見下ろす。
敵組織のボス
葛葉
敵組織のボス
男は薄く笑った。
敵組織のボス
敵組織のボス
葛葉
男の手が葛葉の下半身へ伸びる。
その手は、膝から太ももへゆっくりと動き、 最後に腰の辺りで止まった。
葛葉
敵組織のボス
敵組織のボス
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉は意味を理解した。
ここで断れば、殺されて剥製。
それでは、ローレンとの約束を 破ることになる。
だが、受け入れれば生かされる。
更に、詐欺の証拠を掴むチャンスも得られる。
迷う余地は無い。
葛葉
敵組織のボス
敵組織のボス
敵組織のボス
葛葉
葛葉
敵組織のボス
葛葉
敵組織のボス
葛葉は口端を吊り上げて見せた。
葛葉
葛葉
葛葉
敵組織のボス
男は満足そうに笑う。
敵組織のボス
男はそう言うと、部下へ目配せした。
拘束が解かれる。
葛葉は男に連れられ、部屋を出た。
長い廊下を歩く。
そして、突き当りの部屋。
男の自室へと、招き入れられた。
二日後の夕暮れ時。
大きな物音と共に、 敵のアジトの扉が蹴破られた。
ローレン
怒声とともに、 ローレンの部下たちが一斉に雪崩れ込む。
中に居た敵の構成員たちが慌てて銃を抜く。
だが、数の差は明らかだった。
銃声が数発響く。
そのうちの一人が床に倒れ、 別の一人が武器を蹴り飛ばされる。
ローレンはそんな騒ぎには目もくれず、 建物の奥へ進んだ。
ローレン
低く呟く。
そして。
奥の扉が開いた。
相手のボスが姿を現す。
その隣には ──
ローレン
葛葉
一瞬だけ、視線がぶつかる。
だが。
葛葉はすぐに 相手のボスへ身体を寄せた。
敵組織のボス
ローレン
ローレンは銃を構えたまま、低く言う。
ローレン
敵組織のボス
男が笑う。
敵組織のボス
敵組織のボス
ローレン
葛葉
葛葉は何も言わない。
ただ、男に寄り添ったままローレンを見る。
敵組織のボス
敵組織のボス
敵組織のボス
ローレン
敵組織のボス
男が、葛葉の腰に手を回しながら 問いかける。
葛葉
葛葉が答えると、 敵組織のボスは満足そうに笑った。
ローレン
敵組織のボス
敵組織のボス
敵組織のボス
敵組織のボス
敵組織のボス
男は葛葉の顎を掴み、引き寄せる。
敵組織のボス
葛葉
葛葉はローレンを横目に見た。
ローレン
ローレンも、黙って葛葉を見ている。
葛葉はほんの一瞬だけ目を細め、 それから男へ視線を戻した。
そして、口を開く。
男が口端を吊り上げる。
ローレン
男が、葛葉の唇に噛みついた。
男の舌が、葛葉の口内に差し込まれる。
葛葉が、男の首に腕を回し、 引き寄せた。
次の瞬間 ──
ガリッ!
敵組織のボス
男が勢いよく身を引き、口元を押さえる。
指の隙間から血が滴り落ちた。
敵組織のボス
男は呻き声を上げながら、その場に膝をつく。
葛葉
葛葉は噛み切ったものを吐き捨て、 口元を拭う。
葛葉
葛葉
敵組織のボス
男は血走った目で葛葉を睨み上げる。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉は冷たく笑う。
葛葉
葛葉
敵組織のボス
葛葉はローレンに視線を向けた。
葛葉
ローレン
ローレンはしばらく男を見下ろしていた。
それから葛葉を見る。
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉は素直にローレンの元へ戻る。
そして、 懐から折り畳まれた書類を取り出す。
葛葉
ローレン
葛葉
ローレン
ローレンは無言で受け取り、書類へ目を通す。
取引記録。
偽造された書類。
金の流れを記した帳簿。
決定的な、詐欺の証拠だ。
ローレン
葛葉
ローレン
ローレン
葛葉
ローレンは書類を懐へ仕舞った。
それだけだった。
葛葉
葛葉はローレンの顔を見る。
何となく、いつもと違う。
ローレン
ローレン
葛葉
それから、数分後。
敵の構成員は、ローレンたちによって ほとんどが制圧された。
ローレンは部下に指示を出す。
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
部下たちが動き出す。
一通りの指示を終えると、 ローレンは煙草に火をつけた。
煙を吐き出す。
葛葉が、その隣へ歩み寄る。
葛葉
ローレン
ローレン
葛葉
二人は並んで歩き出す。
葛葉
ローレン
葛葉
ローレン
返事はない。
葛葉
しばらく、二人の足音だけが続く。
葛葉は何度か横目でローレンを見た。
けれど、ローレンは前だけを見ている。
いつもと違う。
この間よりも、もっと不機嫌そうだ。
手間を増やしてしまったとはいえ、 成果は得た。
あの制約も破っていない。
それなのに、どうして。
葛葉
葛葉は耳と尻尾を下げた。
それでも、何も言わなかった。
ただ、ローレンの隣を歩き続けた。
二人はアジトへ戻った。
ローレンは真っ直ぐ自室へ向かう。
葛葉も、少し遅れてその後をついていった。
扉が閉まる。
静かな部屋に、重い沈黙が落ちた。
葛葉
ローレンは上着を脱ぎ、ソファへ放る。
それから煙草を灰皿へ押しつけた。
葛葉は入り口付近に立ったまま、 様子を窺っている。
ローレン
葛葉
葛葉は黙ってローレンの元へ歩み寄る。
ローレン
ローレンが目の前のソファを指差す。
葛葉
葛葉は言われた通り、そこへ腰を下ろした。
ローレンはその向かいに座る。
しばらく何も言わずに葛葉を見た後、 ようやく口を開いた。
ローレン
葛葉
ローレン
葛葉
ローレン
葛葉
葛葉
葛葉
ローレン
ローレン
ローレン
そこで、一度言葉が切れた。
ローレンは葛葉をじっと見る。
葛葉は不安そうに眉を寄せ、 次の言葉を待った。
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉は首を傾げる。
葛葉
葛葉
ローレン
葛葉
ローレン
葛葉
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉
ローレン
葛葉
葛葉
ローレン
葛葉
ローレンの目は、冷たいままだった。
葛葉は何が問題なのか分からず、 再び首を傾げる。
ローレン
葛葉
葛葉
ローレン
葛葉
低い声に遮られ、 葛葉はびくりと体を揺らした。
ローレン
葛葉
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
図星だった。
葛葉自身、否定できなかった。
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
『お前は、俺のものだ』
『お前を一生傍に置くと決めた』
『俺のものに手出しさせるな』
葛葉は、ようやく理解した。
ローレンが怒っていた理由。
それは、自分自身を、 簡単に他人へ差し出したからだ。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉
何度も謝る。
耳は伏せられ、 尻尾もすっかり下がっている。
ローレン
ローレン
ローレンは一つ息を吐き出す。
そして、葛葉の頭へ手を置いた。
ローレン
葛葉
しばらく撫でられているうちに、 葛葉の耳が少しずつ上がる。
下がっていた尻尾も、 やがてゆっくりと持ち上がった。
ローレン
葛葉
ようやく、少しだけ穏やかな空気が戻る。
そう思った。
しかし。
しばらくして。
ローレン
葛葉
ローレン
ローレン
葛葉
ローレンは怪しく目を光らせ、 口角を上げた。
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉の身体が固まる。
ローレンは立ち上がると、 葛葉の首根っこを掴んだ。
ローレン
葛葉
逆らえない。
葛葉は渋々立ち上がった。
ぐちゅ.. ぐちゅ..
葛葉
ローレン
葛葉は、視界を奪われ、 腕を後ろで縛られていた。
ぐちゅっ 、ぐちゅ ぐちゅ
葛葉
身に纏っていた服は全て剥かれ、 中心をひたすらに嬲られる。
足を閉じることは、ローレンに禁止された。
くちゅ.. くちゅ..
葛葉
もどかしい刺激が続く。
ぐちゅ ッ ぐちゅ ッ
葛葉
ようやく強い刺激が来た。
── ...
葛葉
と思ったら、急に手が離れていった。
葛葉
葛葉
昂ぶらされては、 上り詰める寸前で引き戻される。
もう何度これを繰り返されたか分からない。
ローレン
ローレン
葛葉
ローレン
葛葉
やはり、ローレンの声には逆らえない。
葛葉は、身体をうつ伏せの状態にした。
ローレン
葛葉
言われた通り、膝を立てて腰をげる。
ローレン
ローレン
葛葉
無意識に後ろを隠してしまっていた 尻尾を持ち上げた。
その直後。
つぷ .. っ
葛葉
後孔に、指が差し込まれた。
視界が無いせいか、 いつもより過敏に反応してしまう。
ぬぷぷ...
葛葉
既に愛液を溢れさせていたその穴は、 ローレンの指を奥へ奥へと導いた。
にゅぷ ッ.. ぷちゅ ッ..
葛葉
指を抜き差しする度に、水音が響く。
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉
ローレン
ローレン
ローレンは一度指を引き抜く。
そして、今度は二本に増やして 再び押し込んだ。
ぐちゅう ッ
葛葉
ぐりゅ 、ぐりゅ ッ
葛葉
ローレンは、わざと葛葉の弱い場所を 抉るように指を動かす。
葛葉は快感に抗おうと、背中を丸めた。
しかし。
しゅるっ
葛葉
尻尾の根本を掴まれた。
そこは葛葉にとって、 前のモノと同じくらい敏感な場所だ。
葛葉
葛葉
ローレン
慌てる葛葉を無視して、 ローレンは尻尾と内壁を同時に擦った。
ぐちゅ ッ ぐちゅ ッ
葛葉
葛葉
強すぎる快感に、 あっという間に上り詰めてしまいそうになる。
でも、きっとまた...。
葛葉
── ...
葛葉
葛葉
── やっぱりだ。
達する寸前で、手が止まる。
葛葉
葛葉
ローレン
葛葉
葛葉
葛葉
ローレン
ローレン
葛葉
ローレン
葛葉
葛葉
ローレン
そこで、少し間が空く。
ローレンの顔が見えない。
表情が分からない。
今、何を考えている...?
葛葉は不安に耐えながら、 ローレンの言葉を待った。
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
ローレン
ローレン
葛葉
ワケの分からない要求に、 葛葉は困惑する。
しかし、葛葉が納得するのを ローレンは待たなかった。
ずちゅう ッ
葛葉
再び指が捩じ込まれる。
三本。
先程より乱暴な手つきだ。
ずちゅ ッ ずちゅ ッ
葛葉
"あの男の指だと思え" ?
そんなの、無理だ。
どんなに乱暴にされたって、
これは、ローレンだ。
ごりゅ ッ ごりゅ ッ
葛葉
何時間も、昂ぶるだけ昂ぶらされた身体は、 すぐにでも達してしまいそうになる。
ローレンからは、俺以外でイくなと言われた。
つまり、今回は途中で止める気が無いのだろう。
でも、これだけ熱を溜め込まされて、 今更自分の意思で堪えることなんてできない。
だったら。
もう、こうするしかない。
葛葉
身体を捻る。
上体を深くベッドに沈め、 片足を振り上げた。
ローレン
バシッ!
その足を、ローレンが片手で受け止めた。
葛葉
ローレン
ずるっ...
葛葉
指が引き抜かれる。
葛葉も上げていた足を下した。
しゅるっ...
目元を覆っていた布が取り除かれる。
ようやく、ローレンの顔が見えた。
ローレン
ローレンは葛葉を見て、満足気に口端を上げた。
葛葉
葛葉は逆に、不満そうな顔でローレンを見る。
ローレン
ローレン
葛葉
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉
不服そうにではあるが、葛葉は頷いた。
ローレン
ローレン
ローレン
ローレンは、そう言いながら 葛葉の腕を縛っていた布を解く。
葛葉
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
ローレン
ローレンの手が、葛葉の頬に添えられる。
葛葉
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉は目を見開いた。
初めて見る、ローレンの表情。
眉を寄せて、縋るような目で、 葛葉を見ている。
心臓が押し潰されるような感覚を覚えた。
葛葉は、無意識のうちに、 ローレンに唇を重ねていた。
ローレン
葛葉
ローレン
ローレンは、葛葉の頭と腰に手を回し、 引き寄せる。
ローレン
葛葉
葛葉も、ローレンの首に腕を回した。
ローレン
葛葉
何度も舌を絡ませ合う。
時折、唇を離して息を吸い、 また重ねる。
長い時間、そうしていた。
ローレン
葛葉
ローレンが、葛葉の舌先を軽く噛んだ。
すると突然、 葛葉がローレンの胸を押して顔を離した。
ローレン
ローレン
ローレンは不思議に思い、葛葉の顔を覗き込む。
葛葉
葛葉は口元を抑え、 身体をびくびくと震わせていた。
ローレン
ローレン
葛葉
喋る余裕も無い様子で、 葛葉が首を縦に振る。
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
ローレンは葛葉の髪を梳く。
それだけで、葛葉の身体は震えた。
葛葉
葛葉は歯を食いしばり、ギリギリで耐えていた。
葛葉
葛葉
葛葉
葛葉はそう言って自ら伏せ、 後ろ手に後孔を広げてみせた。
ローレン
ローレンの目から、余裕の色が失われる。
ローレン
熱い吐息を吐き出し、 葛葉の中に自身の昂ぶりを捻じ込んだ。
ずちゅう ッ !
葛葉
葛葉
葛葉
びゅるるる... びゅる ッ
葛葉
ローレン
挿入だけで葛葉は達した。
溜め込まれていたものが、 堰を切ったように溢れ出す。
びゅくっ.. びゅるっ...
葛葉
葛葉
ローレン
ローレン
ローレンは葛葉の腰を両手で押さえ、 律動を開始した。
ぱちゅ ッ ぱちゅ ッ
葛葉
とぷっ.. とぴゅっ...
突かれる度に、 葛葉のモノからは白濁液が漏れ出る。
ばちゅ ッ ばちゅ ッ
葛葉
ローレン
葛葉
ローレン
葛葉
葛葉
ローレン
葛葉の答えを聞き、 ローレンは満足そうに笑った。
それから、上体を倒して葛葉に覆いかぶさり、
シーツを握りしめている葛葉の両手に、 ぎゅっと指を絡ませる。
そして、目の前のうなじに噛みついた。
ガリッ
葛葉
ぴゅるる...っ
ローレン
どちゅ ッ どちゅん ッ
葛葉
ローレン
ローレンは葛葉のうなじに 歯を立てたまま腰を打ち付ける。
その光景は、 まるで獣同士の交尾のようだった。
葛葉
ローレン
気付けば、葛葉の尻尾が ローレンの太ももに巻き付いていた。
それは存在を確かめるような動きで、 ローレンの肌を撫でている。
ローレン
ローレンはうなじを離し、上体を起こした。
そして、挿入したまま葛葉の身体を ぐるりと反転させ、仰向けにさせる。
葛葉
葛葉はローレンの顔が見えて 嬉しそうに微笑んだ。
腰の下の尻尾が左右に揺れ、 ローレンの膝に触れる。
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
ローレン
ローレンは自分を落ち着けるように 息を吐いた後、
不思議そうに見上げる葛葉に、 唇を重ねた。
ローレン
葛葉
そのまま腰を大きく引く。
ずるるぅ...
葛葉
すると、引き留めるように葛葉の尻尾が ローレンの脚に絡みついた。
ローレン
── ずちゅん ッ !
葛葉
びゅく ッ びゅる ッ ...
葛葉の身体が大きく跳ねる。
押し出された白濁液が葛葉の腹を汚した。
ローレン
葛葉
ローレンは唇を離し、葛葉の顔を見る。
その目は、快感に浮かされたように虚ろだった。
開きっぱなしの口からは、 だらしなく涎が流れ落ちている。
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
念を押すように言う。
葛葉
ローレン
葛葉
葛葉
葛葉
ろれつが回らなくなった口で、 葛葉は必死に答えた。
ローレン
ローレン
ローレン
ばちゅ ッ.. ばちゅ ッ..
葛葉
ローレンは腰を深く穿ちながら、 葛葉の首筋に唇を落とす。
ばちゅ ッ.. ばちゅ ッ..
葛葉
葛葉
ローレン
ローレン
ばちゅ ッ.. ばちゅ ッ..
葛葉
葛葉
葛葉
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
ローレン
どちゅ ッ どちゅ ッ
葛葉
ローレン
ローレン
どちゅん ッ どちゅん ッ
葛葉
ローレン
どちゅん ッッ !!
葛葉
葛葉
ローレン
びゅるるるっ... ッ
二人はお互いを強く抱きしめながら、 共に果てた。
浴室から出ると、ローレンが ソファの背もたれにあった上着を手にした。
そのポケットから何かを取り出し、 葛葉に声を掛ける。
ローレン
葛葉
ローレン
葛葉
ローレン
その手にあったのは。
葛葉
葛葉
葛葉の瞳と同じ色をした、 質の良さそうな素材の首輪だった。
葛葉
葛葉
葛葉は心外だと言わんばかりに、 眉間に皺を寄せる。
ローレン
ローレン
葛葉
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉
ローレン
ローレンは、悔しそうに口元を歪ませた。
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
ローレン
ローレン
ローレン
葛葉
葛葉は暫く黙って首輪を見つめた。
これを着ければ、 ローレンは安心できるらしい。
それならば着けてやりたい、 という気持ちはある。
だが、狼としてのプライドが邪魔をする。
ローレン
葛葉
葛葉は無言のまま、 ふと、鼻先を首輪に近づけた。
葛葉
── ローレンの、匂いがする。
葛葉
葛葉
ローレン
葛葉
葛葉
ローレン
葛葉
葛葉
ローレン
ローレン
予想外にも、葛葉があっさりと承諾した。
ローレンは面食らいつつ、 葛葉の首に首輪を巻いた。
ローレン
葛葉
ローレン
葛葉
ローレン
葛葉の姿をまじまじと見る。
肌も毛も白い葛葉には、 真っ赤な首輪がよく似合っていた。
その首輪は、葛葉奪還に向かう直前、
構成員達の移動準備を待つ間に、 自ら選んで購入したものだった。
それを葛葉に受け取ってもらえたことが、 素直に嬉しかった。
ローレン
葛葉
本当は、『似合うな』と 言ってやりたかったが。
葛葉は嫌がりそうなので、 その言葉は飲み込んだ。
葛葉
葛葉は、首元の首輪に指先で触れながら、 鼻からすーっと息を吸い込んだ。
── やっぱり、ローレンの匂いがする。
葛葉
葛葉の尻尾が揺れた。
ローレン
ローレン
葛葉
ローレン
葛葉
ローレン
葛葉
葛葉は首輪をつけたまま、 いつものようにソファに寝ころんだ。
葛葉
ローレン
葛葉の口元が緩んでいる。
ローレン
葛葉
葛葉
葛葉は誤魔化すように、 背もたれの方に顔を向けた。
そして、もう一度首輪を指先で弄る。
背中の後ろでは、 いつまでも尻尾が揺れていた。
pipi (作者)
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