コメント
0件
いつも通り廊下を歩く
今日は珍しく人が少ないので、いつもより多めに話すことが出来る。
まひと
ゆきむら。
まひと
僕たちは基本一緒に帰っている。
理由は単純に家の方向が一緒だからと、僕が一緒にいたいから。
でもたまに一緒に帰れないときがある
ゆきむら。
まひと
少し寂しいけど、ゆきむに迷惑なんてかけたくない。
それに、寂しいなんて言ったら重いって引かれるかもしれない。
それだけは避けたくて、頑張って我慢することにした。
ゆきむら。
まひと
急に言われた言葉に、思わず変な声が出る。
ゆきむら。
まひと
僕の心臓がキュンッと音を立てた
か、かわいいい!かわいいかわいい!
普段は寂しいなんてほとんど言わないから、こう、不意打ちで来るのはズルい....
まひと
ゆきむら。
あ、朝から心臓に悪いよっ!//
ん?でもさっき、ゆきむ...「俺も」って言ってたよね
てことは....僕がゆきむと一緒に居たいの、バレてるっ!?
は、恥ずかしい....//
ゆきむら。
まひと
ゆきむら。
またしてもゆきむの言葉に心臓がやられる
可愛いわけ無いのに....
さらっとそんなことが言えるゆきむがズルい...
ふとそのとき、目の前をしゆが歩いていた
なんだかいつもよりボーっとしているように見える
まひと
ゆきむら。
まひと
まひと
ゆきむら。
まひと
正直心配だったし話しかけたかったけれど、ゆきむと2人がいいという気持ちもあった
2人で居たいから心配しないなんて
僕、心が汚れてるのかもしれない....
しゆん
まひと
しゆん
まひと
しゆん
誤魔化そうとしてるのか、それとも気づいていないのか、キョトンと首を傾げるしゆ。
まひと
しゆん
しゆん
まひと
えっ!?てっ天国!?
つ、つまり死にそうになっちゃったってこと...!?
ももももしかして事故とかにあったんじゃ......
ゆきむら。
しゆん
ゆきむら。
まひと
まひと
そう、生徒会長は僕でも知っている学校ではとても有名な人だ
なんでも、テストは毎回主席で運動神経も抜群なんだとか
あと、イケメンで高身長とも聞いた
まひと
ゆきむら。
しゆん
少し頬を赤らめるしゆ。
もしかして、会長の事が好きなのかな...!!
まひと
僕は人の恋愛事情を聞くのが好きで、てるちゃんやばぁうくんの相談も受けている。
しゆの話もすごく気になり、少し食い気味で聞いた。
しゆん
しゆん
しゆん
まひと
か、顔が赤いよしゆっ!
これは、うん、絶対に会長の事好きだよね...?
てるちゃんとばぁうくんは相手の気持ちが分かってなかったけど、しゆは自分の気持ちが分かっていないパターンらしい。
まひと
しゆん
ええっ!?それで何で気づかないのっ!?
ここまで来ると、何で自覚がないんだろう...
しゆに自覚がないことに衝撃を受け、どうして自覚がないのかを問いかける質問で頭が埋め尽くされる。
ゆきむら。
まひと
え?何か言った?
とにかく、しゆには気持ちを自覚してもらわないとっ!
しゆん
気がつくともう教室に着いていて、少し名残惜しいながらも二人とバイバイした。
放課後.....
まひと
放課後になると、すぐに教室を出てグラウンドまで走った。
ゆきむら。
まひと
今のゆきむのはサッカーのユニフォームを着ている。ゆきむは普段はあんまりユニフォームなんて着ないから、珍しくてつい写真を撮りたくなってしまう。
まひと
ゆきむら。
まひと
せめて3枚は....
まひと
ゆきむら。
そう聞くと急に腕を引っ張られて、気づけばゆきむの腕の中にいた。
まひと
急すぎる展開に頭が追い付かなくて、少しパニックになる。
ゆきむら。
まひと
抱きしめられた状態でそう言われ、僕の心臓が極限レベルまで跳ね上がる。
まひと
ゆきむら。
まひと
ゆきむら。
かっ、可愛いって...!//
ゆきむは視力おかしいよっ!
し、心臓っ///
まひと
ゆきむら。
そう言うとすんなり離してくれた。
サッカー部員
ゆきむら。
まひと
何で舌打ち...?
イライラしてるのかな...?
も、もしかして僕何かしたっ!?
まひと
サッカー部員
ゆきむら。
少し離れたところでさっきの部員の人とゆきむが話している
なんて話しているのかは分からないけど...
ピーーーッ
練習試合が始まる合図が鳴った
まひと
ゆきむはやっぱりカッコいい
人と人の間を容易くくぐり抜け、表情を崩さず汗もかいていない
なんであんなに動けるんだろう....
ピーーーッ
あ、もう終わっちゃった....
まひと
余韻に浸っていると、ゆきむがこっちにこっちに走ってくる
ゆきむら。
まひと
ゆきむら。
ちょ、直球だ..
まひと
まひと
ゆきむら。
む、無言っ!?
カッコいいって、嫌だった!?
ゆきむら。
不安になるようなことばかり考えていると、突然抱きしめられる。
これ、さっきとおんなじ状況だ..//
たとえ何回目でも、急に抱きしめられるのには慣れない。
今回も僕の心臓は壊れてしまいそうだ
まひと
ゆきむら。
まひと
ほ、ホントにっ!さっきと一緒ぉぉ!
ゆきむら。
ふわっ!?//
何を根拠にそう言っているのか全く分からず、ただただ僕の顔が僕の顔が熱くなっていく。
ゆきむは本当に心臓に悪い
まひと
ゆきむら。
ゆきむら。
まひと
恥ずかしいよおっ///
ホントにっ本当に僕の心臓は爆発寸前
心臓に物理攻撃食らったらこんな風になりそう.....////
まひと
ゆきむら。
寂しいのか、ショボンと眉を下げるゆきむが、とってもかわいく見えた。
まひと
ゆきむら。
ゆきむは、少し名残惜しそうに離してくれた
サッカー部員
そう言われるまで僕は完全に周りが見えていなかった.....
周りが見えたその瞬間に僕の顔が真っ赤に染まった。