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タプトリ

5 - 第5話 あの日の夜を

♥

324

2025年07月10日

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前回の続きです

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数日後

家に帰宅したスンリは朝を迎えた

スンリ

…はぁ

スンリはベッドの上で深い溜息をついた

まだあの夜を引きずっていたようだった

スンリ

まじか…どうしよう

昨日の事のように思い出す

思い出す度にスンリは顔から耳まで真っ赤に染める

スンリ

こんな顔、ヒョンに見せたら

スンリ

馬鹿にされるだろうな、

ちょっと照れくさそうに呟いたスンリは

不貞腐れているようで、すこしだけ嬉しそうな表情だった

スンリ

っ、くそ…

またあの日の夜を思い出す

TOPの甘い声、吐息、表情が全て蘇る

忘れられる訳もなく、思い出したい訳でもなかった

スンリ

とにかく、準備しないとな

今日はMV撮影と写真撮影がスケジュールにあった

楽屋前廊下

黙々と歩くスンリの足音

、とは別の足音が後ろから聞こえてきた

誰かと思いながらも前を見て歩くスンリ

すると肩に手をおかれた

タプ

スンリヤ、おはよう

スンリ

ヒョン、!おはようございます

目が会う度にドキドキなる胸を抑えながら挨拶をするスンリ

それに気づいたTOPスンリは心配そうにスンリに寄った

タプ

スンリ、体調は大丈夫?

タプ

あれ以降、悪いところは?

スンリ

あいや、その、

またあの夜を思い出してしまった

こんな美しい顔をしたヒョンが

あんな表情をするなんて、甘い声を出すなんて

誰が想像できるだろうか

目を逸らしながらもぞもぞと話すスンリ

それに気づいたTOPは笑った

スンリ

ヒョン…?

タプ

スンリは可愛いな

少々バカにしながら言うTOPの目は

あの夜を思い出すような目つきだった

スンリ

ぁ、そんなこと、

タプ

ごめんな、思い出すと辛いよな

タプ

胸がときめきすぎて痛いだろ?

スンリ

タッピョン、

スンリ

バカにしないでください!

あはは、とリズム良く笑うTOPの横で

顔を真っ赤にしながら歩くスンリ

タプ

ごめん、ごめん

タプ

スンリ、今日も頑張ろうな

スンリ

頑張りますよ。

タプ

悪かったよ、ごめんって

スンリ

知ってます!

笑いながら楽屋を2人で入っていった

そのあとMV撮影、写真撮影は順調に進んだ

スンリとTOPの間にも特に何もなく

無事に撮影を終了することが出来た

タプ

スンリ、成長したな

スンリ

もう10代じゃないですし

スンリ

成長はするでしょう

タプ

そうか?

タプ

成長してても俺から見ると

タプ

スンリはまだ赤ちゃんのようだ

テソン

それ、タッピョンが

テソン

一番言えないですよ

スタッフもメンバーも暖かい雰囲気で

今日のスケジュールは終了した

タプ

スンリ

スンリ

はい?

タプ

この後、俺の楽屋に来い

スンリ

え、急すぎますよ

タプ

いいから

スンリ

わ…かりました、

こう告げられたスンリは少し混乱した

がヒョンの言うことは絶対なので行かないといけない

スンリはすこし戸惑いながらもスタッフに挨拶をした

スンリの楽屋

楽屋に入ると少し肌寒くて乾いた空気だった

マネージャー

スンリ

スンリ

はい?

マネージャー

衣装とメイクがまだだけど

マネージャー

どうするの?

スンリ

あぁ、どうしよう

自分を優先してタッピョンのところへ行くか

タッピョンを優先して行くべきか

スンリは迷っていた

マネージャー

TOPさんに呼ばれてるんだっけ?

スンリ

うん

マネージャー

じゃ、行ってきなよ

スンリ

でも、このままだと失礼じゃない?

マネージャー

いいや、マンネなんだし

マネージャー

少しは許されると思うよ

スンリ

そうかな、

スンリ

まぁ、行ってくるよ

スンリ

ありがとう。

マネージャー

うん、待ってるよ

このスンリのマネージャーは昔からのマネージャーだ

だからスンリはとても頼りにしていた存在だった

今回もまた助けられたな、とも思いつつ行ってくると言って楽屋を出た

ところで、なんで呼ばれたのか全く検討もつかないスンリはただ困惑して歩くばかりだった

TOPの楽屋

コンコン、とノックを3回して

スンリは恐る恐る楽屋の扉を開いた

スンリ

失礼します…

ヒョンの楽屋に入るのは滅多にないので

やはり慣れない空気感だった

楽屋を見渡すとテーブルの椅子にすわるTOPを目にする

するとTOPは隣に座りなと言うように隣の椅子を軽く叩いた

TOPの隣にすわるスンリは緊張していたようだった

スンリ

失礼します、

タプ

スンリ

スンリ

っ、はい

タプ

名前を呼ばれると、思い出すか?

スンリ

っ…、

図星をつかれたようでスンリは下を向いた

タプ

ふふ、

タプ

可愛いマンネだな

スンリ

やめてくださいよ、。

タプ

あぁ、やめない

TOPは意地悪な目つきでスンリをからかった

タプ

スンリ

タプ

今日のMV撮影はどうだった

スンリ

どうだった、ですか?

TOPは小さく頷く

スンリ

そうですね、頑張りましたけど、

スンリ

移動の時は苦戦しました

タプ

そうだな、

タプ

俺は集中できなかった。

スンリ

どうしてですか?

スンリ

タッピョンが集中できないなんて珍し__

タプ

スンリのせいだ

思いもよらない返答が来てスンリは驚きを隠せなかった

スンリ

え、俺なにか邪魔しましたか?!

スンリ

ごめんなさい、そのぜんぜ_

タプ

衣装だ

タプ

その衣装のせいで、

スンリ

衣装…?

スンリの衣装は

黒いスーツで、ネクタイが外れかけていて

首から胸元がガラッと空いたワイシャツだった

下は脚のラインに沿ったピチッとしたズボンのスーツ

タプ

なぁ、スンリ

タプ

ここで、って言われたら

タプ

我慢できるか?

TOPは隣に座っているスンリに近づきながら

右手をスンリの頬に添えた

TOPの目は限界を表しているような目つきだった

スンリ

ヒョン…

スンリ

ダメです、ここではできません

タプ

ここでは、か?

TOPの右手は頬から首、首から胸元へとゆっくりなぞる

TOPはスンリに体を預けた

TOPの頭はスンリの首に寄りかかっていた

タプ

スンリ

スンリ

…っ、

タプ

スンリ、スンリ

TOPはあの時のような甘く低い声

スンリは''あの夜''を思い出してしまい顔を赤くする

スンリ

ヒョン、ダメです

TOPの背中を軽く叩く

それでもTOPはスンリを呼び続けている

タプ

お願いだ、スンリ

タプ

もう我慢の限界なんだよ

スンリ

ダメです、ヒョン

TOPの右手はスンリの胸元をすりすりとなぞるよう動かす

左手はスンリの太ももを撫でるようにしていた

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