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くましお
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sn.ten
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陽凪
涼太
陽凪
涼太
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涼太
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陽凪
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涼太
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陽凪
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涼太
陽凪
涼太
陽凪
ドアの向こうには ネイビーのジャケット姿の涼太が 静かに立っていた。 その腕には、深紅の薔薇が九本。 照れ隠しのように一度だけ小さく笑うと、花束をそっと差し出す。
❤忘れたふりをしてごめん。 朝からずっとどうしようか考えていてね? ………これ。9本の薔薇にはね
少し照れたように視線を落としてから、もう一度まっすぐ見つめる。
❤『いつも一緒にいてほしい』……そんな意味を込めた。1年、本当にありがとう。そして、これから先も…陽凪の隣にいさせてくれるかな?
🩵涼太………忘れてなかったの…?忘れちゃったかと思った……
大きな瞳にじわっと涙が溜まる
❤忘れるわけがない。
そう答える声は穏やかだったけれど その一言には迷いがなかった。
❤朝から何度も連絡を見返しては、もう少し、もう少しだけって我慢していた。途中で唐揚げの写真が届いた時は、本当に焦ったよ。今夜の予定まで変えようかと思ったくらいだ。
そう言ってお弁当箱を見つめながら ふっと息を漏らす。
❤それと、もう一つ… 明日の早朝から仕事、というのは口実だった。本当は午後からだから、午前中はゆっくり過ごせる。
少し申し訳なさそうに眉を下げる。
❤今日の記念日を、陽凪に何も知られず迎えたかった。だから、少しだけ嘘をついてしまったんだ。……驚かせるつもりだったけれど、不安にさせてしまったね。
🩵「泊まって行って………くれるの? …午前中も一緒??」
一瞬だけ目を丸くしたあと、その言葉が嬉しかったのか、ふっと優しく笑う。
❤そのつもりで来たよ。着替えも、明日の支度もちゃんと持ってきた。陽凪が持つ花束を見つめながら、小さく頷き今日は記念日だからね。日付が変わるまで一緒にいて、明日の午前中も陽凪とゆっくり過ごしたいと思っていた。
少し照れたように視線を逸らしてから、穏やかに笑みを向ける。
❤だから……もし迷惑でなければ。今日は、陽凪のそばにいさせてほしい。
🩵もちろんだよ!!入って!すっごい嬉しい!涼太のためにショップでキームン買っておいたの!一緒に飲みたくて!
涼太は一瞬、言葉を失った
❤キームンを?
少し驚いたように目を見開き、それから嬉しそうに目元を緩める。
❤俺の好きな紅茶だから、買っておいてくれたんだね。今日という日を楽しみにしていたのは、俺だけじゃなかったみたいだね。
玄関へ一歩足を踏み入れると、靴を揃えて脱ぎ、改めて陽凪の方へ向き直る。
❤ありがとう。 今日は陽凪のおかげで 一年分の幸せをもう一度思い出せた。
ふっと柔らかく微笑む
❤じゃあ、まずはそのキームンを一緒にいただこうか。記念日に乾杯するなら、これ以上ぴったりなお茶はないね。
記念日を忘れたと思って流した涙は、 気付けば嬉し涙に変わっていた。 朝から何度もはぐらかされて、 「思い出してくれた?」 と何度も聞いて、 少しだけ拗ねてしまった一日。 それさえも全部、 大切な一日の思い出になった。 テーブルには二人で淹れた キームンティー。 花瓶には「いつも一緒にいてほしい」 という想いを込めた九本の薔薇。 そして、記念日の夜はゆっくりと 更けていく。 来年も、その先も。 何度記念日が訪れても、 きっとこの日のことを 笑って話すのだろう。 「カレーの日だったっけ?」 なんて、少しだけ照れた顔で 笑う恋人と一緒に。 一年分の「ありがとう」と、 これから先も続いていく 「よろしく」を胸に。 二人だけの記念日は、 今年も幸せな一ページとして刻まれた🌹
コメント
1件
あーもう、甘々カップルにやられたわこれ…!朝から「カレーの日」ってボケを連発する涼太、絶対覚えてたくせにわざと焦らしてたでしょ笑 最後の9本の薔薇とキームンティーで「忘れるわけがない」って決め台詞、完全に持ってかれた。付き合って1年の記念日、こんな風にサプライズされたら泣くわ〜。読んでるこっちまでほっこりした。次も絶対読みたい!