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俺の親父はいつも口癖のように言う言葉がある。
睦月父
俺は、親父のこの言葉があまり好きじゃなかった。必要以上に人と関わりたくないし、最初から失敗しないように考えて動けばいいと思っていた。俺は高校でも友達と呼べる人はほとんどいなし、クラスの人からは嫌われている。だが、他人と関わりたがらない俺にとってはちょうどいい。むしろ心地いいまであった。 あいつが転校してくるまでは
梓
睦月
梓
俺に話しかけてきたこの女子生徒は白金梓(しろがねあずさ)。大企業白金グループのご令嬢だ。白金グループは様々なジャンルでヒット商品を連発し、『流行の生みの親』と言われている。
睦月
梓
白金が自分の席に戻った瞬間、クラスの男子生徒がすごい形相でこちらに詰め寄ってきた。
男子生徒
正直、どうでもいいと思った。男の嫉妬は醜いって聞いたことがあったがここまでとは思ってなかった。
睦月
男子生徒
男子生徒たちは舌打ちしながら戻っていった。後ろの席では女子生徒たちが陰口を言っているのが聞こえた。「きもい」や「調子に乗ってる」とでも言っているのだろう。 そして、昼休みになりいつものように屋上につながる階段でご飯を食べようとした時
梓
睦月
梓
確かに、白金は高校生とは思えないほどのスタイルの良さをしている。性格もいいほうだから モテるのは必然だろう。
梓
睦月
梓
睦月
梓
白金は急に下を向き、何かぶつぶつ言っていた。
睦月
梓
睦月
梓
白金はまた何かぶつぶつ言っていた。そうこうしていると、昼休みの終わりのチャイムがなった。
睦月
梓
白金は残っていた弁当を急いで食べて教室へと戻っていった。教室に戻ると、再びクラスの男子たちが俺に詰め寄ってきた。
池崎
睦月
池崎
この今朝から俺に詰め寄っている池崎幹彦(いけざきみきひこ)はサッカー部の主将でイケメン、母親が医者で父親が大企業の社長といういかにもモテますっていう要素がてんこ盛りのやつだ。
睦月
池崎
そして放課後、特に部活に入ってない俺は足早に家へ帰ろうとした時、白金に呼び止められた。
梓
睦月
梓
睦月
梓
睦月
梓
睦月
睦月
梓
白金と別れた後、俺はある場所に電話をかけた。
睦月