何度も同じ様な夢を見る
人物は決まって
"僕" と "彼"。
JN
TH
TH
TH
そう言うとテヒョンは恥ずかしい素振りを全く見せず、 ギュッと僕を抱きしめた。
テヒョンは夢にしか現れない。 実在する人物なのか、 それとも実際しない人物なのか、 それすらも分からない。 もしかすると人間ではない "なにか" なのかもしれない。 そして 何故僕の夢に必ず出てくるのかも分からないままだ。
JN
そう、苦笑いを浮かべる。
するとテヒョンは慌ててくっ付いていた身体を離した。
TH
TH
申し訳なさそうにテヒョンはそう言った。
自分で「苦しい」と言っときながら僕とテヒョンの身体が離れた瞬間、 とてつもない寂しさを感じた。
「ずっとあのままで居たかった」 その言葉が脳裏に浮かび、 僕の胸がキュッと苦しくなる。
どうやら僕は夢でしか会えないような人に恋をしたらしい。 『なんとも無謀な恋なんだ、。』 そう想いながら自分の気持ちに蓋をする。
いつかこの夢を見れなくなり、 僕の人生が幕を閉じてしまったら、 その時は来世でまたテヒョンと会い、 恋に落ちたい。 『前世でも恋人同士だったりして…』 なんてバカなことを考える。 すると テヒョンが口を開いた。
TH
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JN
TH
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突然の問い掛けに驚く。
JN
正直な気持ちで答えた。 表情はなるべく普通でいたかったけれど、 多分切ない顔をしていたと思う。
TH
そう言うとテヒョンは 更に僕との距離を縮めた。
僕の頬に両手を添え、 自分の方へと顔を向ける。
TH
優しい声色と愛おしそうに僕を見つるテヒョン。
僕とテヒョンの影が重なりゆっくりとその影は離れていく、
TH
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目を開けると 朝日が登り 鳥たちのさえずりが聞こえる。
夢から覚めると僕の長い1日が始まる。
昨晩のテヒョンの言動に僕の頭が追い付いてないのは当たり前の話で、 もう僕の頭の中はテヒョンでいっぱいだ。
JN
そう言いながら頭を搔く。
今日、 夢の中でテヒョンに会ったら 昨日のことや色々と聞きたかったこと、 そして僕の気持ちを伝えよう。
長い1日を終え、 僕は寝る準備をいそいそとしていた。
JN
突然襲ってきた緊張に思わず唾を飲み込んだ。
緊張しながらも準備を整え、 ベッドへと入る。
横になると案外早く睡魔が襲ってきた。
「ああ、コレでやっとまたテヒョンに会える」
そう想いながら 今日もまた、
深い眠りへと堕ちていく、。
コメント
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えっ、なにこれ…最高かよ