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【LINE153】働かない部下に悩まされつつ彼女の実家に結婚の挨拶に言ったら、殴られ追い返された

第1話 - 【LINE153】働かない部下に悩まされつつ彼女の実家に結婚の挨拶に言ったら、殴られ追い返された

2022年11月24日

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LINEドラマ

ケイ

ミナトさぁん、この資料の直し良く分からないんですけどぉ

ミナト

直す個所、資料に書いてるよね？

ミナト

それを見ながら直してくれる？

ケイ

だーかーらぁ！

ケイ

それが分からないんですよぉ。

ケイ

赤文字がいっぱいありすぎてぇ、わかんなぁい！

ミナト

……それは、ケイさんの直す個所が多すぎるから。

ミナト

注意している箇所は、前からずっと言ってるところだけど？

ケイ

えぇ、そうでしたっけぇ？

ミナト

そうだよ。

ミナト

というか、もう入社して２年目なんだから

ミナト

いつまでも１年目と同じ様な間違いをしていたらいけないよ。

ケイ

えぇっ、それパワハラですかぁ！？

ミナト

え、どこがパワハラなの？

ケイ

だってぇ、言い方がキツイんですもん！

ミナト

は？

ミナト

この言い方がキツいって……

ミナト

じゃあ、どういう風に言えばいいの？

ケイ

う～ん、そうですねぇ。

ケイ

ミナトさんが、資料直してくれるとか！

ミナト

……あのさ、それじゃあケイさんが成長できないよ？

ミナト

ケイさんには、もっといろいろな仕事をして欲しいんだ。

ミナト

大変だろうけど、今もう少し頑張ってほしいんだ。

ケイ

えぇ―……

ケイ

でもぉ、それってあくまでもミナトさんの意見ですよねぇ？

ケイ

アタシの意見は聞いてもらえないんですかぁ？

ミナト

すまない、確かに俺の希望ばかりだね。

ミナト

ケイさんはどうしたいの？

ケイ

ん－とぉ、責任のない仕事だけをしてぇ、

ケイ

毎日定時で帰りたいでぇす♪

ミナト

……え？

ミナト

いやいや、それじゃあお給料だっていつまでたっても

ミナト

新卒の社員と変わらないよ？

ミナト

来年、この部署に新人が入ってくるかもしれないし……

ミナト

そんな悠長なこと言ってられるかい？

ケイ

ダメなんですかぁ？

ケイ

アタシ、出世したいとか思ってないんですよねぇ。

ケイ

どちらかというと、出世したいとかじゃなくてぇ

ケイ

３年後くらいには結婚して辞めようと思ってるからぁ♪

ケイ

そんなに根気強く教えてくれなくていいですよ？(笑)

ミナト

……あの、ケイさん。

ミナト

それじゃあ、キミは何のためにこの会社に入ったんだい？

ケイ

そりゃあ、一応社会経験を積むためですよっ

ケイ

当たり前じゃないですかぁ！

ミナト

社会経験を積みたいと考えているのなら、

ミナト

もう少し仕事を覚えようとか思って欲しいんだけど……

ケイ

だーかーらぁ！

ケイ

雑用はしますよ？

ケイ

でもぉ、資料作るとか責任のあることはしたくないんですっ！

ミナト

責任のあることって……

ミナト

ごめんだけど、この資料ってさテンプレ通りに

ミナト

文字を打ち込むだけなんだよね。

ミナト

キミが言うように、雑用と言える類だと思うんだけど。

ケイ

えぇっ！？

ケイ

でもぉ、テンプレと全く一緒の文字を入力するわけじゃ

ケイ

ないじゃないですかぁ。

ミナト

まぁ、そうだけどさ……

ミナト

そこは、決められた資料の言葉とかあるでしょ？

ミナト

それを入力して欲しいって言ったよね？

ケイ

えぇっ、アタシそんなのわかんなーい！

ミナト

……ハァ

ケイ

あ、そろそろ定時なので帰りますねぇ♪

ミナト

ちょっと待って！

ミナト

さっき言った資料の直し、提出今日までって言っただろ！？

ケイ

えぇ、でも今日残業できないからぁ……

ケイ

ミナトさん、やっておいてくださいよ♪

ミナト

はぁ！？

ミナト

あのね、キミに任せた仕事なんだから……

ケイ

いいじゃないですかぁ、残業代出るし、

ケイ

お金貯まりますよ？(笑)

ミナト

あのな……

ケイ

ミナトさん、そろそろ彼女と結婚するらしいじゃないですか。

ケイ

そのためにも、お金をいっぱい貯めておかないと♪

ケイ

女の子に結婚資金とか色々お金を出させるつもりですか！？

ミナト

そういうつもりはないけど……

ケイ

じゃ、ミナトさん

ケイ

宜しくお願いします♪

ケイ

アタシはこれからエステに行って、夜はデートなのでっ

ミナト

ハイハイ……

数分後

ミナト

ミライ、ごめん！

ミナト

今日の買い物、申し訳ないけど行ってもらえないか……！？

ミライ

それは、別に大丈夫だけど……

ミナト

本当に申し訳ない……

ミナト

定時で上がれるように調整していたんだけど

ミナト

部下の仕事をしないといけなくなってしまって……

ミライ

あぁ、いつもの彼女……？

ミナト

……そうなんだ。

ミライ

仕方ないわよ、それじゃあ買ってくるわ。

ミナト

ごめんな……。

ミライ

いいわよ、それに明日は私の両親への挨拶だから、

ミライ

両親の好みは一応分かってるつもりだから

ミライ

私が買うので問題ないわよ

ミナト

本当に申し訳ない……

ミライ

ただし、明日は仕事を持ち込まないでね！？(笑)

ミナト

当たり前だよ。

ミナト

ていうか、それどころじゃないよ。

ミナト

今だって、とうとう明日なんだってドキドキしてるから(笑)

ミライ

そっか、それなら安心！

ミライ

明日、よろしくね！

ミナト

あぁ、ミライの実家に挨拶に行くの

ミナト

すごく緊張するけど、乗り越えないといけないからな。

翌日

ミライ

ミナト、大丈夫……？

ミナト

……あぁ、口の中切ったから少し大袈裟に血が出ただけだよ。

ミライ

本当にごめんなさい。

ミライ

まさか、お父さんがミナトのことを殴るなんて……

ミナト

いや、こういうのってドラマとかでよくあるじゃん？

ミナト

ミライは一人娘だし、大切なんだよ。

ミライ

両親は私のことを大切に育ててくれたと思う。

ミライ

でも、だからってお父さんがミナトを殴っていい理由にはならない

ミナト

ミライだけでも、そういう風に思ってくれて良かったよ。

ミライ

それでね、お父さんがミナトと連絡を取りたいって言ってるの……

ミライ

LINEを教えても大丈夫？

ミナト

あぁ、大丈夫だけど……

ミナト

なんだろう？

ミライ

多分、謝りたいとかじゃないのかなって思うんだけど……。

ミライ

今は大分落ち着いているから。

ミナト

そっか。

ミナト

うん、大丈夫だよ、連絡先を教えてもらって。

ミライ

分かった、すぐに連絡するって言ってるから

数分後

ショウ

やぁ、さっきぶりだね、ミナトくん

ミナト

どうも、お義父さん。

ショウ

キミにはまだお義父さんと呼ばれる筋合いはないよ。

ミナト

すみません。

ミナト

それで、俺の連絡先を知りたいとの事ですが、

ミナト

どうされたんですか？

ショウ

キミにミライはふさわしくないから、別れて欲しくてね

ミナト

……はい？

ショウ

いやぁ、大企業の企画部に勤めていると聞いたから、

ショウ

良い男だと思っていたんだが……

ショウ

一発殴っただけで片膝を着くような軟弱な男が

ショウ

ミライを守れるとは思えないんだ。

ミナト

いや……

ミナト

そりゃあ、何の前触れもなく突然殴られたらびっくりしますよ。

ショウ

あぁ、さっきのキミの顔は非常に滑稽だったよ(笑)

ミナト

いや、そう言う事言いますかね……？

ショウ

事実だから仕方ないだろう。

ミナト

先程、ミライさんと別れるようにとおっしゃってましたが、

ミナト

俺、別れるつもりはありませんので。

ショウ

は？

ショウ

キミに拒否権なんてあるわけがないだろう。

ショウ

それに、ミライがキミに嫌がらせを受けたりしたら

ショウ

ミライが可哀想だろう？

ミナト

はい？

ミナト

何で俺がミライさんに嫌がらせをするんですか？

ショウ

いや、これはこっちの話だったよ。

ショウ

気にしないでくれ。

ミナト

はぁ……

ショウ

とにかく、キミはミライと別れるように。

ミナト

いえ、必ずお義父さんに認めてもらいますから……！

数日後

ミライ

ミナト、今大丈夫……？

ミナト

ミライ、どうしたんだ？

ミライ

あの、すごく恥ずかしいことなんだけど……

ミライ

相談したいことがあって……

ミナト

相談……？

ミライ

先にメールで写真を2枚送ったから、見て欲しいの

ミナト

あぁ……

ミライ

どう思う……？

ミナト

これって……

ミナト

お義父さんと、若い女性がホテル街に向かってる写真と

ミナト

ラブホテルに入る瞬間、だよな？

ミライ

この近くに、私が取引してる会社があって、

ミライ

昼間なのにお父さんが若い女性と歩いてるのを見て

ミライ

どういうことだろうと思ってついていったら、

ミライ

若い女性とラブホテルに入っていったから

ミライ

思わず写真を撮ってしまったの。

ミナト

なるほど……

ミナト

しかも、この女性って

ミライ

どうしたの？

ミライ

もしかして、ミナトの知り合い？

ミナト

もしかしたらそうかもしれない……

ミナト

本人に確認してみる。

数分後

ミナト

ケイさん、今大丈夫かな？

ケイ

ミナトさん、何ですかぁ？

ケイ

今、仕事してるんですけどぉ！

ミナト

あぁ、それは分かっているんだ。

ミナト

でも、どうしても確認したいことがあってね……

ミナト

キミの個人携帯に写真を送るから確認してくれ。

ケイ

はぁ……

ケイ

送られた写真、確認しましたけど

ミナト

これ、違ったら申し訳ないんだけど

ミナト

キミ、じゃないか……？

ケイ

え～？(笑)

ケイ

そうですけどぉ！(笑)

ミナト

……どういうつもりだ？

ケイ

どういうつもりって……

ケイ

彼氏ですよぉ！

ミナト

彼氏！？

ミナト

人の恋愛にクチを出したくないんだけど、不倫……だよな？

ケイ

は？

ミナト

もしかして、ケイさん知らなかった……？

ケイ

いや、知ってますよ？

ケイ

だから、なんですか？

ミナト

は？

ケイ

他の人のモノって

ケイ

結構いい人いるんですよねぇ（笑）

ミナト

ケイさん、分かってて不倫してるのか……！？

ケイ

そうですけど、なんですかぁ？(笑)

ケイ

別に、ミナトさんに迷惑かけてなくないですか？(笑)

ミナト

……たしかに、俺に直接的な迷惑はかけていないね。

ミナト

でも、会社には迷惑をかけているよ

ケイ

へ？

ミナト

これ、ケイさんが外に取材しに行くって言った日だよね？

ミナト

百歩譲ってプライベートの時間にあったことなら目は瞑るよ。

ミナト

でも、業務時間中に不倫してるなんて、

ミナト

問題でしかないよ。

ケイ

そ、そんな……！

ケイ

で、でも、アタシの業務は終わっていたし、

ケイ

問題ないですよね！？

ミナト

いや、そういう問題じゃないよ。

ミナト

というか、問題でしかないよ。

ミナト

業務時間中だからね。

ミナト

これは、部長にも報告させてもらうよ。

ケイ

ちょ、ちょっと待ってください！

ケイ

こんなのバレたら……

ケイ

アタシ、クビになるんじゃないですか！？

ミナト

まぁ、そうだろうね。

ミナト

ただでさえ普段仕事をしない上に、

ミナト

業務時間中に不倫をしているとなれば。

ケイ

うそ……

ケイ

そんなぁ！！

数日後

ショウ

おい、ミナトくん！

ミナト

はい、なんでしょうか？

ショウ

キミ、ケイちゃんをクビにしたそうじゃないか。

ミナト

はい？

ミナト

あの、俺の判断ではないですし、

ミナト

多分というか、恐らくクビですが、

ミナト

まだ彼女にそのような通達はいっていませんが？

ミナト

というか、なぜショウさんがご存知なのでしょうか？

ショウ

キミは俺たちの関係を知っているようだからね。

ショウ

もちろん、ケイちゃんから聞いたんだ。

ショウ

お前はこう言うことを平気でする奴だからな。

ショウ

だから、ミライを嫁に出すのに反対したんだ。

ミナト

はぁ……

ショウ

そもそも、私達の写真を撮っていたそうじゃないか。

ショウ

それって盗撮だろう？

ショウ

キミのことを訴えてもいいんだぞ！

ミナト

その写真を撮ったの、俺じゃないですよ。

ショウ

へ？

ミナト

その写真はミライさんから見せてもらいました。

ショウ

ミライが……？

ショウ

ということは、ミライはこのことを知っているのか？

ミナト

はい、ミライから父親が若い女性と一緒に

ミナト

ラブホテルに入っている所を見たと相談を受けました。

ショウ

なんだと……！？

ミナト

その女性がまさか自分の部下だとは思いませんでしたよ。

ミナト

そして、俺を殴った日に言いましたよね。

ミナト

ミライが嫌がらせを受けたら困るって。

ミナト

恐らく、ケイさんから俺が女性に嫌がらせをするセコい男とでも

ミナト

聞いていたのでしょう？

ミナト

それ、嫌がらせじゃなくて指導ですから。

ショウ

し、しかし本人が嫌がっているのに、指導と言って通すのは……

ミナト

指導ですよ。

ミナト

怒鳴ったわけでも、理不尽なことを言ったわけでもありませんから。

ミナト

それと今ミライと一緒にいるのですが

ショウ

なに？

ミナト

あなたがケイさんとの関係を認めたことにより、

ミナト

ミライから話があるそうですよ。

数分後

ミライ

お父さん、どういうつもりなの？

ショウ

ミライ……

ショウ

どういうつもりっていうのはどういうことだ？

ミライ

お父さん、私と変わらない……

ミライ

いいえ、私よりも若い女性と不倫って……

ミライ

娘と年の近い女性と不倫してるなんて本当気持ち悪い……

ショウ

ち、違うんだ……！

ショウ

ミライ、話を聞いてくれ！

ミライ

聞く話なんてあるの……！？

ミライ

あと、このことはお母さんにもきちんと話すから。

ショウ

ま、待ってくれ！

ショウ

母さんには話さないで欲しいんだ……！

ミライ

お母さんにバレたらマズイって思ってるんでしょ？

ショウ

ぐ……っ

ミライ

多分、お母さんから離婚を言われると思うよ。

ショウ

離婚、だと……！？

ミライ

うん、お母さんここ最近元気がなかったから、

ミライ

なんとなく二人の関係がよくないのかなって気づいてたよ。

ショウ

そう、だったのか……！？

ミライ

お父さん、本当にあり得ないから。

ミライ

結婚しておきながら不倫をするような人に、

ミライ

私の結婚について文句を言われる筋合いはない。

ミライ

だから、私はお父さんにどれだけ文句を言われても、

ミライ

ミナトと結婚するから。

ミライ

もうお父さんの言うことなんて聞かない！

ショウ

うそ、だろ……！？

ショウ

ミライ、そんなことを言わないでくれ……

ショウ

ミライ！！

後日談

ミナト

ミライは母に父の不貞行為を告白。

ミナト

そして、ミライの予想通り、二人は離婚した。

ミナト

ミライのお母さんは、ショウさんとケイさんに慰謝料の請求をしたようで

ミナト

お母さんは最初から俺とミライの結婚に

ミナト

大賛成だったので、めでたく入籍できた。

ミナト

これからは仕事と新婚生活を両立させ、幸せな人生を送ろうと思う。

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