フォック・マモンス
フォック・マモンス
フォック・マモンス
フォック・マモンス
フォック・マモンス
1つ倒す度に
また1つ地面から這い出てくる
キリがない
無理に一掃してもいいが…
ここは重要文化財の1つだったはずだ
壊したら後が嫌になる
さて、どうしたものか
ラヴァ・ディープ
強欲の器
安い挑発には乗らない
じわじわと力は削ってるものの
疲弊の様子もない
焦るな、落ち着け
切り札は疲弊してから
ラヴァ・ディープ
ラヴァ・ディープ
フォック・マモンス
ああ、やっぱり変わってない
あの時のままだ
ラヴァ・ディープ
小さい昔のころ
私の家は栄華を極めていた
昔からの商いが父の代で大成功し
話題が話題を呼び
市長程度なら怖くない権力を持った
父の顔は、どんな顔だったのか
ラヴァ・ディープ
今となってはボヤがかかって思い出せない
ラヴァ・ディープ
フォック・マモンス
ニコリと笑ってこちらに手を振る
ラヴァ・ディープ
ラヴァ・ディープ
フォック・マモンス
2人は連れ立って部屋を出ていった
彼らの肉体的関係が発覚したのはあの時から半年後
フォック・マモンス
隣の部屋から聞こえてくる罵声
未来への道は見えている気がしていた
それは、あまりにも甘い勘違いだった
一家の栄華はたったの数年で崩壊してしまった
その後父は自殺した
その遺品整理をしていた時のこと
父の日記を見つけた
何気なくパラパラとめくってみる
特段当たり障りのない事が書かれていた
『ラヴァが3回も水を零した』
だとか
『今日の晩飯は美味かった』
だとか
何気ないものが
フォック、という女の登場で狂い始める
家族のことが書かれていた日記は彼女だけで埋め尽くされる様になった
そこには
子煩悩の父の姿は無かった
最後のページに多くのことが書かれている
目を通すうちに
フォックという女は人間では無い事
彼女と父が契約をしたから栄えた事
商談を重ねるうちに夜の相手になった事
とある約束を破った際に
夜の相手の事を妻に告げ口された事
それにて一家は批判を浴び
家族は分かれた
全てを読み終えた時
ふつふつと怒りが湧く
ああ、なんだ、父は悪くないんだ
全てはアイツが悪いんだ
ラヴァ・ディープ
ラヴァ・ディープ
ラヴァ・ディープ
フォック・マモンス
疲弊してきた
ここで出そう
トドメだ
指笛で合図をする
今までで1番大きい
能力も多い
ラヴァ・ディープ
フォック・マモンス
唖然としていた顔が一変
ニヤリと口角が上がる
フォック・マモンス
フォック・マモンス
突然豪風が吹き荒らして
埃が舞う
やっと視界が晴れてきた時
もうそこに愛しい我が子は居なかった
フォック・マモンス
フォック・マモンス
ラヴァ・ディープ
フォック・マモンス
彼女の右膝が腹にめり込む
ラヴァ・ディープ
私は倒れた
フォック・マモンス
フォック・マモンス
フォック・マモンス
フォック・マモンス
フォック・マモンス
フォック・マモンス
フォック・マモンス
彼女の大腿骨を折る
これで歩けまい
フォック・マモンス
そういって、私はここを出た
第22話 『欲』 フォックは数々の企業に契約を結び手を貸し成長させてきました。しかしラヴァの父が契約を破った事によりフォックはキレて内緒の事をバラしました。ちなみにこの後フォックは「悪魔にとって契約は大事だからな」とかほざいてます。 おつれか!!
コメント
8件
これ結構父にも非があるのでは!?!?少なくともベルゼよりはまともなことが判明したフォックさん
まぁフォックさん ヤバいことしてるけど 父も悪いと思うの私